ZOZOマリンスタジアム(千葉県千葉市)で開催中の X Games Chiba 2023は、5月14日に大会最終日を迎えた。前日の13日、雨天による天候不良のため全ての競技スケジュールが中止になったことから、スケートボード男子ストリートの決勝はこの日、予選なしの一発勝負で行われた。
▪️小野寺、史上最年少での初優勝!
日本代表4名を含む15名が出場したこの種目では、45秒の制限時間内にパフォーマンスを行う「ラン」を2回行い、そのベストスコアで順位を争う競技フォーマットで行われた。
2023年2月に行われた世界選手権(UAE・シャルジャ)で、史上最年少メダリストを記録し、3位で表彰台に上った小野寺吟雲が1回目のランから大技を繰り広げて、90.33というハイスコアをマークする。そのスコアを2回目のランでも、誰も上回ることができず、小野寺が逃げ切ってX Games初優勝を飾った。主催者によると、小野寺の優勝は同種目において史上最年少記録となる。
金メダルを首にかけた小野寺は、セレモニー終了後にメディアの取材に応じた。
- 大会を振り返って
「絶対に全決めして、自分に勝ちたいっていう気持ちで臨みました。(大会を)楽しめて、自分に勝てた大会になったと思います」
- 今日の自分に点数をつけると?
「今はもう、やり切って100点満点です。またこれから、100点満点以上にしていきたい」
- 今後の目標は?
「楽しく滑りながら、宇宙に行ってスケボーできるように頑張ります」
- 母の日での優勝。お母さんへのメッセージがあれば
「ママ、いつもありがとう。今日も応援してくれてありがとうね。大好きだよ」
このほか、日本勢では、根附海龍が5位、池田大暉が9位、Tokyo2020代表の白井空良は10位、急遽出場が決まったナイジャ・ヒューストン(アメリカ合衆国)は12位だった。
また、BMXフラットランドでは、18歳の片桐悠が優勝している。なお、パリ2024でのBMXフリースタイルは、男女のパーク1種目のみが行われる。
エックスゲームズ2023の最終日に行われた主な種目の最終成績は、以下の通り。
スケートボード男子ストリート
- 小野寺吟雲
- ケルビン・ホフラー(ブラジル)
- ジェイミー・フォイ(アメリカ合衆国)
- ブレイデン・ホーバン(アメリカ合衆国)
- 根附海龍
- マット・バーガー(カナダ)
- ジャンカルロス・ゴンザレス(コロンビア)
- フェリペ・グスタヴォ(アメリカ合衆国)
- 池田大暉
- 白井空良
- クリス・ジョスリン(アメリカ合衆国)
- ナイジャ・ヒューストン(アメリカ合衆国)
- ライアン・デセンゾ(カナダ)
- カイル・ウォーカー(アメリカ合衆国)
- イショッド・ウェア(アメリカ合衆国)
BMXフラットランド
- 片桐悠
- ジーン・ウィリアム・プレボスト(カナダ)
- マティアス・ダンドワ(フランス)
▪️日本代表選手
※2023年5月9日時点
※大会公式発表順