フランスの世界的な名声を象徴する存在として知られるヴェルサイユ宮殿は、豊かな歴史を背景に壮大な会場でオリンピックとパラリンピックを迎え入れる。当初、単なる狩猟用ロッジだった建物は、1682年、ルイ14世の宮廷となり、フランス王室の本拠地となった。1883年以来、ヴェルサイユ宮殿は、壮大な庭園とともに、国立博物館として市民に公開され、1979年にはフランス国内で最初となるユネスコ世界遺産として登録された 。
ヴェルサイユ宮殿では、仮設オーバーレイで設営される会場によって、パリ2024競技大会の中でも他にはない歴史的な舞台が提供される。庭園に近接するグラン・カナルの西にある遊歩道、エトワールロイヤルの周りに観客席が配備された屋外仮設アリーナが設けられる。仮設アリーナは、馬場馬術と障害馬術に加え、総合馬術の2つの競技(馬場馬術と障害馬術)の舞台となる。総合馬術のクロスカントリー競技(個人および団体)は、グラン・カナル沿いで実施される。また、近代五種の5競技もヴェルサイユ宮殿で開催される予定だ。
レガシー
オリンピック閉幕後、仮設施設は解体されるが、ヴェルサイユ宮殿は、世界で名高い文化遺産として、これまで通り、毎年、何百万人もの観光客を迎え入れる。
会場情報
所在地:イヴリーヌ県ヴェルサイユ
オリンピック・パラリンピック選手村からの距離:35km
近隣の競技会場:ヴェロドローム・ド・サン・カンタン・アン・イヴリーヌ、スタッドBMXサン・カンタン・アン・イヴリーヌ、ゴルフ・ナショナル、エランクールの丘
ヴェルサイユ・グラン・パルク都市圏共同体について見る(フランス語)
アクセス情報
ヴェルサイユ宮殿へは、ヴェルサイユ・シャンティエ駅(RER C線、パリ中央のモンパルナス駅からN線、ラ・デファンス駅からU線)、ヴェルサイユ・シャトー駅(RER C線)、ヴェルサイユ・リヴ・ドロワ駅(パリ中央のサン・ラザール駅からL線)の各駅からアクセスできる。直行バス「パリ2024」が運行され直接会場にアクセスできる。
総合馬術個人(混合)が行われる日は、ヴェルサイユ公園から徒歩で会場にアクセスすることができる。
来場者は時間に余裕を持って早めに会場へ到着することが推奨される。
この会場へのアクセス方法や、パリおよびイル・ド・フランス地域圏内の移動方法についての詳細は、IDFM(イル・ド・フランス・モビリテ)ウェブサイト(フランス語)で確認。