男子フルーレ日本代表が初優勝!フェンシング世界選手権2023

パリ 2024

東京2020では団体で4位、2022年の世界選手権でも4位と、表彰台を逃していた男子フルーレ日本代表チームが表彰台の頂点に立った。

1 執筆者 Chiaki Nishimura
Foil M Japan
(FIE)

男子フルーレ日本代表が日本フェンシング界の新たな歴史を刻んだ!

イタリア・ミラノで開催中のフェンシング世界選手権2023最終日の7月30日、最後のプログラムとなった男子フルーレ団体決勝が実施され、日本代表チームが中華人民共和国代表を45-35で下して優勝した。日本代表が世界選手権の団体種目で優勝するのは男女を通じて初めて。男子フルーレ団体でのメダル獲得は2010年のフランス大会以来、13年ぶりとなる。

また3位にはホンコン・チャイナが入り、表彰台をアジア勢が独占した。

団体戦は1チーム3人でそれぞれが3試合を行い、全9試合の合計得点でどちらかが45点に達するか、9試合目の制限時間(3分)となった時点で得点が高い方が勝ちとなる。

松山恭助敷根崇裕(しきね・たかひろ)、飯村一輝、鈴村健太(リザーブ)で挑んだ日本代表チームは、準々決勝でアジア選手権(6月の)の決勝を戦った大韓民国代表を相手に逆転勝利をおさめて準決勝に駒を進めると、準決勝では昨年の覇者で地元期待のイタリア代表チームを下したホンコン・チャイナ代表と対戦。この戦いでは、日本代表が終始リードする形で試合を展開し、日本代表は決勝進出を決めた。

決勝で剣を交えた相手は、中華人民共和国代表チーム。昨年2位のアメリカ合衆国代表チーム、昨年3位で東京2020金メダルのフランス代表チームを倒して決勝の舞台に立った同チームを相手に、1巡目の1試合目となった敷根とアジア王者のモ・ジウェイの戦いこそ0-5となったものの、2試合目で飯村が得点差を取り返して9-10とすると、その後は互いに譲らぬ戦いに。

2巡目で中華人民共和国代表チームはモ・ジウェイに代わってウー・ビンを投入。2巡目を終えた時点で4点リード(30-26)で3巡目を迎えた日本代表は、その後も相手チームの反撃を許さず、最後9試合目で敷根が6-1で45点目を奪い、優勝を決めた。

今大会では成績に応じてランキングポイントが与えられ、2024年4月1日までのポイントをもとにしたランキングによってパリ2024オリンピックの出場チームが決まる。男子フルーレ日本代表チームはランキングポイントの対象となったアジア選手権(6月)でも優勝しており、パリ2024出場に向けて大きく前進した。

また同日には女子サーブル団体も実施され、5-6位に回っていた日本代表はアゼルバイジャンに44-45と競り負け、6位となった。

フェンシング世界選手権2023、日本代表選手

男子

[エペ]

[フルーレ]

[サーブル]

  • 吉⽥健⼈(30)
  • ストリーツ海飛(かいと/29)
  • 小久保真旺(まお/20)
  • 星野剣斗(けんと/25)
  • 坪颯登(つぼ・はやと/20/リザーブ)

女子

[エペ]

  • 佐藤希望(のぞみ/36)
  • 吉村美穂(25)
  • 馬場晴菜(25)
  • 齋藤華南(20)
  • 黒木夢(28/リザーブ)

[フルーレ]

[サーブル]

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