【パリ2024への道】総合馬術、出場資格取得プロセスを解説

総合馬術は、馬場馬術、クロスカントリー、障害馬術を組み合わせた競技で、馬術のトライアスロンとも言われる。ここからの2年間、何千人ものアスリートがオリンピック予選を戦い、その中から65名がパリ2024の総合馬術会場となる、ヴェルサイユ宮殿に立つことができる。

文: Chiaki Nishimura

平等は馬術の原則のひとつであり、馬術は男女が同じメダルをかけて競うユニークなオリンピック競技である。

それはパリ2024も例外ではない。パリ大会でも、馬場馬術障害馬術総合馬術が行われ、予選でのプロセスも含めて、それぞれに特徴がある。

総合馬術は、馬場馬術、クロスカントリー、障害馬術の3種類を3日連続で行う。期間中、同一人馬で競われるため、競技者には馬術のあらゆる分野でかなりの技術と経験が必要とされる。

しかし、パリ2024の会場となるヴェルサイユ宮殿の舞台に立つ前に、アスリートたちは大会への出場権を獲得しなければならない。ここでは、次のオリンピックへの出場権を獲得するための方法を紹介する。

パリ2024:総合馬術の参加選手数は?

パリ2024の総合馬術には、開催国からの3選手を含め、計65名が参加する。1つの国内オリンピック委員会(NOC)が派遣できるのは最大3名で、最大2名(個人種目)、または最大1チーム(3人構成)となる。

パリ2024に出場するためには、選手は2006年12月31日以前(オリンピックが開催される年に18歳未満でないこと)に生まれた者でなければならず、パリ2024オリンピックに参加する馬は、すべて2016年12月31日以前(オリンピックが開催される年に8歳未満でないこと)に生まれた馬でなければならない。

パリ2024:総合馬術の出場枠を得るには?

団体予選で16チーム(48名)、個人予選では17選手の国内オリンピック委員会が出場枠を獲得する。

団体予選プロセス

16の国内オリンピック委員会が団体種目への出場枠を得る。開催国に1枠、国際馬術連盟(FEI)のオリンピック団体予選大会から14枠、FEI総合馬術ネーションズカップ2023から1枠が、以下のリストに従って割り当てられる。1チームは、3人の競技者と馬の組み合わせで構成される。

  • 1枠:開催国
  • 7枠:2022年FEI世界総合馬術選手権(イタリアのプラトーニ・デル・ヴィヴァーロ:2022年9月15日~18日)の上位7チーム(開催国のチームを除く)
  • 2枠:FEIオリンピックグループA、Bのうち、2023年FEI欧州総合馬術選手権(フランスのパン・デュ・アラ:2023年8月9日~13日)の上位2チーム(すでに出場権を獲得したチームを除く)
  • 1枠:グループCのうち、2023年FEI指定のオリンピック予選大会(開催地および開催日未定)の最上位のチーム(すでに出場権を獲得したチームを除く)
  • 2枠:グループD、Eのうち、2023年パンアメリカン競技大会(チリのサンチアゴ、2023年10月26日~29日)の上位2チーム(すでに出場権を獲得したチームを除く)
  • 2枠:グループF、Gのうち、2023年FEI指定のオリンピック予選大会(開催地および開催日未定)の上位2チーム(すでに出場権を獲得したチームを除く)
  • 1枠:2023年FEI総合馬術ネーションズカップシリーズ(開催地および開催日は未定)の最上位のチーム(すでに出場権を獲得したチームを除く)

個人予選プロセス

団体での出場枠を得ていない国内オリンピック委員会のみが、個人枠を獲得する資格を有する。各選手は最大1枠を、所属する国内オリンピック委員会のために得ることができる。

14枠:FEI総合馬術オリンピックランキングにおいて、以下の7つのグループのそれぞれ上位2名が個人枠を1つ獲得する。出場枠は国内オリンピック委員会に割り当てられる。

  • A - 北西ヨーロッパ
  • B - 南西ヨーロッパ
  • C - 中央・東ヨーロッパおよび中央アジア
  • D&E - 北アメリカ、中央および南アメリカ
  • F - アフリカ・中東
  • G - 東南アジア、オセアニア

3枠:FEI総合馬術オリンピックランキング(総合順位/国内オリンピック委員会につき最大2枠まで)の上位選手から順に、個人枠が3枠割り当てられる。

パリ2024:総合馬術の競技フォーマットと日程は?

総合馬術は、7月27日(総合・馬場馬術)、28日(総合・クロスカントリー)、29日(総合・障害馬術)の3日間、ヴェルサイユ宮殿で行われる。

3つのフェーズでのペナルティポイントを合算し、合計ポイントが最も低い競技者が優勝者となる。個人戦団体戦の2種目でメダルが授与される。

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パリ2024に向けて注目したい総合馬術の選手は?

オーストラリアのアンドルー・ホイがパリ2024に出場することになれば、オリンピック史上4人しか達成していない、9度目のオリンピック出場を実現する可能性がある。63歳の選手であるホイは、東京2020の総合馬術団体戦で銀メダルを獲得。自身6つめのメダルを獲得すると同時に、オーストラリアで最高齢のオリンピックメダリストとなった。

東京2020では、ドイツのユリア・クライエウスキーが個人種目で金メダルを手に入れ、女子選手がこの種目に初めて参戦した東京1964以来初の女子金メダリストとなった。33歳の彼女は次の大会でもこの栄光を繰り返すことができるのか、それとも新たなスターが輝きを放つのか?

日本勢は、38歳の戸本一真が4位となり、1932年ロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得した西竹一さん以来、89年ぶりの個人種目での入賞となった。

団体戦では、開催国フランスが東京2020以上の成績を狙っていることだろう。彼らは団体戦のディフェンディング・チャンピオンとして東京に乗り込んだが、英国が49年の沈黙を破って1972年大会以来のタイトルを獲得。銀メダルを手にしたのはオーストラリアで、フランスは銅メダルにとどまった。ヴェルサイユ宮殿は、フランスが再び表彰台の頂点に返り咲く最高の舞台となるかもしれない。

総合馬術、パリ2024までの流れ

  • 2022年9月15日~18日:FEI世界総合馬術選手権(イタリア、プラトーニ)
  • 2022FEI世界総合馬術選手権~2023年12月31日:国内オリンピック委員会が団体枠を獲得する期間
  • 2022年12月(正確な日付は未定):FEIはオリンピックランキング競技大会リスト(およびランキングルール)、 2023年MER競技大会リストを発表
  • 2023年1月1日~12月31日(正確な日付は未定):ランキング期間。FEIオリンピックランキング - 総合馬術
  • 2023年1月1日~2024年日程未定(MER締切日):選手と馬がFEIの最低資格要件を取得するための期間
  • 2023年8月9日~13日:FEI欧州総合馬術選手権(フランス、パン・デュ・アラ) - FEI オリンピックグループ A、B
  • 2023年日程未定:FEIオリンピック予選大会(詳細未定)- FEIオリンピックグループC
  • 2023年10月20日~11月5日:パンアメリカン競技大会(チリ、サンチアゴ) - FEIオリンピックグループD、E
  • 2023年日程未定:FEIオリンピック予選大会(詳細未定) - FEIオリンピックグループF、G
  • 2023年FEI総合馬術ネーションズカップシーズン終了:FEI総合馬術ネーションズカップ決勝クラス分け
  • 2023年12月(正確な日付は未定):FEIが2024年のMER競技大会のリストを発表する
  • 日程未定:三者委員会は、国内オリンピック委員会(該当する場合)へのユニバーサリティ枠の割り当てを文書で通知する
  • 日程未定:FEIが国内オリンピック委員会/国内競技連盟に団体枠の割り当てを通知する
  • 2024年日程未定:国内オリンピック委員会はFEIに対し、割り当てられた団体出場枠の使用意思を表明する
  • 2024年日程未定:FEIは国内オリンピック委員会/国内競技連盟に以下を通知:1. 団体枠の割り当て(詳細未定)、2. 団体枠を辞退した各国内オリンピック委員会に個人枠を1つ割り当て、3. 個人枠の割り当て。FEIオリンピックランキング(総合馬術)に基づき、個人枠および団体枠を決定
  • 2024年日程未定:国内オリンピック委員会はFEIに対し、割り当てられた個人枠および団体枠の使用意思を表明する
  • 2024年日程未定:FEIは未使用の出場枠を再配分する
  • 2024年日程未定(MER締切日):最低参加資格要件を達成するための期限。FEI推薦エントリー
  • MER締切日の1日後:FEIがFEI能力証明書を受領(選手と馬の組み合わせ)
  • 2024年7月8日:パリ2024エントリー締切
  • 2024年7月26日~8月11日:パリ2024オリンピック競技大会

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