【パリ2024への道】水球、出場資格取得プロセスを解説

執筆者 Virgílio Franceschi Neto
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写真: Getty Images

オリンピックプログラムの中で最も古いチームスポーツのひとつである水球は、パリ2024でも実施される。女子は10チーム、男子は12チームが出場。選手数、注目選手、出場権獲得までの道のりなどの情報を紹介する。

パリ1900以来オリンピック競技となっている水球は、団体競技としては最も歴史あるもののひとつである。女子はシドニー2000から実施されている。

1チームは7人(ゴールキーパー1人を含む)で構成され、競技は8分×4ピリオドで行われる。

パリ2024で、水球競技はオリンピックでの歴史が始まった街に戻ってくる。日程は8月5日〜11日で、会場となるのはラ・デファンス・アリーナ

東京2020と同様、女子は10チーム、男子は12チームが参加する。出場権獲得の道のりを見てみよう。

写真: 2005 Getty Images

パリ2024:水球の参加チーム数は?

オリンピックの男子水球競技には12チームが参加し、このうち1チームは開催国であるフランスとなる。女子は10チームで1チームが開催国のフランスチーム。1チームは原則として12選手で構成される。

国内オリンピック委員会は男女それぞれで最大1チーム(12選手)の出場枠を獲得できる。

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写真: 2021 Getty Images

出場権獲得までの流れ

男子

男子の出場枠12は以下のように配分される。

■ 2枠 - 第20回FINA世界選手権

2023年7月に福岡で行われる第20回FINA世界選手権で、上位2つの国内オリンピック委員会がそれぞれ出場枠を1つ獲得する。

■ 5枠 - 大陸別予選トーナメン

  • アフリカ
  • アメリカ大陸
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア

5大陸の各予選大会で、最上位の国内オリンピック委員会/国内競技連盟がそれぞれ出場枠を1つ獲得する。

最上位の国内オリンピック委員会が第20回FINA世界選手権(上記)ですでに出場枠を確保している場合は、次点の国内オリンピック委員会が出場枠を獲得する。

いずれかの大陸予選が開催されない場合、2024年にドーハで行われる第21回FINA世界選手権の結果をもとに大陸別の出場枠が割り当てられる。

■ 4枠 - 第21回FINA世界選手権

2024年にドーハ(カタール)で開催される第21回FINA世界選手権において、上位4つの国内オリンピック委員会がそれぞれ出場枠を1つ獲得する。

■ 1枠 - オリンピック開催国

開催国であるフランスの国内オリンピック委員会は、自動的に出場枠を獲得する。

出場権獲得までの流れ

女子

女子の出場枠10は以下のように配分される。

■ 2枠 - 第20回FINA世界選手権

2023年7月に福岡で行われる第20回FINA世界選手権で、上位2つの国内オリンピック委員会がそれぞれ出場枠を1つ獲得する。

■ 5枠 - 大陸別予選トーナメント

  • アフリカ
  • アメリカ大陸
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア

5大陸の各予選大会で、最上位の国内オリンピック委員会/国内競技連盟がそれぞれ出場枠を1つ獲得する。

最上位の国内オリンピック委員会が第20回FINA世界選手権(上記)ですでに出場枠を確保している場合は、次点の国内オリンピック委員会が出場枠を獲得する。

いずれかの大陸予選が開催されない場合、2024年にドーハで行われる第21回FINA世界選手権の結果をもとに大陸別の出場枠が割り当てられる。

■ 2枠 - 第21回FINA世界選手権

2024年にドーハ(カタール)で開催される第21回FINA世界選手権において、上位2つの国内オリンピック委員会がそれぞれ出場枠を1つ獲得する。

■ 1枠 - オリンピック開催国

開催国であるフランスの国内オリンピック委員会は、自動的に出場枠を獲得する。

写真: 2021 Getty Images

パリ2024に向けて注目のチーム

シドニー2000で初めて実施された女子種目では、アメリカ合衆国が席巻しており、オリンピックに導入されて以来、一度も表彰台を逃したことがないばかりか、直近3大会で金メダルに輝いている。

**メリッサ・シーデマンマギー・ステフェンス**らは3大会連続で金メダルに貢献しており、4度目の優勝を目指す。

男子では、東欧勢が圧倒的な強さを見せている。シドニー2000から北京2008までハンガリーが3連覇している。

ロンドン2012ではクロアチアがイタリアを決勝で下し、続くリオ2016、東京2020ではセルビアが金メダルを獲得した。モンテネグロもオリンピックで大きな成功を収めており、過去4大会のうち3大会で準決勝に進出している。

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写真: 2021 Getty Images

水球、パリ2024までの流れ

  • 2023年7月14日〜30日:第20回FINA世界選手権大会、福岡
  • 2023年10月20日~11月5日:アメリカ大陸予選 - パンアメリカン競技大会サンティアゴ2023(チリ)
  • 日時未定:欧州大陸予選 - 欧州選手権、テルアビブ(イスラエル)
  • 日時未定:アジア大陸予選 - アジア選手権
  • 2024年2月2日~18日:第21回FINA世界選手権大、ドーハ(カタール)
  • 2024年2月(予定):アフリカ大陸予選、オセアニア大陸予選
  • 2024年2月(予定):各大陸協会は国際水泳連盟(FINA)に各大陸の出場枠と獲得国について通知する
  • 2024年3月1日:FINAが国内オリンピック委員会に割り当てられた出場枠を通知する
  • 2024年3月22日:国内オリンピック委員会は出場枠の使用意思を表明する
  • 2024年3月31日:FINAは未使用の出場枠をすべて再配分する
  • 2024年7月:パリ2024競技エントリー締切
  • 2024年7月26日〜8月11日:パリ2024オリンピック競技大会
  • 2024年8月5日~11日:パリ2024オリンピック競技大会、水球実施期間

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