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バイシクルモトクロス(BMX)フリースタイルは、1970年代のカリフォルニアの子どもや10代の若者たちが、モータサイクル競技のモトクロスに憧れて、それを自転車でまねしようとしたところから生まれた。その後、BMXの人気は徐々に高まり、2000年代に入ってからはエックスゲームズやエクストリームスポーツ国際フェスティバル(FISE)などのエクストリームスポーツ競技大会の正式種目として実施されるようになった。BMXフリースタイルの最初のワールドカップは、2016年に国際自転車競技連合(UCI)によりFISEのプログラムのひとつとして開催されている。
BMXフリースタイル競技は、パーク内の選手が60秒間の制限時間内に、可能な限り多くのトリック(技)を繰り出すことで競い合われる。トリックの難易度のみならず、ジャンプの高さ、演技の創造性やオリジナリティなどが採点対象だ。
BMXフリースタイルがオリンピックの舞台に初めて躍り出たのは、ブエノスアイレス(アルゼンチン)で2018年に開催されたユースオリンピック夏季競技大会。この時、満員の観客席の前でスリリングな演技を披露し観客を魅了したことは、究極のアーバンスポーツの可能性を国際オリンピック委員会(IOC)に知らしめるには十分だった。
BMXフリースタイルは、東京2020で衝撃的なデビューを果たし、今回2度目のオリンピックをパリで迎える。