女子4x200m自由形リレーで日本が銀!今井月、渡辺一平は200m平泳ぎで銅/アジア競技大会2022杭州・競泳5日目

日本は、女子4x200mで銀メダルを獲得し、今井月、渡辺一平の200m平泳ぎでの銅メダル、男子4x100m自由形リレーでの銅メダルと合わせて4個のメダルを獲得した。

1 執筆者 Hirotaka Hikoi
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9月24日(日)から始まった第19回アジア競技大会(中華人民共和国・杭州)競泳競技は、毎日熱戦を繰り広げ、いよいよ2日を残すところとなった。

日本代表「トビウオジャパン」は、これまでに金メダル3個、銀メダル8個、銅メダル10個、合計21個のメダルを獲得している。

5日目の9月28日(木)は、女子50m自由形、男子50mバタフライ、女子200m平泳ぎ、男子200m平泳ぎ、男子800m自由形、男子4x100m自由形リレー、女子4x200m自由形リレーの7種目が実施され、18名の日本代表選手が出場した。

その結果、女子200m平泳ぎ、男子200m平泳ぎ、男子4x100m自由形リレー、女子4x200m自由形リレーで銀1個を含む4個のメダルを獲得した。

ここでは、競泳5日目の日本代表選手の結果をまとめた。

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女子50m自由形

同種目の日本記録(24秒21)保持者の池江璃花子(りかこ)と五十嵐千尋(ちひろ)が出場。池江は、前回2018年ジャカルタ大会で、アジア競技大会記録となった24秒53で金メダルを獲得しており2連覇が期待された。

しかし、予選では、五十嵐が25秒65、池江が25秒68のタイムで、それぞれ9位、10位となり、共に決勝へ進むことはできなかった。7位から10位までの差がわずか0秒07と決勝進出をかけた激しいレース展開。池江は、今年4月の日本選手権で24秒74を出し優勝していたこともあり悔しい結果となった。

決勝では、今大会ですでに4個の金メダルを獲得しているジャン・ユーフェイ(中華人民共和国)が自らのアジア競技大会記録を更新し、24秒26で5冠目を達成した。2位は、今大会で女子100mおよび200m自由形で2冠を達成しているシボーン・バーナデット・ホーヒー(ホンコン・チャイナ)だった。

  • 🥇 ジャン・ユーフェイ(中華人民共和国)24秒26(アジア競技大会記録)
  • 🥈 シボーン・バーナデット・ホーヒー(ホンコン・チャイナ)24秒34
  • 🥉 チェン・ユージエ(中華人民共和国)24秒60
  • 予選 五十嵐千尋(日本)25秒65
  • 予選 池江璃花子(日本)25秒68

男子50mバタフライ

同種目の日本記録(23秒13)保持者の川本武史水沼尚輝(なおき)が出場。予選では、川本は23秒94で7位となり決勝進出。男子100mバタフライ日本記録(50秒81)保持者の水沼は24秒01で9位となり0秒03差で決勝を逃した。

短距離ならではの激しい競り合いを見せた決勝では、予選でアジア競技大会新記録を出し、さらにそれを更新した大韓民国のペク・インチョルが1位。よいスタートを決めた川本は今大会初メダルを狙ったが5位に終わった。

  • 🥇 ペク・インチョル(大韓民国)23秒29(アジア競技大会記録)
  • 🥈 テオン・ツェン・ウェイ(シンガポール)23秒34
  • 🥉 アディルベク・ムッシン(カザフスタン)23秒44
  • 5位 川本武史(日本)23秒54
  • 予選 水沼尚輝(日本)24秒01

女子200m平泳ぎ

前日に女子100m平泳ぎで金メダルに輝いた青木玲緒樹(れおな)と今井月(るな)が出場し、予選では今井が2分30秒18で4位、青木は2分30秒64で6位となり、それぞれ決勝に駒を進めた。

予選1位のイェー・シーウェン(中華人民共和国)と同2位のクォン・セヒョン(大韓民国)らとの決勝では、2レーンからスタートした今井は徐々に順位を上げ最後は粘って3位に入り、今大会で自身初メダルとなる銅を獲得した。青木は前半飛ばしたが、後半で失速し6位に終わった。

  • 🥇 イェー・シーウェン(中華人民共和国)2分23秒84
  • 🥈 クォン・セヒョン(大韓民国)2分26秒31
  • 🥉 今井月(日本)2分26秒41
  • 6位 青木玲緒樹(日本)2分28秒07

男子200m平泳ぎ

日本記録(2分06秒40)保持者の佐藤翔馬と、元世界記録(2分06秒67)保持者で、今年の日本選手権では男子100mおよび200m平泳ぎで2冠を達成した渡辺一平が出場した。予選では、渡辺が2分12秒70、佐藤は2分13秒16で、それぞれ5位と6位となり決勝に進んだ。

決勝では、今大会ですでに男子100m平泳ぎでアジア競技大会新記録をマークし優勝した世界記録保持者のタン・カイヨウ(中華人民共和国)がスタートから自らの世界記録を上回るペースで飛ばした。そのまま、どの選手の追随も許さずアジア競技大会新記録で優勝。渡辺は、150mまで大韓民国のチョ・ソンジェと2位を争うが、ラスト50mで後ろからドン・ジーハオ(中華人民共和国)が抜け出して2位。渡辺はチョに競り勝って3位を守った。佐藤は今大会初メダルを狙ったが8位に終わった。

  • 🥇 タン・カイヨウ(中華人民共和国)2分07秒03(アジア競技大会記録)
  • 🥈 ドン・ジーハオ(中華人民共和国)2分08秒67
  • 🥉 渡辺一平(日本)2分09秒91
  • 8位 佐藤翔馬(日本)2分14秒06

男子800m自由形

競泳3日目の男子1500m自由形でシーズンベストを出し、銅メダルを獲得した竹田渉瑚(しょうご)と、今大会初レースとなった田渕海斗が出場。シーズンベストでは田淵は7分54秒08で4位、竹田は7分59秒24で6位。

今大会の男子1500m自由形で銀メダルのキム・ウーミン(大韓民国)が前半から飛ばし、それを追う同金メダルのフェイ・リーウェイ(中華人民共和国)を寄せ付けず、自己ベストのアジア競技大会新記録で優勝。3位はベトナムのグエン・フィ・ホアン。男子1500m自由形では、竹田がグエンにラスト50mで競り勝ったが、この種目ではグエンが逃げ切った。竹田は7分54秒49で5位に沈んだ。

  • 🥇 キム・ウーミン(大韓民国)7分46秒03(アジア競技大会記録)
  • 🥈 フェイ・リーウェイ(中華人民共和国)7分49秒90
  • 🥉 グエン・フィ・ホアン(ベトナム)7分51秒44
  • 5位 竹田渉瑚(日本)7分54秒49
  • 6位 田渕海斗(日本)8分02秒00

男子4x100m自由形リレー

この種目でアジア競技大会記録(3分12秒68)を持つトビウオジャパン。日本を代表するスプリンターが勢ぞろいした。予選は、田中大寛(たいかん)、五味智信、中村克(かつみ)、塩浦慎理(しんり)のメンバーで臨み、3分18秒32で4位となり決勝へ進出。予選1位は大韓民国チーム、2位に中華人民共和国チームが入った。

決勝では、中村が第1泳者、第2泳者に松元克央(かつひろ)が入り、田中、五味と続き、中華人民共和国、大韓民国との三つ巴の戦いとなった。

中華人民共和国は、今大会の男子100m自由形でアジア新記録をマークし金メダルを獲得したハン・テンラクからのスタート。独走する同国チームは今大会同銀メダリストのオウ・コウウがアンカーで締めくくり、他を寄せ付けず1位となった。

トビウオジャパンは、第3泳者の田中が泳ぎ終えた300mで大韓民国チームを0秒19差で追うが、今大会の男子200m自由形で金メダルを獲得しているアンカーのファン・ソンウがさらに差を広げ追いつくことができなかった。

  • 🥇 中華人民共和国 3分10秒88(アジア記録)
  • 🥈 大韓民国 3分12秒96
  • 🥉 日本 3分14秒26

女子4x200m自由形リレー

競泳初日の女子4x100m自由形リレーで銀メダルに輝いているトビオウジャパン。4x200mでもメダルを獲得したいところだ。予選は、今大会の女子400m自由形で銅メダルの小堀倭加(わか)、成田実生(みお)、難波実夢(みゆ)、牧野紘子(ひろこ)のメンバーで臨み、8分04秒37で2位となり決勝へ進出。予選1位は、中華人民共和国チーム。

決勝では、白井璃緒(りお)、池本凪沙(なぎさ)、小堀、難波の布陣で臨み、今大会4冠のリ・ヒョウケツ、同女子50m自由形銅メダルのチェン・ユージエを擁する中華人民共和国チームに挑んだ。スタートから抜け出す同チーム。日本は懸命に追いかけるが差は広がる一方となり、最後は2位となった。これで日本は同種目7大会連続で銀メダルとなった。

  • 🥇 中華人民共和国 7分49秒34
  • 🥈 日本 7分55秒93
  • 🥉 大韓民国8分00秒11
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