パリ2024 開会式、日本選手団が船に乗って登場!旗手は江村美咲、Shigekix
史上初めてスタジアム以外の会場で行われるパリ2024オリンピックの開会式が始まった!
開会式の舞台となったフランス・パリ中心を流れるセーヌ川では7月26日午後7時半、ギリシャ代表を皮切りに、世界各地の選手団を乗せた大小さまざまなボートが続き、日本代表「TEAM JAPAN」はフランス語のアルファベット順で93番目に登場。旗手を務める江村美咲、Shigekix(半井重幸=なからい・しげゆき)のほか、5大会連続の出場となる羽根田卓也(カヌー)、卓球の張本美和、バドミントンの奈良岡功大らが船に乗り込み、悪天候にもかかわらず河岸から声援を送る観客に向けて笑顔で日本国旗を振った。
選手団を乗せたボートはセーヌ川を6kmをパレードした後、セレモニーが行われるトロカデロ広場に向かう。
一方、サーフィン競技が行われるフランスから遠く離れたフランス領ポリネシアのタヒチ・チョープーでもセレモニーが行われ、東京2020銀メダリスト五十嵐カノアらが出席した。
日本代表選手団TEAM JAPANは男子218人、女子191人、合計409人(2024年7月24日付)がパリ2024に出場予定で、金メダル20個、メダル総数55個という目標を掲げている。
旗手は江村美咲、Shigekix(半井重幸)
旗手はフェンシング女子サーブルの江村美咲と、パリ2024オリンピックで初めて採用される競技・ブレイキンのShigekix(半井重幸=なからい・しげゆき)。
江村は日本女子選手として2022年に初めてフェンシング世界選手権で優勝し、2023年の同大会でも優勝。日本女子フェンシング選手として初めて世界ランキング1位に浮上した。江村は、「この天気の中にも関わらず、川沿いから日本、そして世界中のたくさんの方々が応援を送ってくださっていたので、その瞬間を見逃さないように、一人ひとりの顔を見る気持ちで船に乗っていました。そして、改めて本当にたくさんの方々に支えられて今があるという思いをかみ締めていました。皆さんへの感謝の気持ちをプレーで出し切りたいと思います」とTEAM JAPANを通じて語った。
一方、Shigekixはオリンピックデビューとなるブレイキンで表彰台を狙うアスリート。2018年のブエノスアイレスユースオリンピックで銅メダルを獲得したほか、数々の国際ステージで成績をおさめ、日本ブレイキン界の顔として活動を続けてきた。Shigekixは開会式の感想を「まずは、本当に楽しかったです」とし、「セーヌ川を船で渡るという、これまでにない特別な形での開会式でしたが、雨が降ってくるというハプニングでさえもドラマチックで、一つのエンターテインメントとして、また特別感が出たと思います。いよいよパリ2024 オリンピックが開幕しますが、TEAM JAPAN が良い姿を見せ
ていきたいという気持ちになれました」と続けた。
パリ2024、日本代表の注目選手
メダルが期待されるのが体操、柔道、レスリング、スケートボードなどの競技で、体操の橋本大輝、柔道の阿部詩(うた)・一二三(ひふみ)きょうだい、永瀬貴規(たかのり)、ウルフ・アロン、素根輝(そね・あきら)、レスリングの須﨑優衣、スケートボードの堀米雄斗、四十住(よそずみ)さくら、競泳の大橋悠依(ゆい)は、東京2020の金メダリストとして連覇をかけて大会に挑む。
また、初出場となる選手たちの中にも表彰台を狙える実力を持つアスリートは少なくなく、卓球の早田ひな、レスリングの藤波朱理(あかり)、スポーツクライミングの森秋彩(あい)、安楽宙斗(そらと)、スケートボードの14歳・小野寺吟雲(ぎんう)、ブレイキンのAmi(湯浅亜実)、Ayumi(福島あゆみ)などが大会を盛り上げるだろう。
このほか、東京2020では惜しくも金メダルを逃した柔道団体や、世界女王として大会に挑む陸上やり投げの北口榛花(はるか)、52年ぶりのメダル獲得が期待されるバレーボール男子などが練習の成果を世界最大のこのスポーツの祭典で発揮する。
パリ2024は開会式の2日前となった7月24日から競技が始まっており、8月11日まで熱い戦いが繰り広げられる。