「グラン・パレ・エフェメール(仮設のグラン・パレ)」の名で知られるシャン・ド・マルス・アリーナでは、現在リニューアル工事中のグラン・パレの仮設施設として、グラン・パレに代わってさまざまなイベントが催されている。しかし、パリ2024開催中には「仮設」以上の存在となるだろう。2024年にグラン・パレの工事が完了した後、10,000平方メートルの同アリーナは数ヶ月間そのまま維持され、パリ2024オリンピック・パラリンピックの競技会場となる。
建築家ジャン・ミシェル・ヴィルモットにより設計され、グラン・パレを投影した調和の取れた曲線美と美学を持つその木造建築は、2021年の初め、エコール・ミリテール(パリにある軍事訓練用複合施設)の向かい側のシャン・ド・マルス公園内に建設された。遊歩道と調和して、繋ぎ目なく都市の景観に溶け込んでいる。持続可能な資材と建築構造を採用しており、その建築プロジェクトはパリ2024が求める環境基準を十分に満たしている。
グラン・パレの改修工事中、いつもはその身廊で企画される芸術、ファッション、スポーツイベントを開催するためにシャン・ド・マルス・アリーナは建設され、フランス国立美術連合・グラン・パレが主催する文化イベントの舞台としても活用される。
レガシー
2024年秋、シャン・ド・マルス・アリーナは完全に解体され、完全に撤去される。未定ではあるが、解体された後の多くの資材や構造は移設され再利用されることになる。
会場情報
所在地:パリ県パリ7区
オリンピック・パラリンピック選手村からの距離:11km
近隣の競技会場:エッフェル塔スタジアム、イエナ橋、アンヴァリッド、グラン・パレ
周辺観光名所:エッフェル塔、シャン・ド・マルス公園、エコール・ミリテール、オテル・デ・ザンヴァリッドラ・モット・ピケ・グルネル駅、グラン・パレ、トロカデロ広場
アクセス情報
シャン・ド・マルス・アリーナへは、ラ・モット・ピケ・グルネル駅(メトロ6号線と8号線)およびセギュール駅(メトロ10号線)からアクセスできる。
来場者は時間に余裕を持って早めに会場へ到着することが推奨される。
この会場へのアクセス方法や、パリおよびイル・ド・フランス地域圏内の移動方法についての詳細は、IDFM(イル・ド・フランス・モビリテ)ウェブサイト(フランス語)で確認。