東野有紗は1996年生まれ、北海道岩見沢市出身のバドミントン選手。混合ダブルスで渡辺勇大とペアを組み、東京2020、パリ2024に出場。オリンピック2大会連続で銅メダルを獲得した。パリ2024閉会後、8月のダイハツジャパンオープン2024をもって“ワタガシ”ペアは解消。今後は「女子ダブルスで世界の頂点を目指したい」としている。
東野は小学1年生でバドミントンを始めた。メキメキと頭角を現し、全国大会出場を経験。ナショナルチームにも選出された。日本トップレベルの選手へと成長した東野は北海道を離れ、中学校は福島県の富岡町立富岡第一中学校に進学した。同校は全国から有望選手が集まる強豪校。ここで1学年後輩の渡辺勇大と初めてペアを組み、国際大会で上位の成績を残した。
その後は福島県立富岡高等学校を経て2015年に日本ユニシス(現BIPROGY)に入社。学年の違いによりペアとしての活動が途切れることがあったが、1年遅れて渡辺が同社に入ったことで、再度ペアを結成する。2017年の全日本総合バドミントン選手権大会でワタガシとして初優勝。その後、同大会では2020年大会まで4連覇を達成した。
国際大会では2018年の全英オープンで初のタイトルを獲得。同年はホンコンオープンも制し、世界ランキングは年初の29位から3位まで浮上し、世界トップペアの仲間入りを果たした。
2019年には世界選手権で初となる銅メダルを獲得。同年はワールドツアーファイナルズでも3位に入った。オリンピックイヤーの2021年は再び全英オープンで優勝を飾り、メダル候補として東京2020でオリンピック初出場を臨んだ。
ワタガシペアは3連勝で決勝トーナメントへ。金メダルを獲得することになるワン・イーリュウ/ファン・ドンピン(中華人民共和国)に準決勝で敗れ、3位決定戦に回る。タン・チュンマン/ツェ・インスエット(ホンコン・チャイナ)を下し、混合ダブルスで日本勢初となる銅メダルを獲得した。
2022年には全英オープン2連覇を達成し、世界選手権では準優勝。2023年はBWF(国際バドミントン連盟)ワールドツアーで出場した20試合のうち10試合で表彰台入りとコンスタントに好成績を残した。
2024年は1月のマレーシアオープンで優勝、3月の全英オープンで準優勝。2大会連続での出場となったパリ2024は3位決定戦で大韓民国ペアをストレートで破り、銅メダルを獲得。オリンピック2大会連続でのメダル獲得は日本バドミントン界初の快挙となった。
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