【パリ2024への道】サーフィン、出場資格取得プロセスを解説

東京2020でオリンピックデビューを果たしたサーフィン競技。パリ2024では、東京大会よりも8人多くのサーファーが出場する。パリ大会での参加選手の数、注目選手、予選プロセスなどの情報を紹介する。

文: Olympics.com|公開日:2022年8月

サーフィンの歴史は15世紀のハワイ諸島にさかのぼることができ、世界的に認知されるようになったのは1950年代からと言われている。

東京2020でオリンピックプログラムとして採用され、大会ハイライトのひとつとなったことからも想像できるように、パリ2024でも最も注目される競技のひとつとなるだろう。

パリ2024のサーフィンは、太平洋に浮かぶフランス領ポリネシアの島、タヒチで開催される。毎年、ワールドサーフリーグ(WSL)の大会が開催されるタウポのビーチが、2024年7月27日から29日にかけて行われる競技の会場となっている。

パリ2024に至るまでのサーフィン予選プロセスを見てみよう。

東京2020男子サーフィン決勝で五十嵐カノアと対戦し、金メダルを獲得したブラジルのイタロ・フェレイラ=2021年7月27日、千葉県一宮市の釣ヶ崎サーフィンビーチ
写真: Ryan Pierse

パリ2024:サーフィンの参加選手数は?

パリ2024のサーフィン競技では、女子24人、男子24人、合計48人のサーファーが出場する。この数は東京2020と比べて8人多い。

各国の国内オリンピック委員会(NOC)は、最大4人(男女それぞれ最大2人)の選手を派遣させることができるが、2022年と2024年のISAワールドサーフィンゲームズの優勝チームにも出場枠が与えられるため、最大出場枠が3に増える可能性がある。

東京2020の男子ラウンド1の予選に挑むブラジルのガブリエル・メジナ=2021年7月25日、千葉県一宮市の釣ヶ崎サーフィンビーチ
写真: Ryan Pierse

パリ2024:サーフィンの出場枠を得るには?

パリ2024の出場枠は、以下の大会を通じて選手、または国内オリンピック委員会に割り当てられる。

パリ2024への出場枠が「選手」に割り当てられる大会

  • 2023年ワールドサーフリーグ(WSL)のチャンピオンシップツアー(CT)
  • 2023年ISAワールドサーフィンゲームズ
  • パンアメリカン競技大会2023
  • 2024年ISAワールドサーフィンゲームズ

パリ2024への出場枠が「国内オリンピック委員会」に割り当てられる大会

  • 2022年ISAワールドサーフィンゲームズ
  • 2024年ISAワールドサーフィンゲームズ(※)

※ISAワールドサーフィンゲームズ2024では、最高位となったチームの国内オリンピック委員会が出場枠1つを獲得し、同大会で割り当てられるそのほかの出場枠は、選手名で割り当てられる。

東京2020の女子ラウンドの第1ヒートに挑むキャロライン・マークス(アメリカ合衆国)=2021年7月25日、千葉県一宮市の釣ヶ崎サーフィンビーチ
写真: Ryan Pierse

出場枠は以下の通りに割り当てられる。

男子 - 24枠

2023年WSLチャンピオンシップツアー - 10枠

2023年シーズンのWSLチャンピオンシップツアーの上位10選手に、パリ2024への出場権が与えられる。

大陸代表出場枠 - 5枠

2023年ISAワールドサーフィンゲームズにおいて、アメリカ大陸を除く各大陸(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア)のトップ選手が、パリ2024への出場権を獲得する。

アメリカ大陸に関しては、2023年のパンアメリカン競技大会・サンティアゴの優勝者が、パリ2024への出場権を得る。

2024年ISAワールドサーフィンゲームズ- 5枠

2024年ISAワールドサーフィンゲームズの上位5選手が、パリ2024への出場権を獲得する。

2024年ISAワールドサーフィンゲームズ- 1枠(国内オリンピック委員会チームごと)

2024年ISAワールドサーフィンゲームズの男子において、最上位の成績を収めた国内オリンピック委員会が、パリ2024への出場権を1枠獲得する。

国内オリンピック委員会がすでにパリ2024への出場枠の上限となる2枠を獲得している場合、この国内オリンピック委員会は、3枠目を獲得ことができる。

2022年ISAワールドサーフィンゲームズ- 1枠(国内オリンピック委員会チームごと)

2022年ISAワールドサーフィンゲームズの男子において、最上位の成績を収めた国内オリンピック委員会が、パリ2024への出場権を1枠獲得する。

国内オリンピック委員会がすでにパリ2024への出場枠の上限となる2枠を獲得している場合、この国内オリンピック委員会は、3枠目を獲得ことができる。

ユニバーサリティ枠 - 1枠

ユニバーサリティの原則によって出場枠が1枠割り当てられる。ユニバーサリティ枠の申請に際し、選手は2023年または2024年のISAワールドサーフィンゲームスで上位50位以内に入る必要がある。

開催国枠 - 1枠

開催国(フランス)には、男女それぞれで出場枠1つが与えられる。

東京2020の男子準々決勝で勝利した五十嵐カノア(左)。右がアメリカ合衆国のコロヘ・アンディノ=2021年7月27日、千葉県一宮市の釣ヶ崎サーフィンビーチ
写真: Ryan Pierse

女子 - 24枠

2023年WSLチャンピオンシップツアー(CT)- 8枠

2023年シーズンのWSLチャンピオンシップツアーの上位8選手が、パリ2024への出場権を得る。

大陸代表出場枠 - 5枠

2023年ISAワールドサーフィンゲームズにおいて、アメリカ大陸を除く各大陸(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア)のトップ選手が、パリ2024への出場権を獲得する。

アメリカ大陸に関しては、2023年のパンアメリカン競技大会・サンティアゴの優勝者が、パリ2024への出場権を得る。

2024年ISAワールドサーフィンゲームズ - 7枠

2024年ISAワールドサーフィンゲームズの上位7選手が、パリ2024への出場権を獲得する。

2024年ISAワールドサーフィンゲームズ - 1枠(国内オリンピック委員会チームごと)

2024年ISAワールドサーフィンゲームズの女子において、最上位の成績を収めた国内オリンピック委員会が、パリ2024への出場権を1枠獲得する。

国内オリンピック委員会がすでにパリ2024への出場枠の上限となる2枠を獲得している場合、この国内オリンピック委員会は、3枠目を獲得ことができる。

2022年ISAワールドサーフィンゲームズ - 1枠(国内オリンピック委員会チームごと)

2022年ISAワールドサーフィンゲームズの女子において、最も成績の良い国内オリンピック委員会が、パリ2024への出場権を1枠獲得する。

国内オリンピック委員会がすでにパリ2024への出場枠の上限となる2枠を獲得している場合、この国内オリンピック委員会は、3枠目を獲得ことができる。

ユニバーサリティー枠 - 1枠

ユニバーサリティの原則によって出場枠が1枠割り当てられる。ユニバーサリティ枠の申請に際し、選手は2023年または2024年のISAワールドサーフィンゲームスで上位50位以内に入る必要がある。

開催国枠 - 1枠

開催国(フランス)には、男女それぞれで出場枠1つが与えられる。

2022年6月28日、ブラジルのサクアレマにあるイタウナビーチで行われたOi Rio Pro 2022の決勝でサーフィンするフランスのジョアン・ディフェイ。
写真: Buda Mendes

パリ2024に向けて注目したいサーファーは?

東京2020で女子サーフィンを制したカリッサ・ムーア(アメリカ合衆国)は、1ステージでのみの勝利に留まっているものの、素晴らしい安定感で今季のWSLチャンピオンシップツアーをリードしている。彼女がオリンピック女子サーフィン出場権を獲得する有力候補のひとりとなることは間違いない。

オリンピック開催国となるフランスのジョアン・ディフェイは、地元の観衆の前で輝くことを目指す。彼女は2022年のWSLランキングで2位につけており、1勝を挙げている。コスタリカのブリサ・ヘネシーも絶好調で、準々決勝で敗退した東京2020よりもさらに上を目指すのに必要なスキルを身につけている。一方、ベストサーファーのひとりであることを証明しているブラジルのタティアナ・ウェストン・ウェブは、パリでの高い目標を掲げているに違いない。

男子では、フィリペ・トレド(ブラジル)が現在2つのステージでタイトルを獲得し、WSLチャンピオンシップツアーの首位を走っている。その後に続くのが、同じく今年2勝を挙げているオーストラリアのジャック・ロビンソン。ブラジルのオリンピックチャンピオン、イタロ・フェレイラは、タヒチの波で再びオリンピックタイトルを狙う。東京2020銀メダリストの五十嵐カノアは、パリ2024では表彰台の頂点を目標に定めていることだろう。イーサン・ユーイングは、オーストラリアのサーフィン界の新星で、母国に金メダルをもたらす可能性を秘めている。

世界選手権で3度の優勝を誇るガブリエウ・メジナ(ブラジル)は、東京オリンピックでは銅メダルに終わった。競技からはなれて一旦休んだ後、今シーズンのWSLチャンピオンシップツアー中に復帰し、直近の怪我からも回復しつつある。次の大会への出場権をかけた戦いに向け、コンディションを整えている。

2022年6月28日、ブラジルのサクアレマにあるイタウナビーチで行われたOi Rio Pro 2022の準決勝でサーフィンするブラジルのフィリペ・トレド。
写真: Buda Mendes

サーフィン、パリ2024までの流れ

  • 2022年9月~2024年6月:予選期間
  • 2022年9月:2022年ISAワールドサーフィンゲームスズ、米カリフォルニア州ハンティントンビーチ
  • 2023年1月~2023年9月:WSLワールドツアー(チャンピオンシップツアー)
  • 2023年5月:2023年ISAワールドサーフィンゲームズ、開催地未定
  • 2023年10月20日~2023年11月8日:パンアメリカン競技大会、チリ・サンティアゴ
  • 2024年5月:2024年ISAワールドサーフィンゲームズ、開催地未定
  • 2024年7月8日:パリ2024競技エントリー締切日
  • 2024年7月26日〜8月11日:パリ2024オリンピック競技大会
  • 2024年7月27日〜29日:サーフィンのトーナメントがタヒチ(フランス領ポリネシア)で開催される

パリ2024への道、記事一覧

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