3月8日から21日まで開催される「ワールドベースボールクラシック/2023 World Baseball Classic(以下:WBC)」。野球日本代表・侍ジャパンは1月26日、同大会登録予定選手発表記者会見を行い、栗山英樹監督が出場30選手を発表した。
なお大会に出場する各チームの最終決定メンバーは、2月9日(米国時間)に発表されている。
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■日本代表登録予定選手
※最終更新:2023年3月1日
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■注目選手
1月6日に先行発表されていた12選手に加え、18選手が決定し、WBC日本代表登録予定メンバーは全30選手が26日に発表された。
栗山英樹監督は登録予定選手発表記者会見で、「日本野球の魂を最大限に活かせる形は何なのかを考え続けました」と明かした。その内容には、「ピッチャーを中心にしっかり守って勝ち切っていく形」を掲げた。実際に「ピッチャーの人数で頭を悩ませた」と語る。今回は当初の構想より1人増やし、30選手中半数にあたる15選手が投手となった。
NPB組のみで臨み金メダルを獲得したTokyo2020オリンピック代表からは、10選手を選出。さらに今回は、MLB所属から5選手が選ばれている。
ダルビッシュ 有
36歳のベテランとなったダルビッシュは、今回のメンバーで唯一WBC優勝を経験している。現在もその実力は健在で、2022シーズンはパドレスで先発ローテーションの一角として活躍。16勝8敗の好成績を収め、チームの24年ぶりリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。今回は戦力としてはもちろん、精神的支柱としての役割も担う。
佐々木 朗希
プロでは最速164kmをマークした速球を武器とし、変化球のキレも抜群だ。2022シーズンは4月10日のオリックス戦で、NPB史上16人目となる完全試合を達成している。登板間隔を空けながらの起用となったものの、20先発で9勝4敗。防御率が2.02という成績を残している。底知れないポテンシャルを持った「令和の怪物」の活躍に、大きな期待がかかる。
大谷 翔平
MLBのエンゼルスに所属し、投手・打者の「二刀流」で活躍する。2021シーズンは投手として9勝2敗防御率3.18、打者としては打率.257のほか46本塁打100打点。投打での活躍が評価され、MVPに選出された。2022シーズンは投手として15勝をマーク。打者としては34本塁打を放つなど、その実力を遺憾なく発揮している。WBCでは指名打者(DH)での起用が濃厚だが、初戦の韓国戦での先発マウンドが予想されるなど、「二刀流」としての活躍も見込まれている。
山本 由伸
現在NPB最高の投手と言えば、山本由伸の名が挙がる。山本は2シーズン連続でパシフィック・リーグで投手4冠を達成し、オリックスのリーグ連覇に貢献した。ストレート、変化球ともに一級品で、今の日本球界では右に出る者はいないと言ってもよいだろう。東京オリンピックでも金メダル獲得に貢献しており、WBCでもその右腕に期待がかかる。
村上 宗隆
日本球界最高投手が山本なら、打者はもちろん村上宗隆だ。2022シーズンはセントラル・リーグの三冠王に輝いた。56本塁打を放ち、シーズン日本人最多本塁打数を更新。その打棒には年々磨きがかかっている。オリンピックでは下位打線を主に任されたが、WBCでは中軸、4番候補の筆頭になるまで急成長を遂げる。
ラーズ ヌートバー
今回の日本代表メンバーでは、唯一NPBでのプレー経験がない。日本の野球ファンには馴染みが少ない選手だが、父がアメリカ人、母が日本人。日系人として初めて野球日本代表に選出されている。MLBカージナルス所属の25歳。ライトが本職だが、外野は全ポジション守ることができ、日本代表ではセンターでの起用が濃厚。俊足を生かした広い守備範囲と強肩が売りの選手だ。
■WBCとは?
「ワールドベースボールクラシック(WBC)」は、野球競技の世界的な普及を目的に、サッカーのFIFAワールドカップをモデルに創設され、2006年に第1回大会が開催された。これまでに、4回のWBCが開催されている。
2009年の第2回大会以降、4年に一度開催されるようになったWBCであるが、2020年に勃発した新型コロナウィルス(COVID−19)の世界的な感染拡大の影響により、2021年のWBCは開催中止となった。すなわち、前回WBCとなる2017年の第4回大会から6年の歳月を経て、今年(2023年)、5回目となるWBCが開催されることとなり、東京・台中・フェニックス・マイアミの4都市を舞台にして、1次ラウンドから決勝までのトーナメントを14日間かけて争う。
とくに、2023年のWBCは、参加チーム数が従来の16から20へと拡大され、予選となる1次ラウンドのAからDの4プールには、それぞれ5チームがグループ分けされている。ちなみに、上表の通り、日本の侍ジャパンはプールBに属し、プールBすべての試合が、東京ドーム(東京都文京区)で実施される。このため、WBC公式ホームページでは、プールBを「東京プール」という別称でも表現。
今大会の1次ラウンドでは、ラウンドロビン方式(総当たり戦)で各チーム4試合を戦い、各プールの上位2チーム、合計8チームが準々決勝ラウンド(ベスト8)へ進出することができる。
日本代表は、記念すべき第1回と第2回のWBCで連覇を果たしているが、第3回(2013年)と第4回(2017年)では、ともに準決勝で敗れてしまい、最終成績3位に終わった。
■日程&放送予定
※試合開始時刻は現地時間(日本時間)の順
1次ラウンド プールA
@台中インターコンチネンタル野球場(台湾台中市)
3月8日
- 12:00(13:00)キューバ×オランダ
- 19:00(20:00)パナマ×チャイニーズ・タイペイ
3月9日
- 12:00(13:00)パナマ×オランダ
- 19:00(20:00)イタリア×キューバ
3月10日
- 12:30(13:30)キューバ×パナマ
- 19:00(20:00)イタリア×チャイニーズ・タイペイ
3月11日
- 12:00(13:00)パナマ×イタリア
- 19:00(20:00)オランダ×チャイニーズ・タイペイ
3月12日
- 12:00(13:00)チャイニーズ・タイペイ×キューバ
- 19:00(20:00)オランダ×イタリア
1次ラウンド プールB
@東京ドーム(東京都)
3月9日
- 12:00 オーストラリア×韓国
- 19:00 中国×日本 TBS系列 Amazon Prime Video
3月10日
- 12:00 チェコ共和国×中国
- 19:00 韓国×日本 TBS系列
3月11日
- 12:00 中国×オーストラリア
- 19:00 チェコ×日本 テレビ朝日系列 Amazon Prime Video
3月12日
- 12:00 チェコ共和国×韓国
- 19:00 日本×オーストラリア テレビ朝日系列 Amazon Prime Video
3月13日
- 12:00 オーストラリア×チェコ共和国
- 19:00 韓国×中国
1次ラウンド プールC
@チェイス・フィールド(アメリカ合衆国アリゾナ州)
3月11日
- 12:30(12日4:30)コロンビア×メキシコ
- 19:00(12日11:00)イギリス×アメリカ
3月12日
- 12:00(13日4:00)イギリス×カナダ
- 19:00(13日11:00)メキシコ×アメリカ
3月13日
- 12:00(14日4:00)コロンビア×イギリス
- 19:00(14日11:00)カナダ×アメリカ
3月14日
- 12:00(15日4:00)カナダ×コロンビア
- 19:00(15日11:00)イギリス×メキシコ
3月15日
- 12:00(16日4:00)メキシコ×カナダ
- 19:00(16日11:00)アメリカ×コロンビア
1次ラウンド プールD
@ローンデポ・パーク(アメリカ合衆国フロリダ州)
3月11日
- 12:00(12日2:00)ニカラグア×プエルトリコ
- 19:00(12日9:00)ドミニカ共和国×ベネズエラ
3月12日
- 12:00(13日2:00)ニカラグア×イスラエル
- 19:00(13日9:00)ベネズエラ×プエルトリコ
3月13日
- 12:00(14日2:00)ドミニカ共和国×ニカラグア
- 19:00(14日9:00)イスラエル×プエルトリコ
3月14日
- 12:00(15日2:00)ニカラグア×ベネズエラ
- 19:00(15日9:00)イスラエル×ドミニカ共和国
3月15日
- 12:00(16日2:00)ベネズエラ×イスラエル
- 19:00(16日9:00)プエルトリコ×ドミニカ共和国
準々決勝ラウンド
※準々決勝以降の放送予定は未定
準々決勝1
@東京ドーム
日本が1次ラウンド1位通過の場合
- 3月15日19:00 プールA1位×プールB2位
- 3月16日19:00 プールA2位×日本 テレビ朝日系列Amazon Prime Video
日本が1次ラウンド2位通過の場合
- 3月15日19:00 プールA2位×プールB1位
- 3月16日19:00 プールA1位×日本 テレビ朝日系列Amazon Prime Video
日本が準々決勝ラウンドに出場しない場合
- 3月15日19:00 プールA1位×プールB2位
- 3月16日19:00 プールA2位×プールB1位 Amazon Prime Video
準々決勝2
@ローンデポ・パーク
- 3月17日19:00(18日8:00)プールC2位×プールD1位
- 3月18日19:00(19日8:00)プールC1位×プールD2位
決勝ラウンド
@ローンデポ・パーク
準決勝
- 3月19日19:00(20日8:00)準々決勝1 1位×準々決勝2 2位 TBS系列 Amazon Prime Video
- 3月20日19:00(21日8:00)準々決勝2 1位×準々決勝1 2位 TBS系列 Amazon Prime Video
決勝
-
- 3月21日19:00(22日8:00)テレビ朝日系列 Amazon Prime Video