**パリ2024**に向けた熱い戦いが6月26日にいよいよローマから始まる。
7月3日までの8日間の日程で予定されている「ストリート・スケートボード・ローマ2022(プロツアー)」はオリンピック予選大会として位置付けられて、選手らは大会を通じてポイントを獲得し、それがオリンピック世界スケートボードランキングに反映される。
高いレベルを誇る日本男子は、**東京2020で金メダルに輝いた堀米雄斗のほか、世界ランキング3位の白井空良**など、8選手が参加。ここではランキングトップ30に位置する男子3選手を紹介しよう。
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オリンピック金メダリスト、堀米雄斗
東京2020で初めてオリンピック競技に加わったスケートボードの男子ストリートで金メダルを獲得し、東京大会の顔ともなった1999年東京生まれの堀米雄斗。
東京2020決勝での「ラン」だけの成績を見てみると、堀米は4位。昨年の世界選手権でも「ベストトリック」で稼いで優勝したが、今大会からパリ2024に向けては、ランとベストトリックの両方で得点を伸ばす必要がある。
とはいえ、ランのみで競われた5月のXゲームズで堀米は、2本のランでノーリーバックサイド180スイッチスミスグラインドやスイッチトレフリップリップスライドなどを決める安定感のあるパフォーマンスで優勝し、金メダリストとしての貫禄を見せつけた。
堀米の世界ランクはアメリカ合衆国の**ナイジャ・ヒューストン**に次ぐ2位。共に参加するこのローマ大会で、白熱した戦いを見せてくれることだろう。
世界ランキング3位の白井空良
2001年に神奈川県で生まれた白井空良にとってローマは、2021年の世界選手権で3位に入賞し、東京大会への出場権を獲得した場所。
東京大会ではミスが続いて予選敗退となり悔しい思いのまま4年1度のオリンピックを終え、次のオリンピックでリベンジを誓う。
今年5月のXゲームズ千葉では、難易度の高いキャバレリアルシュガーケーングラインドを決めて会場を沸かせて、「3位だったんですけど、全く悔しくなくて。今回乗れないと思った技が乗れた」と、晴れ晴れとした表情を見せた。
7月に開幕する世界最高峰プロツアー、ストリートリーグ(SLS)の本戦出場も決めるなど好調で、ローマ大会でのパフォーマンスにも期待がかかる。
次世代のシンボル、青木勇貴斗
世界ランキング18位でローマ大会に乗り込むのは、2003年生まれの**青木勇貴斗。東京2020の女子スケートボードでは西矢椛やスカイ・ブラウン**など、若い世代の活躍が特に目立ったが、男子ストリートで最年少となったのが当時17歳だった青木。
東京大会では予選17位となり、決勝進出を果たすことはできなかった。だが、「上との実力差がすごいと感じた」と語っており、パリ2024への良い経験になったことは間違いないだろう。
日本オリンピック委員会(JOC)が先日発表した、次世代の日本スポーツ界を牽引する「ネクストシンボルアスリート」のひとりにも選出されている。
2021年6月にローマで行われた大会では、予選38位で敗退。1年後の今、どんな活躍を見せるか、楽しみにしたい。
選手らはオリンピック世界スケートボードランキングにつながるポイントをこのローマ大会を通じて得ることができ、最終的に2024年6月24日時点のランキングでオリンピック出場選手が決まる。
6月26日~7月3日の日程で開催される「ストリート・スケートボード・ローマ2022(プロツアー)」は、7月2日、3日に行われる準決勝、決勝がOlympics.comでライブ中継される。