【パリ2024への道】テコンドー、出場資格取得プロセスを解説

テコンドーはシドニー2000オリンピックでデビューし、103選手が出場した。パリ2024のテコンドー競技は、北京2008から変わらない128選手がマットに立つ。選手数、注目選手、出場権獲得までの道のりなどを紹介する。

文: EJ Monica Kim and Marta Martin

東京2020テコンドー競技は、8人のオリンピックチャンピオンのうち5人が母国にとって初の金メダルを獲得した選手だった。それだけ最も多様なメダリストが揃った競技のひとつとなった。

新しいチャンピオンが誕生した一方で、競技を引っ張ってきたベテランは涙をのんだ。

これまでの大会で12個の金メダルを含む22個のメダルを獲得し、圧倒的な強さを誇る大韓民国チームは、東京大会で初めて金メダルを獲得できずに東京を後にした。

パリ2024では、さらに強くなって戻ってくるのか、あるいは、多様な国や地域からまた新たなチャンピオンが登場するのか。すべては予選から始まる。

関連記事パリ2024で実施される、テコンドーの階級

パリ2024:テコンドーの参加選手数は?

パリ大会のテコンドー競技には、合計で128選手が出場する。内訳は男子64名、女子64名で、これは前回の大会と全く同じ人数だ。この数字には、ホスト国枠(男女各2)とユニバーサリティ枠(男女各2)が含まれている。

国内オリンピック委員会(NOC)は最大で8枠(各階級で1枠)を獲得することができる。

8つの階級ごとに、最大16人のアスリートが出場する。ただし、IOC難民選手団に追加選手が選出された場合、この数字は増加する可能性がある。

東京2020オリンピック予選2日目、幕張メッセホールで行われたテコンドー男子68kg級予選で、ウズベキスタンのウルグベク・ラシトフ(左)とマリのセイドゥ・フォファナ(右)が対戦。
写真: GETTY IMAGES

パリ2024:テコンドーの出場枠を得るための条件は?

  1. パリ2024出場資格を得るためには、すべてのアスリートが以下を遵守する必要がある。
  2. 選手は国技院の段位認定証保持者であること。

ワールド・テコンドー(WT)グローバル・アスリートライセンスを取得していること。

ホスト国枠、ユニバーサリティ枠、大陸予選を通過した選手は、2022年6月1日から2024年5月1日の間に、以下の5つの要件のうち1つを満たしていなければならない。

  1. 競技者は、ワールド・テコンドーの大会カレンダーに記載されているいずれかの大会でメダルを獲得していなければならない。
  2. 選手は、予選期間中に少なくとも一度、ワールド・テコンドーの世界ランキングで1位から20位にランクされていなければならない。
  3. 2022年、2023年のWT世界テコンドー選手権大会において、ラウンド16以上に進出した選手であること。
  4. 大陸テコンドー選手権大会または各大陸テコンドー予選大会のいずれかで準々決勝以上に進出した選手であること。
  5. 所属する国のテコンドー選手権大会の優勝者であること。

パリ2024:テコンドーの出場枠を得るには?

128の出場枠はすべて、ホスト国枠、ユニバーサリティ枠、WTオリンピックランキング、WTグランドスラムチャンピオンズシリーズ、大陸別予選トーナメントの5つの方法で配分される。

ホスト国枠とユニバーサリティ枠:合計8名

ホスト国であるフランスには4枠(男子2枠、女子2枠)が割り当てられ、さらに4枠(男子2枠、女子2枠)のユニバーサリティ枠が2024年5月に三者委員会によって決定される。

WTオリンピックランキング:合計40名(男子20名、女子20名)

WTオリンピックランキングの各階級の上位5選手が所属する国内オリンピック委員会にそれぞれ1枠が割り当てられる。WTオリンピックランキングは、2023年12月のグランプリ(GP)ファイナルまでの成績が反映される。

WTオリンピックランキングのポイント数が同点だった場合、よりグレードの高い大会でランキングポイントを獲得した選手が出場枠を獲得する。

最高グレードのG20であるオリンピックを除き、WT世界テコンドー選手権が最高グレード(G14)、次いでGPファイナル(G10)、GPシリーズ(G6)の順。最もグレードの低い(G1)イベントには、GPチャレンジやワールドミリタリーチャンピオンズなどが含まれる。

WTグランドスラム・チャンピオンズ・シリーズ:合計8名(男子4名、女子4名)

2023年12月以降のWTグランドスラム・チャンピオンズ・シリーズの順位において、各階級で最も上位の選手が所属する国内オリンピック委員会に1枠ずつ割り当てられる。

5つの大陸別予選大会:合計72名(男子36名、女子36名)

WTオリンピックランキングまたはWTグランドスラム・チャンピオンズ・シリーズを通じて、男女各2名以下の選手枠を持つ国内オリンピック委員会のみが、大陸予選大会に参加することができる。ホスト国の選手は、各大陸予選大会に参加することはできない。

オセアニア予選では、各階級の最高位の選手が、そのほかの大陸予選大会では、8つの階級のそれぞれで最高順位の2選手の国内オリンピック委員会がそれぞれ1枠を獲得する。

  • アフリカ予選:16名(男女各8名)
  • アジア予選:16名(男女各8名)
  • ヨーロッパ予選:16名(男女各8名)
  • オセアニア予選:8名(男女各4名)
  • パンアメリカン大会:16名(男女各8名)

パリ2024:テコンドーの競技フォーマットと日程は?

テコンドーは、シドニー2000でオリンピック競技としてデビューして以来、その階級分けは変わっておらず、パリ2024でも過去の大会と同じだ。

  • テコンドー男子階級:58kg級、68kg級、80kg級、80kg超級
  • テコンドー女子階級:49kg級、57kg級、67kg級、67kg超級

出場選手は、1対1の勝ち抜き戦を制して次のラウンドに進む。メダルは1階級につき金、銀、銅2つの合計4つ。

日程は2024年8月7日〜10日で、パリの中心部にあるグラン・パレで開催される。

関連記事パリ2024の競技スケジュール、発表!

パリ2024に向けて注目したい、テコンドー選手は?

女子では、タイのパニパク・ウォンパタナッキが49kg級、クロアチアのマテア・エリッチが67kg級でそれぞれ優勝し、自国のテコンドー選手として初めて東京2020オリンピックで金メダルを手にした。

ウォンパタナッキは49kg級の決勝で、現在世界ランキング2位のスペインのアドリアナ・セレソを破った。セレソは決勝で敗れはしたものの、わずか18歳で表彰台に立ったことで注目を集めた。

セルビアのミリカ・マンディッチは、東京2020の67kg超級でキャリア2つ目の金メダルを獲得(最初のオリンピックタイトルはロンドン2012)。彼女が31歳で迎えるパリ2024に出場するかどうかは、現在のところ不明。2019年の世界王者でオリンピック銀メダリストのイ・ダビン(大韓民国)は、決勝でマンディッチに敗れたが、フランスでオリンピックの表彰台の一番高い位置に立つことを望んでいる。

東京2020の67kg超級で銅メダルを獲得したアルテア・ロラン(フランス)は、母国開催となるパリ2024で優勝を狙う。同じくフランスのマグダ・ウィエ・エナンは67kg級で自身初のオリンピックメダル獲得を目指す。

オリンピック2連覇中だったジェード・ジョーンズ(英国)の3つ目の金メダルへの挑戦は、東京で行われた女子57kg級ラウンド16で、リオ2016の銅メダリスト、キミア・アリザデ(IOC難民選手団)に阻まれた。しかし、彼女は東京で手にできなかった歴史的な3つ目の金メダルをパリで獲得するため闘志を燃やしている。

男子では、ウルグベク・ラシトフが東京大会の68kg級で優勝し、ウズベキスタン人選手として初めてオリンピックで金メダルを獲得した。ラシトフは、ロンドン2012とリオ2016でそれぞれ銀と銅を獲得した3度の世界チャンピオン、イ・デフンをラウンド16で破った。

男子58kg級の銅メダリスト、チャン・ジュンは、金メダル獲得を目指しており、大韓民国のテコンドーチームを再び活気づける存在として注目されている。

テコンドー、パリ2024までの流れ

  • 2023年9月30日:ホスト国枠の確定
  • 2023年10月1日~2024年1月15日:資格を持つ国内オリンピック委員会がユニバーサリティ枠の申請書を提出
  • 2023年12月2日~3日:2023年ワールド・テコンドー・グランプリファイナル(英国・マンチェスター)
  • 2023年12月16日~17日:2023年ワールド・テコンドー・グランドスラム・チャンピオンズシリーズ(中華人民共和国・無錫)
  • 2023年12月22日:ワールド・テコンドーは、出場枠の割り当て国内オリンピック委員会に書面で通知する
  • 2024年1月5日:国内オリンピック委員会は、出場枠の使用意思をワールド・テコンドーに表明する
  • 2024年1月6日:ワールド・テコンドーは未使用の出場枠を再配分する
  • 2024年1月6日:ワールド・テコンドーはオリンピック・ランキングを発表する
  • 2024年1月11日:ワールド・テコンドーは、出場枠の割り当てを国内オリンピック委員会に書面で通知する
  • 2024年1月25日:国内オリンピック委員会は出場枠の使用意思をワールド・テコンドーに表明する
  • 2024年1月30日:ワールド・テコンドーは未使用の出場枠を再配分する
  • 2024年2月(日程未定):オセアニア予選、アフリカ予選
  • 2024年3月(日程未定):ヨーロッパ予選、パンアメリカ予選
  • 2024年4月(日程未定):アジア予選
  • 各大陸予選大会終了後5日以内:ワールド・テコンドーは、出場枠の割り当てを国内オリンピック委員会に書面で通知する
  • 各大陸予選大会の2週間後:国内オリンピック委員会は、出場枠の使用意思をワールド・テコンドーに表明する
  • 前段階から5日以内:ワールド・テコンドーは未使用の出場枠を再配分する
  • 2024年5月2日:三者委員会は、国内オリンピック委員会(該当する場合)に対するユニバーサリティ枠の割り当てを書面で通知する
  • 2024年5月16日:ワールド・テコンドーは未使用の出場枠を再配分する
  • 2024年7月8日:パリ2024エントリー締切
  • 2024年7月26日~8月11日:パリ2024オリンピック競技大会

パリ2024への道、記事一覧

ウエイトリフティングカヌースラロームゴルフ障害馬術柔道体操競技テニストライアスロンスケートボード馬場馬術バレーボールハンドボールボートマウンテンバイクレスリング

パリ2024各競技の出場資格取得プロセスについて、より詳しい内容はこちらから。

オリンピックに向けて。 これらすべてをゲット。

スポーツイベントを無料でライブ観戦。さまざまなシリーズに無制限アクセス。 他には真似のできないオリンピックニュース&ハイライト