マラソンスイミング

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男子10km | マラソンスイミング | パリ2024オリンピック

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マラソンスイミング 競技説明 presented by ALLIANZ

マラソンスイミング

近代オリンピックの最初の3大会(1896年、1900年、1904年)では、全ての競泳競技はオープンウォーターで行われていた。競泳競技がプールで実施されるようになったのは1908年のロンドン大会からである。オープンウォータースイミングが公式競技として実施されたのは、1991年のFINA(現ワールドアクアティクス)世界水泳選手権パース大会(オーストラリア)からである。この時、男女とも25kmの距離で行われ、競技時間は5時間を超えた。10kmレースが実施されたのは、2001年の福岡大会からである。10kmのオープンウォータースイミングは、後に現在のマラソンスイミングと呼ばれるようになった。

ルールの概要

マラソンスイミングは、海、川、湖などのオープンウォーターで行われる。選手は10kmの距離に挑み、泳ぎ切るのに2時間前後の時間を要する。優れた持久力、筋力、そして集中力が求められる競技だ。

また、刻々と変化する海流や潮流を読み、戦略を組み立てながら泳ぐ技術や知識が求められ、これが勝利の鍵となる。特に最後の3kmでは、フィニッシュに向けて選手同士の熾烈な駆け引きが始まり、これにうまく対応することが最終順位に大きく影響する。

オリンピックにおける歴史

マラソンスイミングが、10kmレースとして新しく競泳競技のひとつとして加えられたのは、2008年北京オリンピック。

この競技のオリンピックでの歴史が浅いのは、当初、各国の国内オリンピック委員会や競泳選手がマラソンスイミング(オープンウォータースイミング)に特化して取り組む機会が少なかったからだ。選手の多くは、最初からマラソンスイミングに特化して競技を行っていたが、やがてプールでの自由形種目専門の選手もマラソンスイミングに出場するようになり、競技が激しさを増すようになった。たとえば、チュニジアの競泳選手、ウサマ・メルーリは、北京2008の男子1500m自由形で金メダルを獲得したが、4年後のロンドン大会では男子マラソンスイミングでも金メダルに輝いている。

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