【パリ2024への道】アーティスティックスイミング、出場資格取得プロセスを解説

執筆者 Marta Martín and Gisella fava
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Inui yukiko
写真: 2021 Getty Images

パリ2024オリンピックのアーティスティックスイミングの出場選手数、競技スケジュール、出場権獲得までの道のりなど、予選大会に関する情報をお届けする。

アーティスティックスイミングは、新体操と並んで、オリンピックで女子だけが参加する2つの競技のうちの1つだ。2017年まではシンクロナイズドスイミングと呼ばれていたが、国際水泳連盟(FINA)によって名称が変更された。

最も魅力的な水泳競技のひとつであるにもかかわらず、初めてオリンピックのプログラムに加えらたのはロサンゼルス1984である。

アーティスティックスイミングの選手には、肺活量の多さと身体的な強さ、体操の要素やダンスの優雅さが求められる。

前回大会の東京2020では、チーム種目に10チームに、デュエット種目に22組の計104選手が出場した。

パリ2024では、チームとデュエット合わせて96選手が出場予定、開催国フランスには8枠が割り当てられる。

ここでは、パリ2024でのアーティスティックスイミングの変更点や出場権獲得までの道のりを紹介する。

パリ2024:アーティスティックスイミングの参加選手数は?

アーティスティックスイミングは女子のみの競技であり、パリ2024では東京2020より8人少ない96選手が出場する。このうち、出場枠8つ(1チーム)が開催国であるフランスに割り当てられる。

各地の国内オリンピック委員会は、最大8枠を獲得することができる。1チームは8人、デュエットは2人で構成される。国内オリンピック委員会は、最大8選手を派遣できる。

参加にあたっては、2009年12月31日以前に生まれていることが条件となる。

パリ2024:アーティスティックスイミングの出場枠を得るには?

パリ大会では、チーム種目に10チーム、デュエット種目に18組が出場する。

■チーム種目に出場する10チーム(国内オリンピック委員会)は2段階を通じて出場権が割り当てられ、その順番は厳密に時系列に従って行われ、入れ替わることはない。

  • 5チーム(計40選手):大陸別選手権を通じて割り当てられる。各大陸大会で最高位につけたチームの国内オリンピック委員会が出場枠を1つ(8選手)獲得する。ヨーロッパ大陸選手権に出場するフランスの国内オリンピック委員会だけは、開催国であるため例外とする。
  • 残りの5 チーム(計40選手):カタール・ドーハで開催される第21回FINA世界水泳選手権を通じて割り当てられる。世界選手権の上位5チームの国内オリンピック委員会に出場枠が与えられる。順位は、各ルーティンの結果を合算して決定される。上位5位内にすでに出場権を獲得している国内オリンピック委員会がいた場合は、次に高い順位の国内オリンピック委員会が出場権を得る。

デュエット種目への出場権は、3段階****を通じて行われる。それぞれ別々に開催され、順番は厳密に時系列に従い、入れ替わることはない。デュエットの出場枠は18組で、そのうち10組はチーム種目での出場権を獲得した国内オリンピック委員会に与えられる。

  • **デュエット10組:**チーム予選によってチームの出場権を得た10の国内オリンピック委員会(フランスを含む)は、自動的にデュエット1組の出場権を得る。
  • **デュエット5組:**5つの大陸選手権(開催国のフランスが属しているヨーロッパを含む)で最高位につけた国内オリンピック委員会が、それぞれ1組の出場権を得る。すでにチームでの出場権を獲得している国内オリンピック委員会があった場合は、次に上位のデュエットに権利が移る。
  • 残り枠 - **第21回FINA世界水泳選手権(カタール・ドーハ)**の最終順位によって決定する。

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パリ2024:アーティスティックスイミングの競技日程は?

パリ2024でのアーティスティックスイミングは、アクアティクス・センターで実施される。ここでは、アーティスティックスイミングのほか、飛込、水球、競泳の各競技が行われる。

アーティスティックスイミングは、2024年8月5日から10日にかけて行われる。

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パリ2024に向けて注目したいアーティスティックスイミングの選手は?

これまで史上最多の14個のメダルを獲得している日本は、アーティスティックスイミングでもっとも成功している国のひとつだ。しかしまだ金メダルは手にしていない。さらに母国開催となった東京2020ではメダルを獲得できずに悔しい思いをした。その思いを晴らすべく、パリ2024を目指すことだろう。

その日本の伝統を直に体験しているのがスペインだ。彼らはチームの指導者に藤木麻祐子コーチを招聘。東京2020直前のOlympics.comとのインタビューで、藤木コーチは「私たちの目標は、今回のオリンピックでメダルを獲ることではありません。我々が念頭に置いているのはパリ大会です」と語った。2022年の世界水泳選手権ブダペスト大会のハイライトルーティンでの銅メダル獲得が、すでに彼らのポテンシャルを証明している。

中華人民共和国も伝統的に強く、このほか、ブダペストで開催された世界水泳選手権では、イタリアウクライナギリシャなどが、次のオリンピックに向けて注目すべきチームであることを表していた。この大会では、ほぼすべての種目で日本とこれら4カ国の選手がメダルを独占し、彼ら以外ではオーストリア(テクニカルデュエットとフリーデュエットで銅メダル)とスペイン(ハイライトルーティン)が表彰台に上った。

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アーティスティックスイミング、パリ2024までの流れ

  • 日程未定:ヨーロッパ大陸選手権
  • 2023年10月20日~11月5日:アメリカ大陸選手権、2023年パンアメリカン競技大会(チリ・サンチアゴ)
  • 日程未定:アフリカ大陸選手権、アジア大陸選手権、オセアニア大陸選手権
  • 2024年2月2日~18日:第21回FINA世界水泳選手権 (カタール・ドーハ)
  • オリンピック予選大会終了から2週間後:FINAが国内オリンピック委員会/国内競技連盟に対し、割り当てられた出場枠を通知する
  • 通知から2週間後:国内オリンピック委員会国内競技連盟はFINAに対し、割り当てられた出場枠の使用意思を表明する
  • 日程未定:FINAは、未使用の出場枠をすべて再配分する
  • 2024年7月8日:パリ2024エントリー締切
  • 日程未定:テクニカルミーティング
  • 2024年7月26日~8月11日:パリ2024オリンピック競技大会

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