小野寺吟雲、ビクター・ウェンバンヤマ…2023年に最も飛躍したアスリート8人

小野寺吟雲、ジョスリン・ロバーソン、ビクター・ウェンバンヤマなど、2023年も数多くの選手がスポーツ界の未来を担う存在として新たに名乗りをあげた。2024年のスポーツ観戦を楽しむ上でカギとなりそうな8人の選手やチームを紹介しよう。

1 執筆者 Maggie Hendricks
Breakthrough Athletes of 2023
(Getty Images)
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多くのトップアスリートたちが輝きを放った一方で、新世代のスター選手たちも台頭し新たな興奮がもたらされた2023年。

1年を振り返り、オリンピック夏季競技で最も飛躍したアスリートたちを紹介しよう。

10月のシカゴ・マラソン2023で世界記録を樹立したケルビン・キプトゥム

(Michael Reaves/Getty Images 2023)

ケルヴィン・キプタム

数々のドラマが生まれた2023年のスポーツ界で、ケルヴィン・キプタムほど華々しく登場したアスリートはあまりいない。24歳の彼は自身2度目のマラソンとなった4月のロンドン・マラソンで優勝。10月のシカゴ・マラソンでは優勝しただけでなく、オリンピック男子マラソン2連覇中のエリウド・キプチョゲが持っていた世界記録(2時間1分9秒)を、34秒も短縮する脅威的な記録(2時間00分35秒)を叩き出してマラソンの世界記録を更新した

ジョスリン・ロバーソン

2023年に世界最高峰の体操選手として名乗りをあげたのが、17歳のジョスリン・ロバーソンである。跳馬での力強いパフォーマンスで知られるロバーソンは、10月にアントワープで行われた世界選手権の予選ラウンドで米国代表チームに大きく貢献し、同チームは最終的に女子団体7連覇を達成した。足首の負傷により世界選手権の決勝に参加することはできなかったが、数週間後のパンアメリカン競技大会では復活した姿を見せ、金メダル2個、銀メダル2個を首にかけた。

バンビクター・ウェンバンヤマ

224cmという長身のビクター・ウェンバンヤマのNBAデビューに、これ以上ないほどの期待が高まっている。フランス代表チームやフランスのプロチームでプレーしながら世界中のバスケットボールファンを魅了してきたウェンバンヤマは、2023年のNBAドラフト全体1位指名でサンアントニオ・スパーズに入団。12月8日に行われたシカゴ・ブルズ戦では、NBA最年少で20得点&20リバウンド超を達成した。

コート内のどこからでも得点できる「ウェンビー」ことウェンバンヤマは、母国開催となるパリ2024オリンピックでどんな姿を見せるのだろうか。

バルバラ・ドミンゴス

23歳のバルバラ・ドミンゴスは、ブラジルの歴史を塗り替え続けている。2023年初旬に足の怪我に見舞われたものの、秋に開催されたパンアメリカン競技大会ではブラジル人として初めて総合種目でメダルを獲得。同大会で彼女が手にしたメダルは、金メダル3個(個人総合、ボール、リボン)、銀メダル2個(フープ、クラブ)となった。

小野寺吟雲

2010年2月生まれの13歳・小野寺吟雲は2023年、スケートボード界に旋風を巻き起こした。1月開催のスケートボード・ストリート世界選手権で、小野寺は初出場ながら3位で史上最年少で表彰台に立つと、5月のXゲームズ千葉大会ではストリート種目史上最年少で表彰台の頂点に立った。パリ2024まで1年を切った今、この若き才能あふれるスケーターから目が離せない。

レツィレ・テボゴ

弱冠20歳のレツィレ・テボゴは、2023年、その片鱗を見せた。ブダペストで開催された世界陸上では、100mで銀メダル、200mで銅メダルを獲得。世界陸上で100mの表彰台に上った初のアフリカ出身男子選手となった彼は、両種目の有力メダル候補としてパリに向かう。

(Photo by Ezra Shaw/Getty Images)

アーティスティックスイミング、メキシコ代表チーム

アーティスティックスイミングのメキシコ代表チームにとって2023年は最高の1年となった。アーティスティックスイミング・ワールドカップで金メダル3個を獲得し、続く世界選手権では混合デュエットのフリールーティンで準優勝に輝いた。パンアメリカン競技大会の成績により、メキシコ代表はパリ2024の出場枠も獲得。2024年もさらなる高パフォーマンスを見せてくれることだろう。

サミュエル・ショート

  • 競泳、オーストラリア

2023年に福岡で行われた世界水泳選手権で、オーストラリア代表チームは中華人民共和国代表チームに次いで大成功をおさめ、オーストラリア代表は金メダル15個を含む30個のメダルを福岡から持ち帰った。代表チームを大きく後押ししたのが20歳のサミュエル・ショートである。ショートは男子400m自由形で金メダル、800m自由形で銀メダル、1500m自由形で銅メダルに輝いた。

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