村上宗隆(むらかみ・むねたか)は2000年2月2日生まれ、熊本県熊本市出身。右投げ左打ち。ポジションは内野手(主に三塁手)。188センチ、97キロ。恵まれた体格を生かしたスイングスピード、長打力が持ち味。広角へ打ち分けるスキルや、選球眼にも定評がある。
小学生で本格的に野球を始め4年時に託麻南小野球クラブに入団。中学時代は熊本東シニアに在籍し、高校は九州学院に進学した。高校時代のポジションは一塁手や捕手。入学直後から4番を任され、1年夏の甲子園にも出場した。以降は甲子園出場こそなかったが、2年秋から主将を務め、通算52本のホームランを放った。
全国大会での活躍は見られなかったが、プロのスカウトは村上の才能を高評価していた。ドラフトでは清宮幸太郎(北海道日本ハムファイターズ)に指名が集中したこともあり、村上は外れ1位で東京ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツ、東北楽天ゴールデンイーグルスの3球団が競合。当たりくじを引き当てたヤクルトへの入団が決まった。
プロ1年目はイースタン・リーグで実績を残し、9月に1軍へ合流。初打席でホームランを叩き込むという衝撃のデビューを飾った。また、高卒新人の初打席本塁打は史上7人目だった。
2年目の2019年はまさに覚醒という言葉がふさわしい1年に。開幕スタメンを勝ち取ると、そのまま全143試合に出場。5月にはプロ入り後初めて4番に座った。シーズンをとおして36本のホームランを放ち、新人王も獲得するなど飛躍の一年になった。2020年も勢いは止まらず、120試合で打率.307、28本塁打を記録。初のベストナインにも選出された。
リーグ屈指の強打者としての地位を築いた村上は2021年、東京2020オリンピックに挑む男子野球日本代表・侍ジャパンの一員に選出。全5試合に8番・三塁手として出場した。アメリカ合衆国との決勝では、決勝打となる先制ソロホームラン。自身のオリンピック初アーチで金メダル獲得に貢献した。また、この年のレギュラーシーズンではキャリアハイとなる39本塁打、112打点を記録。本塁打王に輝いたほか、初めて最優秀選手賞を受賞した。
2022年は記録にも、記憶にも残る偉業を達成した。序盤から打ちまくり、7月から8月にかけて史上初の5打席連続ホームランの快挙も達成。9月13日の巨人戦では王貞治氏に並ぶ55号目のホームランを放った。その後はやや不振に陥ったものの、レギュラーシーズン最終戦で56号ホームラン。1964年の王氏の記録を破り、日本人史上最多かつNPB歴代2位の大記録を打ち立てた。また、この試合で令和初、史上最年少での三冠王も達成。最高出塁率賞と合わせて四冠、さらには2年連続のMVPにも選ばれた。あまりの活躍ぶりから、「村神様」というニックネームも定着。ユーキャン 新語・流行語大賞の年間大賞にも選出されている。
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