1秒たりとも油断できない緊張感に包まれた、フェンシング世界選手権2023最終日の男子フルーレ団体決勝。
7月30日現地時間夕方に始まったこの決勝で、日本男子チームが中華人民共和国代表チームとの戦いを制して優勝し、世界選手権団体種目での日本勢初の金メダルを獲得した。表彰式には、北京2008オリンピック、ロンドン2012のフェンシング競技でそれぞれ銀メダルを獲得した太田雄貴氏が登場し、日本代表選手らにメダルを授与した。
日本フェンシング界にとって初の世界選手権・団体での金メダルとなったことを受け、日本代表男子フルーレのキャプテンを務める松山恭助は、「歴史を作ることができ、どう表現していいかわからないくらい嬉しいです」とその喜びをOlympics.comに語った。
さらに松山は、「すごい嬉しいですし、大きな一歩だと思う」とし、「これからも勝ち続けられるように、チームで頑張っていきたいなと思います」と続けた。
1年後に迫るパリ2024オリンピックに向けては、「今日優勝したので、パリでも優勝したいと思っている」と目標を口にした上で、「これからまだワールドカップもあります。チーム一丸で頑張っていきたい」と気を引き締めた。
松山にとっては個人での銅メダルと、団体での金メダルという2つのメダルを手にした今回の世界選手権。「しっかり自分に集中してフェンシングをすればメダルを取れる、ということが今回の大会でわかった」と手応えを得たことを語った。
また、準々決勝の大韓民国代表との試合で、逆転勝利の立役者となった敷根崇裕(しきね・たかひろ)は、準々決勝を振り返り、「正直、自分の中では自信はなくて、負けるかもしれないという気持ちはよぎってたんですけど、最後4点差で僕しかいなかったので、やるしかないなと思って自信を無理やり出して、(その結果)思い切りできたなと思います」と語った。
フェンシング世界選手権2023、日本代表選手
男子
[エペ]
[フルーレ]
[サーブル]
女子
[エペ]
- 佐藤希望(のぞみ/36)
- 吉村美穂(25)
- 馬場晴菜(25)
- 齋藤華南(20)
- 黒木夢(28/リザーブ)
[フルーレ]
[サーブル]