近代五種
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近代五種 競技説明 presented by ALLIANZ
近代五種
近代五種は、短距離走、走幅跳、やり投、円盤投、レスリングの5種目で行われた古代オリンピックにおける五種競技を継承した競技。近代五種は、ピエール・ド・クーベルタン男爵により創設された。クーベルタン男爵は、古代オリンピックの五種競技を高く評価し、近代的な種目から構成される同様の競技を近代オリンピックでも実施することを提案した。この競技を通して「完璧」なアスリートの強さが試されるとした。近代五種の人気が高まり、国際連盟である国際近代五種連合(UIPM)が1948年にロンドンで創設された。現在、120カ国以上の国が加盟している。
ルールの概要
近代五種は、5つのスポーツからなる4種目で構成される。
- 水泳:200m自由形
- フェンシング(エペ):2つのラウンドで行われる。最初のランキングラウンドは、1分間1本勝負の総当たり戦で行われる。各試合は、突きが決まればその時点で終了となる。次のボーナスラウンドでは、ランキングラウンドの結果に基づき、下位の選手から45秒間の勝ち抜き戦を行う。1試合勝つごとに1ポイントが与えられる。2つのラウンドの得点が合計される。
- 馬術(障害飛越):騎乗馬は、競技の20分前に抽選で貸与され、その初めて乗る馬を駆ってさまざまな障害を跳び越えコースを周回する。
- レーザーラン:射撃と800mランを交互に4回繰り返す。射撃は10m離れた場所に設置された5つの的に当てなければならない(制限時間50秒)。
近代五種では、まず、フェンシング、馬術、水泳の3種目のランキングから選手に得点が与えられ、これに従ってレーザーランのスタートポジションが決められる。最終種目レーザーランでは、トップの選手から得点差1点につき1秒の時間差が設けられてスタートし、最初にフィニッシュした選手が金メダルを獲得する。
多様な特質をもったスポーツから構成される近代五種は、選手を体力と精神力の限界まで追い込み、並外れたスキルも同時に求められる過酷な競技であると言えよう。
オリンピックにおける歴史
近代五種は、ピエール・ド・クーベルタン男爵により創設され、1912年ストックホルムオリンピックで初めて実施された。当初は1日あたり1種目が行われたが、1996年のアトランタ大会から全種目が同じ日に行われるようになり、競技がより過酷になった一方で観客への魅力が高まった。女子種目は、2000年シドニーオリンピックから実施されるようになった。近代五種は、ハンガリーやスウェーデンなどのヨーロッパ諸国が長らく圧倒的な強さを誇っており、特にスウェーデンはストックホルム1912からロサンゼルス1932までの5大会(1916年ベルリン大会は第一次世界大戦のため中止)で、15個のメダル中13個を獲得している。