次の冬季オリンピックは? ミラノ・コルティナ2026の日程、実施競技会場
2026年にイタリアのミラノとコルティナで予定されている次の冬季オリンピックについての情報をチェック!
イタリア北部の都市ミラノとコルティナ・ダンペッツォでは、3年後にミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックが開催される。イタリアではこれまでに冬季オリンピックが2度行われ、コルティナ1956から70年ぶり、トリノ2006から20年ぶりとなる。
2026年2月、世界最高峰のウィンタースポーツアスリートおよそ2,900人が集結する予定で、16競技合計で114組のメダルが授与される。
次の冬季オリンピックに向けての情報をまとめた。
ミラノ・コルティナ2026の開会式、スケジュール、競技日程
ミラノ・コルティナ2026の開会式は2026年2月6日に、閉会式は2026年2月22日に予定されている。
スケジュールはまだ発表されていないが、通常通りならば、開会式の数日前から競技が開始されることが予想される。
ミラノ・コルティナ2026:出場選手の男女比
ミラノ・コルティナ2026では女子種目がさらに増え、これまでで最も男女比の均衡が取れた冬季オリンピックとなる。
国際オリンピック委員会の理事会は2022年6月に競技種目のプログラムを承認し、それによると女子選手の数は全体の47%となる。
出場枠2,900うち女子選手に与えられる数は1,362枠で、男子選手が1,538枠。女子種目は50をかぞえる。
トーマス・バッハIOC会長は、「冬季オリンピックにおける男女不均衡の解消に向け、大きな前進がありました。ソチ2014では女子選手参加率が40%でしたが、ミラノ・コルティナ2026では47%となります」と話し、「私たちは男女平等を推進し続けます。ミラノ・コルティナ2026はこの挑戦のひとつの重要なマイルストーンとなるでしょう」と続けた。
ミラノ・コルティナ2026:予定されている新競技種目
ミラノ・コルティナ2026では116種目が予定されている。そのうち2種目は暫定的に盛り込まれたものだが、新種目として8つが予定されている。
ローザンヌ2020冬季ユースオリンピックで大会を盛り上げた山岳スキー競技(スキーモ)が今大会で新競技としてデビューする予定で、男子スプリント、女子スプリント、混合リレーの3種目が実施される。
また、スケルトンでは混合団体種目が導入され、リュージュでは2人乗り種目(男女問わず)の代わりに、男子2人乗り、女子2人乗り種目が実施される。
フリースタイルスキーでは、男女ともデュアルモーグル種目が追加され、スキージャンプには女子ラージヒルが加わる。
アルペンスキーの混合団体パラレルは、男女が別々のスキー場を利用することになったことから実施されない。
ミラノ・コルティナ2026の会場
ミラノ・コルティナ2026は、2都市で開催される初の冬季オリンピックとなる。
これらの都市はロンバルディア州とヴェネト州の2つの州、トレント県とボルザーノ県の2つの県にわたり、総面積は2万2000平方km。冬季オリンピック史上、最も広範囲におよぶ大会となる。
使用される会場は90%以上は既存あるいは仮設。開会式の会場は、ACミランとインテルナツィオナーレ・ミラノのホームスタジアムであるスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(通称サン・シーロ)で、閉会式は2000年前のローマ円形劇場のアレーナ・ディ・ヴェローナで行われる。
アルペンスキーは2つのゲレンデに分かれ、女子はオリンピア・デッレ・トファーネで、男子はボルミオのステルヴィオで行われる。ボルミオでは、山岳スキー競技も実施される。
バイアスロンの会場は、これまでに同競技のワールドカップが開催されてきたラズン・アンテルセルヴァで、ボブスレーやリュージュなどのそり競技は1956年にも使用されたエウジェーニオ・モンティ・トラックで行われる。
一方、カーリングは1956年大会のメインスタジアムとして使われたコルティナのオリンピック・アイススタジアム、スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリースキーなどのスキー競技は、ヴァル・ディ・フィエンメで行われる。
ミラノでは、アイスホッケー、ショートトラック、フィギュアスケート、リヴィーニョでは、スノーボードとフリースタイルスキーが開催される予定。
ミラノ・コルティナ2026のオフィシャルソング
2022年3月にミラノ・コルティナ2026の公式ソングが発表された。タイトルは「Fino all'alba」(直訳:夜明けまで)。
この曲は冬季オリンピックとパラリンピックの両方で使用される予定で、イタリアの歌手アリーザが歌う。ミラノ・コルティナ2026のウェブサイト上で行われたコンテストでは、72%の票を獲得した。
ミラノ・コルティナ2026の公式マスコット
大会の公式マスコットは2023年末までに公開される予定で、デザインコンペが開催されている。イタリアの学校や学生がコンペに参加し、現在選考段階。2023年2月に最終候補が発表され、一般投票により選ばれる予定。