【パリ2024への道】BMXレーシング、出場資格取得プロセスを解説
コロンビアのマリアナ・パホンとフランス期待のシルバン・アンドレは、BMXレーシングという刺激的な競技でオリンピック出場を目指すライダーだ。出場枠は男女それぞれ24人、合計48人。パリ2024までの道のりを確認しよう。
技術、勇気、そして驚異的なスピードを融合させた競技である**BMXレーシング**は、北京2008でオリンピックデビューを果たした。
2024年のパリオリンピックでは、48人の選手(男子24人、女子24人)が表彰台を目指してバトルを繰り広げる。
ホスト国のフランスは、男女各1つの出場枠を獲得し、さらにユニバーサリティ枠として男女各1つが確保されている。残り44枠は予選大会を通じて割り当てられる。
次のオリンピックに向けたBMXレーシングの出場権獲得プロセスについての情報をここで確認しよう。
パリ2024:BMXレーシングの参加選手数は?
パリ2024には、男女各24名ずつが出場する。
前述の通り、ホスト国であるフランスには男女各1枠が割り当てられ、さらにユニバーサリティ枠(男女各1)が用意されている。
各国の国内オリンピック委員会(NOC)は、性別ごとに最大3つの出場枠を獲得することができる。また、他の自転車競技と同様に、別の自転車競技にエントリーしている選手は、国内オリンピック委員会が当該競技の出場枠を獲得していること、国内オリンピック委員会および競技ごとの参加制限を超えないこと、そして選手が資格要件を満たしていることを条件に、BMXレーシングに参戦する権利を得る。
パリ2024:BMXレーシングの出場枠を得るには?
BMXレーシングでは、オリンピック出場枠は国内オリンピック委員会に割り当てられ、オリンピックランキング、2023年大陸選手権(ヨーロッパ、オセアニアを除く)、2023年世界選手権、2024年世界選手権の4つのルートで獲得することができる。
2024年6月4日時点のUCI BMXレーシングオリンピック出場権ランキング - 34名(男女各17名)
出場枠は以下のように配分される
- 1~2位の国内オリンピック委員会:それぞれ男女3名の選手が出場資格を獲得
- 3~5位の国内オリンピック委員会:それぞれ男女2名の選手が出場資格を獲得
- 6~10位の国内オリンピック委員会:それぞれ男女1名の選手が出場資格を獲得
オリンピックランキングは、国内オリンピック委員会の最高ランクの選手3名(エリートおよびU23カテゴリー)のUCIポイントの合計で算出される。選手がポイントを獲得できるのは、2022年8月1日から2024年6月2日まで。以下の大会で、国内オリンピック委員会のポイントを獲得できる。
- 2023年および2024年に開催されるUCI BMXレーシング世界選手権
- UCI BMXレーシングワールドカップ:予選期間内で上から14のリザルト
- BMXレーシング大陸選手権:予選期間内のリザルト1つ。その地域で複数の大陸選手権が開催された場合は、予選期間終了時に最も近い大会の結果のみが反映される。
- 国際大会(HCレベルの大会):予選期間内で上から3つのリザルト
- 国際大会(C1レベルの大会):予選期間内で上から7つのリザルト
- 国内選手権:2023年のCNレベルの大会、1回のみ
同点の国内オリンピック委員会があった場合は、2024年6月4日のUCI BMXレーシング個人ランキングに基づき、以下の順で順位が決定される。
- エリート個人ランキングの最上位選手
- U-23個人ランキングの最上位選手
- ジュニア個人ランキングの最上位選手
ヨーロッパとオセアニアについては、もうひとつ考慮すべき要素がある。各大陸とも最低限1つ出場枠を得るということだ。これらの大陸の国内オリンピック委員会が1つも含まれていない場合、オリンピックランキングによって与えられる出場枠の最後の1つは、その大陸で最高順位につけている国内オリンピック委員会に割り当てられる。
2023年BMXレーシング大陸選手権(ヨーロッパとオセアニアを除く)- 6名(男女各3名)
アフリカ、アメリカ、アジアの3つの大陸選手権で最高順位の国内オリンピック委員会が、オリンピックランキングを通じてまだ出場権を獲得していないことを条件に、最大1枠獲得することができる。
2023年UCI BMXレーシング世界選手権 - 2名(男女各1名)
2023年世界選手権(エリートカテゴリー)において最高順位の選手が所属する国内オリンピック委員会は、オリンピックランキングまたは大陸選手権を通じてまだ出場権を獲得していないことを条件に、1つの出場枠を獲得する。
2024年UCI BMXレーシング世界選手権 - 2名(男女各1名)
2024年世界選手権(エリートカテゴリー)において最高順位の選手が所属する国内オリンピック委員会は、オリンピックランキング、大陸選手権、あるいは2023世界選手権を通じてまだ出場権を獲得していないことを条件に、1つの出場枠を獲得する。
パリ2024:BMXレーシングの競技フォーマットと日程は?
サンカンタン・アン・イヴリーヌBMXスタジアムで、2022年8月1日と2日にBMXレーシング競技が開催される。
競技は男子と女子の2種目で、形式はこれまでの大会と同様、予選の後、男女ともにオリンピックメダルをかけた熱い決勝が行われる。
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パリ2024に向けて注目したい、BMXレーシングの選手は?
BMXを語るとき、**マリアナ・パホン**に触れないわけにはいかない。コロンビア人ライダーのパホンは、この競技で3つのオリンピックメダルを獲得した唯一のアスリートであり、BMXレーシングで2連覇を果たした初の女子選手でもある。彼女はロンドン2012とリオ2016で金メダルを獲得。昨年の東京大会では銀メダルを手にした。
パリ2024では、「BMXの女王」というニックネームにふさわしい活躍が期待できることだろう。
フランスはBMXレーシングの強豪国であり、シルバン・アンドレ、ロマン・メイエ、エディ・クレルテらはみな、母国開催のオリンピックで輝きを放つことを望んでいるに違いない。
現オリンピックチャンピオンは男子がオランダの**ニク・キムマン、女子が英国のベサニー・シュリーバー**で、パリでのタイトル防衛が有力視されている。
ラウラ・スムルデルス(オランダ)、ゾーイ・クラーセン(スイス)、セドリック・ブッティ(スイス)も今シーズン好調で、オリンピックで栄光を手に入れる準備ができていることをアピールしている。
BMXレーシング、パリ2024までの流れ
- 2022年8月1日~2024年6月2日:BMXレーシングのオリンピック予選期間
- 2023年8月3日~13日:2023年UCI自転車世界選手権大会(スコットランド・グラスゴー)
- 2023年10月1日:ユニバーサリティ枠の招待状送付
- 2024年1月15日:招待された国内オリンピック委員会がユニバーサリティの出場権を申請
- 2024年6月4日:UCI BMXレーシングのオリンピック出場権ランキングとUCI BMXレーシングエリート個人ランキング発表
- 2024年6月11日:UCIは国内オリンピック委員会/国内競技連盟に割り当てられた出場枠を通知する
- 2024年6月25日:国内オリンピック委員会はUCIに割り当てられた出場枠の使用意思を表明する
- 2024年6月26日:UCIは未使用の割り当て枠をすべて再配分する
- 2024年7月8日:パリ2024エントリー締切
- 2024年7月26日~8月11日:パリ2024オリンピック競技大会
パリ2024への道、記事一覧
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