カタール・ドーハで2月2日〜18日の日程で行われている世界水泳選手権2024。競技3日目を迎えた2月4日現地時間午前、オープンウォータースイミング(OWS)男子10kmが行われ、南出大伸が1時間49分57秒20でアジア勢トップの25位となった。
この結果により、日本代表は3日に行われたOWS女子10kmに続き、パリ2024オリンピックの男子マラソンスイミング出場枠1枠を確保した(※)。日本水泳連盟は出場枠を獲得した選手をパリ2024オリンピックの日本代表とする方針を発表しており、南出は日本代表に内定した。南出は和歌山県出身の27歳。東京2020の同種目にも出場し13位となった。
今大会の優勝は東京2020銀メダリストのラソヴスキー・クリシュトーフ(ハンガリー)でタイムは1時間48分21秒20、準優勝はリオ2016銅メダルのマルク・アントワーヌ・オリヴィエ(フランス)で1時間48分23秒60、3位はヘクター・パードー(英国)で1時間48分29秒20。日本代表の古畑海生(かいき)は45位だった。
※オリンピック各国代表の編成に関しては国内オリンピック委員会(NOC)が責任を持っており、パリ2024への選手の参加は、選手が属するNOCがパリ2024代表選手団を選出することにより確定する。
AS日本代表はチーム・アクロバティック7位
同日午後にはアーティスティックスイミング(AS)のチーム・アクロバティックルーティン(AR)決勝が行われ、3日の予選を8位通過していた日本代表は、藤井萌夏(もか)、比嘉もえ、佐藤友花、島田綾乃、和田彩未(あみ)、栁澤明希(あかね)、安永真白、吉田萌(めぐむ)で決勝に挑み、206.7434点をマークし7位となった。
優勝は中華人民共和国代表チーム(244.1767点)、準優勝はウクライナ代表チーム(243.3167点)、3位はアメリカ合衆国代表チーム(242.2300点)。日本代表チームは2023年に行われた世界水泳・福岡大会の同種目で銅メダルを獲得しており、2大会連続のメダル獲得はならなかった。
- 中華人民共和国代表チーム 244.1767点
- ウクライナ代表チーム 243.3167点
- アメリカ合衆国代表チーム 242.2300点
- カナダ代表チーム 222.1367点
- スペイン代表チーム 219.9367点
- イタリア代表チーム 213.3501点
- 日本代表チーム 206.7434点
- エジプト代表チーム 196.3433点
- イスラエル代表チーム 188.5401点
- メキシコ代表チーム 187.6499点
- チリ代表チーム 186.8766点
- ギリシャ代表チーム 173.0234点
今大会のASのチーム種目は、オリンピック予選を兼ねて行われており、同日行われたARと、テクニカル、フリーの合計点のトップ5チーム(すでにチームとしての出場枠を確保したチームを除く)がパリ2024オリンピック出場枠を確保することになる。
飛込は金戸凜が準決勝へ 女子10m高飛込
また飛込では、午前中に女子10m高飛込予選が行われ、金戸凜が予選15位(279.75点)となり、18人で行われる5日の準決勝に駒を進めた。また、オリンピック日本代表に内定している荒井祭里(まつり)は23位(253.20点)で予選敗退となった。