スタッド・ピエール・モーロワは、フランスの主要サッカークラブのひとつ、リール・オランピク・スポーティング・クラブ(LOSC)のホームスタジアム。2012年に建設されたモジュラー式の総合スポーツ施設で、近未来的なデザインが印象的である。ヴィルヌーヴ・ダスクに位置するこの特徴的な施設では、年間を通して、多くのスポーツや文化イベントが開催され、オー・ド・フランス地域圏と、フランス国内4番目に大きな都市圏であるリール都市共同体に多くの恩恵をもたらしている。
スタッド・ピエール・モーロワには、建物の特徴的なデザインの他に、さまざまな革新的な技術が施されている。たとえば、開閉式可動屋根はわずか30分で開閉が可能である。モジュラー式のデザインと柔軟な設計のおかげで、同スタジアムでは、落成以来、LOSCサッカークラブのホーム試合をはじめ、さまざまなスポーツの国際大会が開催されている。2014年、2017年デビスカップ決勝戦、ユーロ2016(UEFA欧州選手権)、2015年バスケットボール欧州選手権、2017年世界男子ハンドボール選手権などがこれまでに開催され、パリ2024では、ハンドボールの競技会場となる。また、リアーナ、ジョニー・アリディ、デペッシュ・モードなど国内外のスターのコンサートも開催されている。
レガシー
パリ2024閉幕後、引き続き、スタッド・ピエール・モーロワは、モジュラー式の設備をもつ近代的な会場として、年間を通して、スポーツや文化イベントを開催することにより、リール全体のコミュニティに貢献する。LOSCサッカークラブのホーム試合や国際的なスポーツ競技、海外のスターのコンサートなどの会場となる。
会場情報
所在地:ノール県ヴィルヌーヴ・ダスク
パリからの距離:電車で1時間
周辺観光名所:リール城塞、リール・ヴィルヌーヴ=ダスク・アウトサイダーアート近現代美術館、リール宮殿美術館、グラン・プラス、ヴュー・リール