自転車BMXフリースタイルとは?
BMXフリースタイルでは、平地やストリート、ダートジャンプ、ハーフパイプ、ランプなどで行われるトリックの連続で構成されるルーティーンを行う。競技において、ライダーはパフォーマンスのクオリティーで判定される。
自転車BMXフリースタイルはいつ、どこで、誰が考案した?
自転車モトクロス(BMX)のフリースタイルは、1960年代にカリフォルニアで誕生したBMXレーシングとは別の種目として急速に発展した。
1980年から1987年にかけて、BMXフリースタイルの人気が拡大。1982年に統轄団体となるアマチュアスケートパーク協会(ASPA)が設立され、その数年後にはアメリカフリースタイル協会(AFA)へと名称が変更された。最終的には、この種目は国際自転車競技連合(UCI)が統轄するようになった。
自転車BMXフリースタイルのルールは?
BMXフリースタイルは、パーク、バート、フラット、ストリート、ダートで構成され、オリンピックではパーク競技のみが行われる。
BMXライダーのために設計されたパークにちなんで名付けられたBMXパーク競技では、アスリートはスパイン、ウォール、ボックスジャンプなどさまざまな障害物の上で一連のトリックを行う。これがオリンピック種目のBMXフリースタイルである。
垂直(vertical)の略語であるバートでは、ライダーは巨大なU字型のランプでトリックを行う。ランプの側面は上部が垂直になっており、トップクラスのライダーはランプよりも最大4.5m高くジャンプすることができる。
フラットでは、ライダーは平らな場所で一連のトリックを行う。片方の車輪だけでバランスを取ったり、回転したりする技がよく見られる。
名称の通り、路上で行われる。ライダーは街中の障害物を利用してトリックを繰り出す。ストリートの原則は、乗りこなせる新しい地形を求めて、探検することにある。
ダートでは、ライダーは土で作られたジャンプ台でトリックを行う。テイクオフからランディングまで数メートルも離れているため、非常に見ごたえのあるジャンプを見ることができる。ダートでは、ジャンプ中のトリック、その難易度により審査される。
自転車BMXフリースタイルとオリンピック
BMX混合フリースタイルパークは、夏季ユースオリンピック ブエノスアイレス大会2018で登場し、アルゼンチンとドイツの選手がチーム混合のユース種目で金メダルを獲得した。BMXレースは北京2008からオリンピック種目に採用されているが、2017年6月、国際オリンピック委員会は、東京2020では男女のBMXフリースタイルをオリンピック種目として追加することを発表した。
東京2020では、BMXフリースタイルのパーク種目として、18名の選手が出場。パリ2024では、東京2020よりも6名多い選手(男子12名、女子12名)がBMXフリースタイルに参戦する。
注目の自転車BMXフリースタイル選手
世界最高峰の選手には、ダニエル·デルス(ベネズエラ)、ローガン·マーティン(オーストラリア)、ニキータ·デュカロズ(スイス)、ハンナ·ロバーツ(アメリカ)、シャーロット·ワーシントン(イギリス)らがいる。マーティンとワーシントンは東京2020のチャンピオンだ。