写真: Kiran Ridley/Getty Images
東京を舞台に日本全土のスポーツファンを感動の渦に包んだ東京2020オリンピックから3年。まもなくパリ2024オリンピックが戦いの幕を開ける。
フランスの首都パリでは、開会式が予定される7月26日の2日前に競技がスタートし、2週間半にわたって熱戦が繰り広げられた後、8月11日に閉会式を迎える。
ここでは日付別の見どころを紹介しよう。
なお、出場選手などのオリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。 各競技の出場資格に関する公式資料はこちら。
開会式2日前の7月24日に、7人制ラグビーとサッカーの試合で競技が始まる。サッカー男子では日本代表がパラグアイ代表と初戦を迎える。
7人制ラグビー、サッカーが行われるほか、7月25日にはアーチェリー、ハンドボールがスタート。サッカー女子では、日本代表「なでしこジャパン」がワールドカップ優勝のスペイン代表と初戦で激突する。
パリ2024オリンピックの開会式は、その歴史において初めてスタジアム以外の場所で行われる。その会場となるのが首都パリを流れるセーヌ川である。選手たちは船にのって川をパレードし、エッフェル塔を望むトロカデロ広場へと向かう。
大会1日目となる7月27日は、カヌースラローム、競泳、自転車ロードレース、射撃、柔道、水球、スケートボード、体操競技、卓球、テニス、飛込、馬術、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、ビーチバレーボール、フェンシグ、ローイング、ボクシング、ホッケーが始まる。また、南太平洋に浮かぶタヒチではサーフィンが初日を迎える。
7人制ラグビー男子、競泳、射撃、柔道、スケートボード男子ストリート、飛込、フェンシング、自転車ロードレースでは最初のメダリストが決まり、合計14種目で金メダルが授与される。中でも東京2020で金メダルを獲得した堀米雄斗などが出場予定のスケートボード男子ストリートでは堀米が2連覇に挑むほか、14歳の小野寺吟雲(ぎんう)、2大会連続出場の白井空良(そら)の活躍が注目される。
また東京2020で日本代表金メダル大会第1号を生んだ柔道では、柔道女子48kg級に角田夏実、男子60kg級に永山竜樹が出場予定で、大会を初日を明るく飾って日本代表を鼓舞することが期待される。
このほか、バスケットボール男子は、予選ラウンド・グループB初戦でワールドカップ王者のドイツと日本代表が対戦。競泳・女子100mバタフライ予選には、「リオ2016の自分超え」を掲げる池江璃花子が登場する。
主なメダル決定戦
選手インタビュー記事
大会2日目となる7月28日には、自転車競技のマウンテンバイク、セーリングが始まる。
この日は金メダルが13個授与される予定で、連覇がかかる阿部詩・一二三兄妹が出場予定の柔道、スケートボード女子ストリート、競泳・瀬戸大也の男子個人メドレー400mなどでメダリストが決まる。東京2020で史上初めてきょうだい同日金メダルを獲得した阿部兄妹は、果たしてパリでも同様の偉業を達成するのか!? 乞うご期待。
また東京2020で新競技として実施されたスケートボードの女子ストリートでは、東京2020金メダルの西矢椛が出場枠獲得を逃しており、パリでは新たな金メダリストが誕生することになる。
団体競技では、バレーボール女子で日本代表が初戦でポーランド代表と対戦する。
このほか、体操女子の予選が行われ、日本からはエース宮田笙子をはじめ、オリンピック初出場となる平均年齢17.6歳の5選手が登場する。
主なメダル決定戦
大会3日目となる7月29日には、18種目で金メダリストが決定する。
日本の体操ファンにとっては、2大会ぶりの男子団体金メダルを狙う日本体操男子のパフォーマンスは必見。橋本大輝がチームを率い、頂点を目指す。また、フェンシング世界選手権・サーブル個人2連覇中の江村美咲らにも注目が集まる。
バスケットボール女子では、日本代表が初戦を迎える。対戦相手は東京2020の決勝で日本が敗れ7連覇を飾ったアメリカ合衆国代表。初戦での勝利を掴むべく「AKATSUKI JAPAN」が挑む。
主なメダル決定戦
選手インタビュー記事
大会4日目となる7月30日には、BMXフリースタイル、トライアスロン、3x3バスケットボールが始まるほか、14種目で金メダリストが決定する。
卓球混合ダブルスの3位決定戦・決勝が予定され、早田ひな&張本智和が東京2020の伊藤美誠&水谷隼の金メダルに続くことができるかが注目される。一方、柔道81kg級には東京2020金メダル、リオ2016銅メダルの永瀬貴規(たかのり)が登場し、3大会連続のメダル獲得を目指す。
また、日本時間の翌日(31日)にはタヒチで行われるサーフィン競技が最終日を迎え、東京2020で銀メダルを手にした五十嵐カノアの2大会連続メダルに期待がかかる。
団体競技では、バスケットボール男子日本代表が、東京大会・準優勝のフランス代表と対戦する。またサッカー男子では予選ラウンド最終日となり、決勝トーナメントに進出するチームが出そろう。
主なメダル決定戦
大会5日目となる7月31日には、17種目で金メダリストが決定する。
体操・橋本大輝が個人総合2連覇に挑むほか、競泳男子200mバタフライの本多灯が東京2020で得た銅メダル以上の結果を求めてレースに挑む。本多は世界選手権の同種目で日本人として初めて優勝。日本勢初のオリンピック金メダルを目指してレースに臨む。
団体競技では、サッカー女子が予選ラウンド最終日となり、決勝トーナメントに進出するチームが決まる。
主なメダル決定戦
大会6日目となる8月1日には、ゴルフ、BMXレーシング、陸上競技が始まるほか、18種目で金メダリストが決定する。
東京2020での金メダル以降、コンディション管理に苦戦した柔道のウルフ・アロンが2連覇のチャンスを得て畳に立つほか、競泳・日本代表最年長でロンドン2012で3つのメダルを手にした鈴木聡美が女子200m平泳ぎで上位を目指す。
テニス女子シングルス、バドミントン混合ダブルスでは準決勝が予定される。
団体競技では、バレーボール女子日本代表が予選グループでブラジル代表と対戦する。
主なメダル決定戦
大会7日目となる8月2日には、1日ですべてが決まるトランポリンをはじめ、23種目で金メダリストが決定する。
同日、開催国のフランスで最も注目を集める競技のひとつとなるのが、柔道男子100kg超級だろう。同階級には、オリンピックメダル3つを手にしているフランス柔道界のスター、テディ・リネールが登場する。日本からはオリンピック金メダリストの斉藤仁(ひとし)さんを父に持つ、斉藤立(たつる)がフランスに降り立ち、リネールに挑む。
バドミントン混合ダブルスの3位決定戦・決勝も予定され、東京2020銅メダルの渡辺勇大&東野有紗ペアが2大会連続のメダル獲得を目指す。また、卓球では女子シングルス、男子シングルスで準決勝が予定され、勝者は決勝進出および銀メダル以上を確定させる。競泳・瀬戸大也は男子200m個人メドレーでフランスのレオン・マルシャンらと対峙することになるだろう。また、「エペジーン」の愛称で東京2020で金メダルを手にしたフェンシング男子エペ団体も2連覇を目指す。
団体競技では、サッカー男子の決勝トーナメントが始まる。
主なメダル決定戦
大会8日目となる8月3日には、27種目で金メダリストが決定する。また柔道、ボート競技は最終日を迎える。
テニスの聖地として四大大会・全仏オープンを毎年開催しているローラン・ギャロスで、女子シングルスおよび男子ダブルスの決勝が行われるほか、卓球女子シングルスでは3位決定戦、決勝が実施される。バドミントンでも戦いは終盤となり、女子ダブルスでメダルが確定。体操競技の種目別決勝での日本勢のメダル獲得にも期待が寄せられる。
8日に及んだ柔道が最終日を迎え、団体戦が予定されている。東京2020では決勝でフランス代表チームが日本代表チームを下して優勝。今度は日本代表がフランス代表を下すことになるのか?
団体競技では、サッカー女子の決勝トーナメントが始まる。
主なメダル決定戦
大会9日目となる8月4日には、20種目で金メダリストが決定するほか、アーチェリー、競泳、自転車ロードレース、テニス、フェンシングの最終日となる。
この日の大注目のイベントとなることが予想されるのが陸上競技の花形種目、男子100m。日本からはサニブラウン・アブデル・ハキームが同種目に出場予定で、前日に予選が行われた後、同日決勝を迎える。世界選手権2大会連続ファイナリストとして、日本陸上界の未来を切り開くサニブラウンが意地を見せる。
パリを代表する建造物のひとつ、グラン・パレで行われるフェンシングが最終日となり、日本代表チームが世界王者として男子フルーレ団体に登場する。また同じく最終日となるテニスでは男子シングルスの決勝などが行われる。ローランギャロスでの戦いを制すのは一体誰!?
引き続き体操種目別、バドミントン、卓球で決勝が予定される。卓球では強豪・中華人民共和国代表に挑む日本勢の戦いぶりに注目したい。
主なメダル決定戦
大会10日目となる8月5日には、レスリングやスポーツクライミング、アーティスティックスイミング、自転車トラックレースが始まるほか、17種目で金メダリストが決定する。また射撃、体操競技、バドミントン、カヌースラローム、トライアスロン、3x3バスケットボールが最終日を迎え、トライアスロンでは東京2020で初めて実施された混合リレーが再びパリでも行われる。
体操では種目別鉄棒の決勝が予定され、橋本大輝の2連覇に注目が集まる。また、バドミントンが最終日となり、男女シングルス3位決定戦・決勝で10日間におよぶ戦いを締めくくる。東京2020でメダル1つとなったバドミントン日本代表は笑顔で大会を終えることができるのだろうか。
団体競技では、バレーボール男子の決勝トーナメントが始まる。
主なメダル決定戦
大会11日目となる8月6日には、カヌースプリントが始まるほか、15種目で金メダリストが決定する。またヴェルサイユ宮殿で行われる馬術が最終日を迎える。
パリの中心部にあるコンコルド広場ではスケートボード女子パークが実施され、2連覇がかかる四十住(よそずみ)さくらが登場。開心那(ひらき・ここな)、草木ひなのとともに、表彰台を目指す。一方、レスリングでは最初のメダリストが決定する。日本女子は5人の世界王者を擁し、オリンピックでもその強さを見せつけることだろう。
団体競技では、バスケットボール男子、バレーボール女子の決勝トーナメントがスタートする。
主なメダル決定戦
大会12日目となる8月7日には、テコンドー、ウエイトリフティングが始まるほか、21種目で金メダリストが決定する。また、スケートボードは最終日を迎える。
現地時間午前中にはオリンピックで初めて実施される混合競歩リレーが実施される。また、アーティスティックスイミングのチーム種目が最後の種目となり、メダリストが決まる。さらにレスリングでは、須﨑優衣(ゆい)の2連覇に期待がかかる。
スポーツクライミング男子ボルダー&リード複合では両種目の準決勝を終え、決勝進出者が決まる。また、ゴルフ女子がスタートする。
団体競技では、バスケットボール女子の決勝トーナメントがスタートする。
主なメダル決定戦
大会13日目となる8月8日には、マラソンスイミング、近代五種、新体操が始まるほか、26種目で金メダリストが決定する。セーリングは最終日を迎える。
レスリング女子では、53kg級の藤波朱理(あかり)が公式戦連勝記録を133に伸ばすなど同種目を圧倒しており、パリでの活躍が期待される。
またスポーツクライミング女子ボルダー&リード複合では両種目の準決勝を終え、決勝進出者が決まる。
団体競技では、サッカー男子の3位決定戦が行われるほか、バスケットボールでは男子準決勝が行われ、決勝進出チームが決まる。
主なメダル決定戦
大会14日目となる8月9日には、ブレイキンがオリンピックデビューを飾るほか、34種目で金メダリストが決定する。ホッケー、マラソンスイミングは最終日を迎える。
卓球団体戦では3位決定戦、決勝が行われ、東京2020で銅メダルとなった日本代表は、エース張本智和を軸にさらなる高みを目指す。また、ブレイクダンスの名で知られるブレイキンは女子種目となるBガールが予選から決勝まで1日で予定され、初代メダリストが誕生する。日本からはAmi(湯浅亜実)、Ayumi(福島あゆみ)が出場する。
団体競技では、サッカー男子の決勝、女子の3位決定戦が実施される。バスケットボールでは女子準決勝が行われ、決勝進出チームが決まる。
主なメダル決定戦
大会15日目となる8月10日には、期間中最大となる39種目で金メダリストが決定する。アーティスティックスイミングなど多くの競技がクライマックスを迎える。
現地時間午前中にマラソンが行われ、日本からは小山直城、赤﨑暁、大迫傑(すぐる)が出場する。同じく午前中に始まるゴルフ女子最終ラウンドでメダリストが誕生する。また、前日に続きブレイキンが行われ、男子種目のBボーイでは、日本代表のShigekix(半井重幸=なからい・しげゆき)、Hiro10(大能寛飛=おおの・ひろと)が表彰台を狙う。陸上では、世界選手権のフィールド種目で日本女子として初めて優勝した北口榛花がオリンピック金メダルを目指す。
団体競技では、サッカー女子、バレーボール男子、バスケットボール男子の決勝が行われ、それぞれで白熱した戦いが繰り広げられることは間違いない。
主なメダル決定戦
大会最終日となる8月11日には、13種目で金メダリストが決定する。
前日同様、午前中に女子マラソンが行われ、日本からは鈴木優花、一山麻緒、前田穂南(ほなみ)が出場する。またレスリングでは、女子76kg級の鏡優翔(かがみ・ゆうか)が重量級日本初の金メダルを目指して戦いに挑む。自転車トラックレース女子オムニアムでは、梶原悠未(ゆうみ)が2大会連続のメダル獲得を狙う。
団体競技では、バレーボール女子、バスケットボール女子で金メダリストが決まる。
大会の締めくくりとして、現地時間午後8時には閉会式が行われる。
主なメダル決定戦
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