中村輪夢、東京大会に続き5位入賞!パリ2024BMXフリースタイル
2022年UCIアーバンサイクリング世界選手権BMXフリースタイルで世界タイトルを獲得し、東京2020に続きパリ2024オリンピックに日本唯一の男子代表として出場を決めた中村輪夢(りむ)。
60秒のランの中でインパクトのあるトリックを連続して行い、審査員がトリックの難易度、創造性・独創性、完成度、高さを基準にパフォーマンスを採点するBMXフリースタイルの決勝が、7月31日パリ中心部のコンコルド広場で開催され、予選を6位(87.03点)で通過した中村が、東京2020での5位の雪辱を果たすべく、メダル獲得を目指して決勝に出場した。
日本代表内定会見では、「世界で誰もやっていない、自分しかできない技をオリンピックで決めたい」と意気込みを話していた中村は、第1ランでグスタボ・バティスタ・デ・オリベイラ(ブラジル)が90.20点、ホセ・トーレス・ジル(アルゼンチン)が高さのある難易度の高いコンボを連発して94.82点の高得点を叩き出した後、プレッシャーがかかる中、決勝4番目に登場。30秒を残し、ビッグスローセブンを決めて会場を沸かせると、90.35点という素晴らしい滑り出しで暫定3位に入り、第2ランへ。
第1ランでは高得点を狙い着地を失敗する選手が続出する中、第2ランで逆転を狙う強豪を前に、さらにリードを広げたい中村は、豊富なバリエーションと、強みとする高さを出したトリックを決め、第1ランを超える90.89点で、暫定3位の位置につけた。しかし、中村の後に登場した地元フランスのアントニー・ジャンジャン(東京大会7位)が、大歓声の地元サポーターの応援を背に、1本目の失敗を払拭する高難度の大技コンボで93.76点をマークし、暫定2位に浮上。中村をメダル圏外に追し出した。その後、東京2020王者ローガン・マーティン(オーストラリア)が2本目のランも失敗に終わりメダル争いから降りると、21歳初出場のマーカス・クリストファー(アメリカ合衆国)が93.11点、23歳初出場で予選首位通過のダレン・デイビッド・キーラン・ライリー(英国)が93.91点の第2ラン全体の最高得点をマークする壮絶なメダル争いが繰り広げられた。
パリ2024BMXフリースタイルの結果は以下の通り。
- 1位:ホセ・トーレス・ジル(アルゼンチン)94.82点・第1ラン
- 2位:ダレン・デイビッド・キーラン・ライリー(英国)93.91点・第2ラン
- 3位:アントニー・ジャンジャン(フランス)93.76点・第2ラン
- 4位:マーカス・クリストファー(アメリカ合衆国)93.11点・第2ラン
- 5位:中村輪夢(日本)90.89点・第2ラン
- 6位:グスタボ・バティスタ・デ・オリベイラ(ブラジル)90.20点・第1ラン
- 7位:ジャスティン・ドウェル(アメリカ合衆国)88.35点・第1ラン
- 8位:エルネスト・ゼボルズ(ラトビア)87.14・第2ラン
- 9位:ローガン・マーティン(オーストラリア)64.40・第1ラン
予選ではランを2本ずつ行い、2本の平均点で順位が決まり、上位9人が翌日の決勝進出。決勝では、ランを2本ずつ行い、2本のうち高得点が採用され、最終順位が決まる。
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