写真: 2021 Getty Images
2021年夏に日本を舞台に繰り広げられたスポーツの祭典、東京2020オリンピック。582人が名を連ねた日本代表「TEAM JAPAN」は、さまざまな競技で頂点に立ち、金メダル27個を獲得した。
日本代表選手が手にした金メダル27個のうち個人種目は23。このうち10人がフランスで開かれるパリ2024オリンピックへの出場枠を手にし、2連覇を狙える立場でパリに向かう。
堀米雄斗(スケートボード)、阿部一二三(柔道)、阿部詩(柔道)、橋本大輝(体操)、永瀬貴規(柔道)、ウルフ・アロン(柔道)、大橋悠依(競泳)、素根輝(柔道)、四十住さくら(スケートボード)、須﨑優衣(レスリング)。それぞれの東京での活躍を振り返りつつ、パリでの競技日程を見てみよう。
東京2020で初めて実施されたスケートボード競技では、日本代表から3人のオリンピック金メダリストが誕生した。そのひとりが、男子ストリートの初代金メダリストとなった東京出身の堀米雄斗だ。
堀米は東京大会からパリ2024までの3年間、予選大会で厳しい戦いを強いられることになったが、6月にブダペストで行われた最終予選を制して形勢を覆し、オリンピック2連覇のチャンスを手繰り寄せた。パリ2024の競技1日目となる7月27日に予選・決勝が行われるスケートボード男子ストリートで、3年間の思いをすべてぶつけてオリンピック2連覇を目指す。
堀米が出場するスケートボード男子ストリートでは、予選を通過した8人のみが決勝に進む。以下、現地時間(括弧内が日本時間)。
7月27日
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柔道・阿部詩(うた)、一二三(ひふみ)は東京2020でオリンピック史上初のきょうだい同日金メダルという快挙を成し遂げ、東京大会を沸かせたアスリート兄妹。詩は大会後に両肩の手術をしたが、順調に回復し、2022年の世界柔道では一二三とともに同日優勝を果たした。翌年の世界柔道でも兄妹同日優勝を達成し、「最強の柔道兄妹」であることを証明してみせた。
東京大会では詩が先に決勝に挑み、一二三の決勝を見守ったが、パリでは男子66kg級の決勝が先に行われる。東京とはまた異なるプレッシャーにふたりがどう立ち向かうのかを見届けたい。
7月28日
オリンピックランキング9位の阿部詩は、ノーシードで戦いに挑む。
オリンピックランキング6位の阿部一二三は、第4シードで戦いに挑む。
7月28日
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東京2020では初出場ながら体操競技・個人総合、種目別鉄棒で金メダルに輝き、内村航平さんから日本体操界エースのバトンを託されたのが橋本大輝。その期待に応えるべく、2022年、2023年の世界選手権では個人総合で2連覇を達成した。
東京大会からの3年で腰の疲労骨折や右中指の靭帯損傷など怪我に見舞われたが、それらを乗り越えて、パリでは個人での優勝に加え、男子団体での2大会ぶりの金メダル獲得を狙う。
体操男子は27日に予選が行われ、上位8チームが団体決勝に進む。個人総合は27日の予選の上位24人(各国最大2人)、種目別は予選の各種目上位8人(各国最大2人)が決勝に駒を進める。
7月27日
7月29日
7月31日
8月3日
8月4日
8月5日
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初出場となったリオ2016で銅メダルを獲得し、東京ではその色を金へと進化させた柔道男子81kg級の永瀬貴規(たかのり)。日本武道館で戦った東京2020の5試合のうち4試合を延長戦で制する粘りの柔道で、日本武道館に「君が代」を響かせた。
東京大会以来、国際大会での優勝は遠ざかり、出場した世界選手権2大会ではともに3位となるなど、満足いく成績を残すことができない日々が続いたが、2024年3月のグランドスラムで久々の国際大会優勝。パリではエッフェル塔と目と鼻の先にあるシャン・ド・マルス・アリーナで2連覇、そして3大会連続のメダル獲得に挑む。
オリンピックランキング8位の永瀬貴規は、第8シードで頂点を目指す。
7月30日
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東京2020で柔道男子100kg級で5大会ぶりに日本柔道界に金メダルをもたらしたウルフ・アロン。大会後は、柔道を広く知ってもらおうと多くのメディアに出演し、翌年にパリでの2連覇に向けて始動したが、怪我などの影響で結果を得られず、一時はパリオリンピックへの出場が危ぶまれる状況にも見舞われた。
他の階級の内定選手が次々と発表される中、男子100kg級は2024年を迎えても唯一空席のままとなり、2月のグランドスラム・パリ大会でウルフが優勝したことなどが考慮され、代表に選出された。
東京オリンピックから昨年まで、国際大会で目立った成績を残していないことから、オリンピックランキングは13位。ノーシードでパリの畳に立つ。組み合わせによっては厳しい戦いになることが予想される中、大会までにいかに調子を合わせていくかが注目される。
オリンピックランキング13位のウルフ・アロンはノーシードでの参戦となる。
8月1日
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東京2020の競泳で日本代表が獲得したメダルの数は3つ。そのひとつが本多灯(ともる)のバタフライ200m銀で、あとの2つは大橋悠依(ゆい)によるものだ。大橋は女子個人メドレーの200m、400mで優勝し、夏季オリンピックで日本女子初の2冠を達成した。
大会後には競泳女子の未来を切り開くべく、日本女子競泳選手として初めてプロスイマーへと転向。その一方で、オリンピック金メダリストという肩書きが自身に重くのしかかることもあったというが、最終選考レースでは自分の100%を出し切ってオリンピック出場を決めた。自身2度目のオリンピックを集大成と位置づけ、パリで再び世界に挑戦する。
8月2日
8月3日
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阿部詩とともに日本柔道選手団最年少の21歳(当時)で東京2020に挑み、女子最重量級で4大会ぶりの日本女子金メダリストに輝いたのが、78kg超級の素根輝(そね・あきら)だ。日本武道館では反則勝ちを含む4試合すべてで一本勝ちをおさめ、決勝では延長戦の末に勝利を掴むと畳の上で涙を流した。
大会後には膝の手術を行うなど畳から離れざるを得ないこともあったが、2023年の世界選手権で優勝した。しかし、今年3月のグランドスラム・トビリシ大会ではシニアの主要国際大会で初めて表彰台を逃す悔しさを味わい、翌月のアジア選手権では左膝を痛め途中棄権することとなった。軽傷だったことに胸を撫で下ろして臨んだ5月のグランドスラム・カザフスタン大会では3位で表彰台に戻ってきた。
こうした状況からオリンピックランキングは18位で、素根はノーシードから日本女子最重量級初の2連覇を目指すことになる。
オリンピックランキング18位の素根輝は、ノーシードでの参戦となる。
8月2日
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東京2020で堀米とともにスケートボードの初代金メダリストとなったのが、女子パークの四十住(よそずみ)さくらだ。
パリでの2連覇に向け、オリンピック予選の第1戦で3位に入るなど好調な滑り出しを見せた四十住だったが、2戦目を前に右膝の後十字靱帯を部分断裂。練習したくてもできない状況の中、国内外の若手スケーターが台頭するなど、心身ともに耐える日々が続いたが、予選最後の2戦となったオリンピック予選シリーズで完全復活の兆しを見せ、最終ランキング日本勢2番手でパリへの切符を掴んだ。
東京大会以降、オリンピック予選では表彰台の頂点に立つことはなかったが、四十住は追われる立場と追う立場の両方を経験して多くを学んだ。パリではその経験を生かし、持てる技をすべて出し切って連覇を目指す。
四十住が出場するスケートボード女子パークでは、予選を通過した8人のみが決勝に進む。
8月6日
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東京2020では無失点で決勝までトーナメントを駆け上がり、そのまま圧巻の優勝で金メダルを手にしたレスリング女子50kg級の須﨑優衣。東京大会の翌年にはU23世界選手権で優勝し、オリンピック、世界選手権(カデット・ジュニア・U23・シニア)の5大会を制するレスリング界の「グランドスラム」を史上初めて達成した。
すでに最強と称される須﨑だが、「もっと強くなりたい」という思いは止まるところを知らない。東京大会以降、海外への武者修行にたびたび出かけては心技体を磨いてきた。レスリング界のレジェンド・伊調馨(いちょう・かおり)さんが成し遂げたオリンピック4連覇を目標に、パリでは2つ目の金を獲りにいく。
世界ランキング1位の須﨑は第1シードで戦いを始める。
8月6日
8月7日
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