ゴルフ

ゴルフの基本的なルールは、各ストロークにおいて、プレーヤーはボールがある場所から、コース上においては見つけた状態のままプレーすることだ。

ティーショットから始まり、グリーンと呼ばれる芝生の上にあるホールに入れる。ここではパターのみ使用できる。長いホールの場合、プレーヤーはフェアウェイ（もう一つの芝生）を目指し、そこからグリーンに向かってアプローチショットを打つ。

コース上にはバンカー（サンドトラップ）、ラフ、木、ウォーターハザードなどの障害がある。ボールが池などの水に落ちるとペナルティショットとなり、水に入った場所の近くにボールを落とすか、もう一度ショットを打ちなおさなければならない。

1ラウンドは18ホールで、ほとんどのプロトーナメントは4ラウンドで構成されている。2ラウンド終了後に、出場者の3分の1強が脱落となることが多い。

各ホールにはパースコアが設定されている。それは上級のゴルファーがそのホールを攻略するために必要なショット数を表したものだ。最も短いホールはパー3で、パー4、パー5と続くが、近年のようにクラブの技術が進歩する以前は、ボールをグリーンに乗せるまでに3打を要することも多かった。

ほとんどのプロトーナメントで採用されているストロークプレー·ゴルフでは、プレーヤーの1ラウンドのスコアは、18ホールで取ったストロークの合計となる。トーナメント全体でのスコアは、4ラウンド（72ホール）の合計となる。

パー4のホールで3ストロークで決めた場合など、1アンダーパーでホールアウトすることをバーディという。イーグルは、2ストロークアンダーで回ったホールにつけられた名前だ。

アルバトロスは、ダブルイーグルとも呼ばれ、その珍しい鳥の名が示すように、パー5のホールで2打など、3アンダーで回ったレアなホールを指す。

コース全体にもパースコアがあり、通常は70から72の間で、大半のホールがパー4に分類される。

1900年のパリ大会で初めてゴルフが行われ、女子はマーガレット·アイブス·アボット、男子は同じアメリカ人のチャールズ·エドワード·サンズが優勝した。4年後、女子種目はチーム種目に変更されたが、ゴルフはこのセントルイス大会以降、廃止となった。

2009年10月、IOC委員は、リオ2016のオリンピックプログラムにゴルフを再び導入することに合意した。男子はイギリスのジャスティン·ローズが優勝し、女子は韓国の朴仁妃が金メダルを獲得した。

男子の世界ランキングでは、PGAツアーが依然として最大規模を誇り、メジャー大会のマスターズ、全米オープン、（全英）オープン選手権、（全米）PGA選手権の4大会で優勝しているスコッティ·シェフラーとジャスティン·トーマスが1位を獲得している。東京2020では、チームUSAのザンダー·シャウフェレが金メダルを手にした。

北アイルランドのロリー·マキロイとスペインのジョン·ラームも近年ランキングの上位を占め、オーストラリアのキャメロン·スミスも、サウジが支援するLIVゴルフツアーで活躍するダスティン·ジョンソンやブルックス·ケプカら著名なゴルファーとともに上位を占めている。

女子ゴルフ界では、朴、キム・セヨン、コ·ジンヨンらを輩出している韓国が強力だ。しかし東京2020 ではアメリカのネリー·コルダが金メダルを獲得し、ニュージーランドのリディア·コは10代で世界1位を達成している。

タイのアタヤ·ティティクルも女子ランキングで世界一になっている。一方オーストラリアのミンジ·リーとカナダのブルック·ヘンダーソンは、2022年に2度目のメジャータイトルを獲得している。