スポーツの秋! 日本開催の国際大会が盛りだくさん 11月・12月のイベントカレンダー

ラグビー、ゴルフ、フィギュアスケート、卓球、バスケットボール、バドミントン、柔道、フェンシング、スピードスケート、野球、トライアスロン。2024年最後の2ヶ月は日本開催の国際大会が目白押し!

1 執筆者 Olympics.com
Japanese athletes
(Getty Images)

1964年10月10日に東京オリンピックの開会式が行われたことから「体育の日」(現在のスポーツの日)が定められるなど、秋はスポーツの季節として長年親しまれてきた。

その季節にふさわしく、今年は10月末から12月にかけて数々の国際大会が予定され、世界各地のトップアスリートが日本に降り立つ。

卓球柔道フェンシングなど、夏に行われたパリ2024オリンピックで大会を盛り上げた競技や、来シーズンに迫るミラノ・コルティナ2026オリンピックでの日本勢の活躍が期待される競技など、さまざまなスポーツが各地で日本を熱くする。

会場に足を運んだり、テレビ観戦したりして「スポーツの秋」を堪能し、オリンピックイヤーの2024年を締め括ろう。

ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2024 日本代表vsオールブラックス

ラグビー男子15人制日本代表が、昨年のワールドカップ準優勝のニュージーランド代表「オールブラックス」と日産スタジアムで激突する。日本代表にとって今年最後の国内テストマッチとして行われるこの試合には、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチのもと、キャプテンを務める立川理道のほか、藤原忍、ジョネ・ナイカブラ、矢崎由高などが名を連ね、昨年のワールドカップでキャプテンを務めた姫野和樹がおよそ1年ぶりに代表復帰を果たした。

世界ランキング14位の日本代表「ブレイブ・ブロッサムズ」が、同3位のオールブラックスにどう挑むのか。キックオフは14:50。

ゴルフTOTOジャパンクラシック

日本で唯一開催される全米女子プロゴルフ協会(LPGA)の公式戦。1973年に初めて実施され、今年で50回目を迎える。日米ツアー共催のこの大会に、今年は米ツアーから43人、日本ツアーから35人の合計78人が出場する。

米ツアーからは、6月の全米女子オープンを制して日本勢として初めてメジャー2勝目をあげたの笹生優花(さそう・ゆうか)、エビアン選手権で優勝した古江彩佳、2019年全英女子オープン覇者の渋野日向子、メジャー2勝をあげているコ・ジンヨン(大韓民国)などが名を連ねている。また、米ツアーで新人賞(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)争いの首位に立つ西郷真央も出場する。日本ツアーからは、パリ2024出場の山下美夢有(みゆう)などが参戦予定。

フィギュアスケートNHK杯 グランプリシリーズ

世界各地を転戦して全6戦が行われるフィギュアスケート・グランプリシリーズの第4戦となるNHK杯。シリーズ終了後に行われるファイナル出場権を獲得すべく、男子シングル12人、女子シングル12人、ペア8組、アイスダンス10組のスケーターが上位を狙う。

2023年のNHK杯では北京2022銀メダルの鍵山優真が優勝し、シーズン後に引退した宇野昌磨さんが準優勝となった一方、女子日本勢は表彰台に立つことができなかった。今大会には鍵山をはじめ、世界選手権3連覇中の坂本花織、グランプリシリーズ初戦のスケートアメリカを制したペアの三浦璃来木原龍一などが出場する。

海外からは、女子シングルにキム・イェリム(大韓民国)、18歳で「現役復帰」を果たしたアリサ・リュウ(アメリカ合衆国)などが参戦して、美しき戦いを繰り広げる。

ワールドトライアスロンカップ

ワールドトライアスロンが主催し、世界各地を転戦して行われる大会。日本からはオリンピック2大会連続出場のニナー賢治、同じく2大会連続出場で、アジア競技大会では2連覇中の高橋侑子などが出場。海外からはリオ2016女子金メダリストのグウェン・ジョーゲンセン(アメリカ合衆国)などが参戦し、秋の宮崎を駆け抜ける。

この大会はエイジグループ(年代別)の年間優勝者を決める「日本エイジグループ・トライアスロン・ナショナルチャンピオンシップ」も併催され、アイアンマン世界選手権では83歳、85歳で最高齢完走を果たし、ギネス世界記録に認定された、91歳の稲田弘が出場を予定している。

野球WBSCプレミア12

2015年に初めて実施され、今回で3回目を迎える、4年に1度の野球の国別対抗試合。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が招待する12チームで行われる。大会は3ステージに分かれており、まずオープニングラウンドとして6チームずつの2組に分かれ、日本、メキシコ、Chinese Taipeiを舞台にそれぞれ総当たり戦を実施。各組の上位2チーム(合計4チーム)が東京ドームでのスーパーラウンドに進んで総当たり戦を行い、上位2チームが同じく東京ドームでのファイナルに挑む。

日本代表「侍ジャパン」は、まず11月13日にバンテリンドーム ナゴヤでオーストラリア代表を迎える。また同会場では、11月9日、10日に国際強化試合となる「ラグザス侍ジャパンシリーズ2024日本vsチェコ」も予定されている。

WBSCプレミア12の侍ジャパンの選手一覧・日程はこちら。参加チームは以下の通り。

  • グループA:メキシコ、アメリカ合衆国、ベネズエラ、オランダ、パナマ、プエルトリコ
  • グループB:日本、大韓民国、Chinese Taipei、キューバ、ドミニカ共和国、オーストラリア

バドミントン熊本マスターズ

世界バドミントン連盟(BWF)のワールドツアーの一環として行われる国際試合。2023年から4年間、熊本での実施が決まっており、今年で2回目を迎える。

今年は、パリ2024オリンピックの女子ダブルスで銅メダルを獲得した志田千陽松山奈未ペアをはじめ、パリ2024出場の山口茜大堀彩奈良岡功大らが出場を予定しているほか、海外からもトップ選手の参戦が予想される。

スピードスケート四大陸選手権

ヨーロッパを除く、アジア、アフリカ、アメリカ、 オセアニアの国や地域の選手が集結して行われる国際スケート連盟(ISU)主催のスピードスケート四大陸選手権が、日本に初上陸する。

1月に米ソルトレークシティーで行われた前回大会では、北京2022金メダリストの髙木美帆が女子1000m、1500mなどで3冠を果たすなど活躍。今季の大会では母国開催の強みを活かし、日本勢のさらなる飛躍が期待される。出場する日本代表選手は、10月25日〜27日に長野県で予定されている全日本距離別選手権で決まる。こちらも要チェック。

卓球WTT福岡ファイナルズ2024

ワールドテーブルテニスが主催する国際大会「WTTシリーズ」の年間最終戦となるワールドツアーが、昨年、名古屋で開催された女子ファイナルズに続き、今度は福岡で、男女ファイナルズが実施される。

出場選手はシングルス16人、ダブルス8ペアに限定され、2024年に世界各地で行われた大会で上位の成績を収めた世界ランキング上位の選手が出場する。日本からは女子シングルスに早田ひな張本美和伊藤美誠、男子シングルスに張本智和などがすでに出場圏内にランクインしている(11月12日に確定予定)。

パリオリンピックで2つのメダルを獲得した女子のエース早田は、大会期間中に左腕を負傷。9月末に練習に復帰したが、10月初旬のアジア選手権前の調整中に再び腕を痛めて棄権した。開催地・福岡県の出身であるだけに、早田の凱旋試合を多くのファンが待ち望んでいることだろう。

また強豪・中国のトップ選手らのパフォーマンスも間近に見るチャンス!

WTTファイナルズの日程・放送予定・出場選手一覧はこちら

FIBAアジアカップ2025 予選(Window2)

栃木県の日環アリーナ栃木で開催される国際バスケットボール連盟(FIBA)主催のアジアカップ2025予選Window2で、バスケットボール男子日本代表がモンゴル男子代表チームと対戦する。

この大会は、アジアカップ予選の第1ラウンドとして行われているもので、36チームが6グループに分かれて総当たり戦(ホーム&アウェイ)を行い、各組上位2チームが2025年8月にサウジアラビアで予定されているFIBAアジアカップの出場権を得る。日本はグループCで中華人民共和国、グアム、モンゴルと同組。これまでにグアム代表、中国代表とホーム戦でそれぞれ勝利をあげ、2勝0敗でグループ首位に立っている。

この日は、世界ランキング21位(2024年8月時点)の日本代表が、同108位のモンゴル男子代表チームと対戦する。また11月24日には、グアム代表とのアウェイ戦も予定されている。

スピードスケート・ワールドカップ第1戦

スピードスケート四大陸選手権の1週間後、今度は長野県でワールドカップ2024/2025シーズンの開幕戦が行われる。今季のワールドカップは6戦が行われ、この長野大会を皮切りに、中華人民共和国、カナダ、アメリカ合衆国、ポーランドを巡り、オランダで最終戦を迎える。ミラノオリンピックのプレシーズンとなる今季、誰がオリンピックに向けて調子を上げていくのか、見届けよう。

日本代表メンバーは四大陸選手権と同様、全日本距離別選手権で決定する。

フェンシング・ワールドカップ男子フルーレ 高円宮杯

  • 日程:12月6日〜8日
  • 開催都市:群馬県

年間を通じて行われるフェンシングのワールドカップのうち、唯一日本で実施される大会「高円宮杯」。男子フルーレの個人・団体戦が行われる。

夏に行われたパリオリンピックで、日本勢はフェンシングで連日金メダルに沸き、同競技最終日の男子フルーレ団体では、敷根崇裕松山恭助飯村一輝永野雄大の日本代表が決勝でイタリア代表を下して同種目で日本初の金メダルに輝いた。

出場メンバーはまだ発表されていないものの、フェンシングでは11月から新シーズンを迎え、メダリストの出場も予想される。一瞬の隙も許さないフェンサーたちの戦いに注目しよう。

関連記事|男子フルーレ団体3大会ぶりのメダル、悲願の金!パリ2024フェンシング

柔道グランドスラム東京

国際柔道連盟(IJF)のワールド柔道ツアーの一環として毎年日本で開催されるグランドスラム。昨年は阿部一二三村尾三四郎角田夏実阿部詩らが出場して日本のファンの前で見事優勝を飾ったほか、パリオリンピックの日本代表選考を兼ねて実施され、代表争いを繰り広げていた髙藤直寿永山竜樹が決勝でぶつかり合い、永山が一本背負いで勝利を掴み取った。

パリで多くのスポーツファンを盛り上げた柔道家たちの白熱の戦いに期待したい。

ボクシング井上尚弥vsサム・グッドマン

  • 日程:12月24日
  • 開催都市: 東京都

世界4団体スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥が、同級転向後では5戦目、4団体統一王者として3度目の防衛戦に挑む!

井上に挑むのはIBF、WBO同級1位のサム・グッドマン(オーストラリア)。26歳のグッドマンは2018年4月にデビューし、ここまで19戦無敗。井上は今年、5月に東京ドームでルイス・ネリ(メキシコ)、9月に有明アリーナでテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)と対戦。年間3度戦うのは2017年以来となる。

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