「ワールドベースボールクラシック(WBC)2023」の開幕が、刻々と迫っている。
野球日本代表・侍ジャパンにとって、本番前最後の実戦の場となる「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合」が京セラドーム大阪(大阪市)にて3月6日から7日までの2日間にわたって行われる。この強化試合2日目(7日)に、侍ジャパンはオリックス・バッファローズと対戦し、WBCに向けたチームワークの仕上がりを最終確認する。
MLB所属のダルビッシュ有をはじめ、3月に入ってからは、大谷翔平、ラーズ・ヌートバーにくわえて、昨季バファローズを日本一に導いた立役者のひとりであり、今シーズンからボストン・レッドソックスに移籍したばかりの吉田正尚も合流。侍30名の役者が全員、揃ったのだ。
ここでは、吉田の古巣・オリックスとの強化試合の放送予定やライブ配信の情報と併せて、見どころを紹介しよう。
■日程・放送予定
※2023年3月6日時点
3月7日 19:00 試合開始
オリックス・バファローズ v 日本・侍ジャパン
- 地上波:なし
- ネット:Prime Video(ライブ配信:18:00〜)
■見どころ
3月に入り、急に春の訪れを感じられる所為か、それともWBCの盛り上がりの所為か、日本列島は夏のような熱気でムンムンだ。
開幕間近と迫るWBCに出場する野球日本代表の侍ジャパンは、本番前最後の実戦の場となる「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合」の2試合に挑み、初日(6日)は阪神タイガースと、2日目(7日)にはオリックス・バファローズと京セラドーム大阪(大阪市)にて対戦する。
関連記事:侍ジャパン vs 阪神タイガース┃放送予定一覧!テレビ・ネット中継・ライブ配信/WBC2023強化試合
2月の宮崎キャンプの際から、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)が、代表の若手メンバーに指導しながら和やかに談笑するシーン、通称「ダルビッシュ塾」が注目されるなど、MLBプレーヤーとしての存在感を示していた。3月に入ってからは、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)とラーズ・ヌートバー(セントルイス・カージナルス)も加わり、試合出場解禁前であるにも関わらず、3月3日と4日に行われた中日ドラゴンズとの壮行試合のトレーニングでは、彼らの一挙手一投足に多くの報道陣やファンが釘付けとなった。
そして、5日からは、Tokyo2020金メダリストメンバーのひとりであり、最後のMLB侍メンバーでもある "マッチョマン" こと、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)も合流し、鈴木誠也(シカゴ・カブス)に代わって緊急招集された牧原大成(福岡ソフトバンクホークス)と合わせて、30名の代表選手全員が揃った。
とくに吉田にとっては、7日の強化試合で古巣・オリックスと対戦する。2年連続のリーグ優勝、そして昨シーズン日本一に輝いた旧知のチームメイトを前にして、野球発祥の国に渡った吉田が見せるパフォーマンスから目が離せない。侍ジャパンオフィシャルサイトによると、栗山英樹監督は吉田のWBC参加について「日の丸を付けることや代表でプレーする意味を示してくれたので、本当に感謝しかありません」とコメント。さらに栗山監督は、この強化試合から出場解禁となるMLBプレーヤーたちを起用しながら、WBC本番を想定したスターティングメンバーを組んで、「短い時間ですけれど、戦える形をしっかり作っていきたい」と意気込みを語っている。
さぁ、見届けよう。14年越しの世界王座奪還にかける、大坂・春の陣。
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- WBC2023┃日程・開催地・放送予定・日本時間/ワールド・ベースボール・クラシック
- 侍ジャパン2023┃野球日本代表・メンバー・出場選手・監督・コーチ/WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)
■WBC日本代表メンバー
※2023年3月1日付
■WBCとは?
「ワールドベースボールクラシック(WBC)」は、野球競技の世界的な普及を目的に、サッカーのFIFAワールドカップをモデルに創設され、2006年に第1回大会が開催された。これまでに、4回のWBCが開催されている。
2009年の第2回大会以降、4年に一度開催されるようになったWBCであるが、2020年に勃発した新型コロナウィルス(COVID−19)の世界的な感染拡大の影響により、2021年のWBCは開催中止となった。すなわち、前回WBCとなる2017年の第4回大会から6年の歳月を経て、今年(2023年)、5回目となるWBCが開催されることとなり、東京・台中・フェニックス・マイアミの4都市を舞台にして、1次ラウンドから決勝までのトーナメントを14日間かけて争う。
とくに、2023年のWBCは、参加チーム数が従来の16から20へと拡大され、予選となる1次ラウンドのAからDの4プールには、それぞれ5チームがグループ分けされている。ちなみに、日本の侍ジャパンはプールBに属し、プールBすべての試合が、東京ドーム(東京都文京区)で実施される。このため、WBC公式ホームページでは、プールBを「東京プール」という別称でも表現されている。
今大会の1次ラウンドでは、ラウンドロビン方式(総当たり戦)で各チーム4試合を戦い、各プールの上位2チーム、合計8チームが準々決勝ラウンド(ベスト8)へ進出することができる。
日本代表は、記念すべき第1回と第2回のWBCで連覇を果たしているが、第3回(2013年)と第4回(2017年)では、ともに準決勝で敗れてしまい、最終成績3位に終わっている。