パリ2024のセーリング競技は、地中海を舞台に開催される。競技会場となる港湾都市マルセイユは、セーリング会場として特別な環境を提供する。国際的に名高いセーリング競技の豊富な経験を活かし、この歴史ある都市はパリ2024開催中、セーリング競技の理想の舞台となるはずだ。
艇の出発地であるルーカス・ブラン・マリーナは、オリンピック競技の規模に応えるよう整備される。計画では、約7,000平方メートルの施設と17,000平方メートルの屋外スペースの改築が進められることになっている。また、艇の係留場所を改修することによって、素晴らしい競技会場に生まれ変わるだろう。
パリ2024開催中、マルセイユを訪れる多くの観客は、マリーナに近い海岸、ラ・コルニーシュから間近に競技を観戦することができるだろう。地中海特有の比較的安定した風や、風の方向を決める沿岸地形をもつマルセイユ沖の水域は、海流や潮汐の影響も少ないため、アスリートにとって、戦略と戦術を練る上で好条件となる。
また、聖火リレーの出発地となるマルセイユでは、スタッド・ヴェロドロームでサッカーの試合も開催される。
レガシー
パリ2024による規模の拡大に伴い、大会閉幕後、ルーカス・ブラン・マリーナは、セーリングの中心地であるマルセイユのアスリートにとって、さらに最適なトレーニング環境となる。また、全てのスキルレベルの愛好家のためにも考慮されたトレーニング環境として活用される。
会場情報
所在地:ブーシュ・デュ・ローヌ県マルセイユ
パリからの距離:660km
近隣の競技会場:スタッド・ヴェロドローム
周辺観光名所:ヴュー・ポール、シャトー・ディフ、フリウル諸島、ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院、ヨーロッパ地中海文明博物館(MUCEM)、カランク国立公園、プロヴァンス地域、周囲の海岸線
マルセイユ・マリーナについて見る(フランス語)
アクセス情報
マルセイユ・マリーナへは、ロン・ポワン・デュ・プラド駅(M2線)、またはバスでラ・プラージュ(19号線)とプラージュ・ルカ・ブラン(83号線)からアクセスできる。M2線はマルセイユ・サン・シャルル駅から利用する。詳しくは、公式ウェブサイトにて確認。
来場者は時間に余裕を持って早めに会場へ到着することが推奨される。