セーリング

レースは他の船にも広がり、船の設計や技術の進歩を反映し、絶えず進化を続けている。最近では、小型・軽量化が進み、セイラーの運動能力と技術力の両方がこれまで以上に要求されるようになっている。

セーリングは、ワールドセーリングが発行する単一の競技規則に基づいて組織されている。オリンピックのレースは、重量や寸法が似ている艇を1つのデザインクラスに分類して行われるようになった。

アメリカスカップは1艇対1艇のマッチレース方式だが、ほとんどの大会は多数の艇が順位を競うフリートレース。

フリートレースやマッチレースでは、クルーは接触を避け、道を譲るために最善を尽くさなければならない。

セーリングは、1896年の第1回アテネ大会で予定されていたレースが天候不良により中止となったため、1900年のパリ大会で初めてオリンピック競技として採用された。それ以降、1904年を除くすべての大会で実施されている。

1900年には女子も男子と一緒に出場し、ソウル1988では初の女子のみの競技が導入された。

何年にも渡り、艇には変更点が出ている。そしてパリ2024では、カイトボードがデビューする。

イギリスは長い間、セーリングの強国であり、アメリカは歴代メダルランキングで2位となっている。

東京2020に出場した多くのトップセーラーが引退し、Sail GPやアメリカスカップに転向する中、混合ナクラ17級艇は、イタリアのルッジェロ・ティタとカテリーナ・バンティがタイトルを守り、おそらく最お安定感があると思われる。

この2人は、東京でトレーニングパートナーのジョン・ギムソン、アンナ・バーネットと対決した。両ペアは、過去5回の世界選手権のうち4回（2回ずつ）で金メダルを獲得していることから、今回も激突する可能性が高い。