パリ2024オリンピック・マラソンスイミングの競技日程・実施種目・会場

執筆者 Risa Bellino
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写真: 2021 Getty Images

パリ2024オリンピックマラソンスイミング競技では、2日間で男女合わせて2種目、計6個のメダルが授与される。

オープンウォータースイミングの名でも知られるマラソンスイミングは、プールを使わずに自然の水域である海や川、湖などで実施される競泳競技のひとつで、2008年の北京大会からオリンピック公式種目として男女個人10キロメートルが採用されている。オリンピックでは、予選ラウンドのない決勝一発勝負で、そのタイムを競う。

パリ大会で開催5回目を迎えるマラソンスイミングは、これまで延べ24名のメダリストが誕生しているが、そのうち18名の国籍はヨーロッパ諸国となっており、歴代の国際大会においてヨーロッパ勢の強さが目立つ種目だ。日本選手の歴代最高順位は2016年リオデジャネイロ大会で男子8位に入賞した平井康翔(やすなり)で、女子はロンドン2012とリオ2016を12位でフィニッシュした貴田裕美の記録となる。

パリ2024には、今年2月に開催された世界水泳選手権2024の結果により、女子の蝦名愛梨と、男子の東京大会13位の南出大伸NOC出場枠(※)を確保し、日本代表に内定している。

※オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。

ここでは、パリ大会のマラソンスイミング競技の日程、実施種目、会場を紹介する。

パリ2024オリンピック、マラソンスイミングの実施種目・日程

以下、現地時間と括弧内が日本時間。日本はパリより7時間進んでいる。※日程は変更になる可能性もある。

  • 8月8日(木)07:30(14:30) 女子10km決勝
  • 8月9日(金)07:30(14:30) 男子10km決勝

パリ2024オリンピック、マラソンスイミングの競技会場

マラソンスイミングが行われるのは、首都パリの中心、セーヌ川に架かるアレクサンドル3世橋だ。橋の下に設置される浮桟橋(スタートプラットフォーム)から飛び込みスタートし、ブイをまわって、フィニッシュ板にタッチしてその順位を競う。同会場のセーヌ川では、オリンピック史上初となる川での開会式の開催に加え、マラソンスイミングが開催される前の3日間(7月30日、31日、8月5日)にトライアスロン競技も開催される。

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