北口 榛花 / Haruka KITAGUCHI

北海道旭川市出身、1998年3月16日生まれの北口榛花は、幼少期から水泳を始め中学校時代には全国大会に出場。また小学校から始めたバドミントンでは、全国大会で同学年の山口茜と対戦した経験もある。その北口が陸上競技をスタートさせたのは高校時代。当時、旭川東高の陸上部顧問だった松橋昌巳氏に勧められたことがキッカケだった。

■日本記録樹立

すでに水泳とバドミントンによりアスリートとしての素地があった北口は、2014年（高校2年生）のインターハイ（全国高等学校総合体育大会）女子やり投で優勝。2015年1月、日本陸上競技連盟のダイヤモンドアスリート第1期に認定されると、同年の第8回世界ユース選手権（コロンビア・カリ）で金メダルを獲得する。

日本大学時代の2019年に日本記録を更新。Tokyo2020で入賞を果たすと、翌年のダイヤモンドリーグで優勝。世界陸上2022オレゴンでは銅メダルを獲得する。そして2023年のダイヤモンドリーグでは67m04を投てきし、再び日本記録を更新。日本人初のダイヤモンドリーグ優勝、女子やり投で日本人初の世界陸上メダル獲得を成し遂げた。

■世界女王に

世界陸上2023ブダペストでは、最終投擲で66m73をマークし逆転優勝。日本女子フィールド種目では初の世界陸上金メダルに輝き、パリ2024日本代表にも内定した。

オリンピックイヤーの2024年も好調をキープ。ダイヤモンドリーグ第2戦では62m97をマークし、逆転優勝を果たした。

■日本女子初フィールド種目オリンピック金メダル

パリ2024では、予選の1投目で予選通過設定ラインのの62mを超える62m58をマーク。余裕の決勝進出を決める。決勝では1投目でシーズンベストとなる65m80を記録した。他の選手がこの記録を超えることができず、北口は最終投擲を待たずに優勝が決定。オリンピックの陸上競技・女子フィールド種目では、日本勢初の金メダルとなった。