タヒチ島チョープーは、オリンピック精神にのっとって新たな高みへの到達を目指し、息をのむようなスポーツで観客をもてなすことで、パリ2024の価値を祝福する貴重な舞台となる。オリンピックには、サーフィンを含む4つの華麗な競技が加わり、場所と会場が厳選された。東京2020オリンピックで登場してから2回目のオリンピック競技となるサーフィンは、その舞台にタヒチ島チョープーを選んだ。チョープーは、世界で最も美しい波がブレークする世界で屈指のサーフスポットのひとつであることは間違いない。
今回、チョープーがサーフィン競技の会場に選定されたことは、競技をフランス全域に広げたいというパリ2024の熱意から生まれた。これによって、フランス海外領とそれらのコミュニティがオリンピック競技大会に参加する初の機会となり、これを通じて、フランスの豊かで多様な歴史や伝統が示されることになる。
チョープーの大波では、オリンピッククラスのアスリートたちの素晴らしいチャレンジが期待される。そして、タヒチや世界中のファンに息をのむほどの体験をもたらすに違いない。タヒチは、世界のサーファーたちが崇拝する特別な場所であり、唯一無二なコンペティションの舞台となる。チョープーは、20年以上にわたり、タヒチプロ・チャンピオンシップのホスト会場として男子チャンピオンシップツアーのハイライトのひとつとなっており、多くの世界のトップサーファーにとっては夢の舞台である。レジェンドサーファーである、ガブリエウ・メジーナ、ケリー・スレーター、 ジェレミー・フローレス、アンディ・アイアンズ、マーク オクルーポらがこれまでに優勝を成し遂げている。1999年から2006年には、女子チャンピオンシップツアーが開催され、いったん途切れたはしたものの、2022年に復帰した。
競技会場は、島固有の自然環境の保護に配慮して設計されている。オリンピック選手村では、組み立て式の住宅が整備される。オフショアで波がブレークするため、イベント開催による海岸への影響は少ないだろう。会場を訪れるファンは、会場内に満ちあふれるスリルと興奮を体験することになる。そして、ポリネシア文化とオリンピック精神の融合によるパリ2024の価値を祝福する機会となるだろう。
レガシー
パリ2024後、仮設施設は撤去され、チョープーは引き続き、ワールドサーフリーグ・チャンピオンシップツアーのホスト会場となる。「ファレ」と呼ばれる、伝統的なポリネシア住居を模した仮設のオリンピック選手村は、パリ2024後、移転され、地域の利益となるよう還元される。
会場情報
所在地:フランス領ポリネシア・タヒチ島チョープー(首都パペーテから75km)
タヒチについて見る(英語)