2021年に行われた東京2020オリンピックで四十住(よそずみ)さくらと開心那(ひらき・ここな)がワンツーフィニッシュを飾ったスケートボードの女子パーク種目。男子パーク同様、パリ2024に向けての戦いがこの世界選手権から本格的に始まる。
日本女子は13歳の菅原琉衣(るい)から22歳の中村貴咲(さき)まで、計8人のスケーターが参戦する。パリ2024の予選を兼ねたこの世界選手権に向け、主な選手をチェックしよう。
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東京2020金メダリスト、四十住さくら
東京2020オリンピックでスケートボード女子パークの初代女王に輝いたのが四十住さくら。あの熱狂と四十住のはつらつとした姿を多くの人が記憶していることだろう。
2002年3月生まれで現在20歳の四十住の進化は、東京オリンピック以降も止まらない。
昨年4月に日本で初開催されたエクストリームスポーツの大会、Xゲームズ千葉で優勝し、7月のXゲームズ・カリフォルニアで銀メダルを獲得。同じく7月に米アイオワ州デモインで行われたデューツアーでも銀メダル輝くと、10月にトップスケーターが集まって行われたSTUオープン・リオ2022でも2位で表彰台に立った。
そんな四十住は、プライベートでも親しいスカイ・ブラウン(英国)と共にトップスケーターとしての地位を確固たるものとしており、今回の世界選手権でも「女子パーク」の顔をとして会場を沸かすことだろう。
東京2020銀メダリスト、開心那
四十住とともに東京2020の表彰台に立ち、日本選手史上最年少のメダリストとなったのが開心那。
当時12歳11ヵ月だった開は、東京大会4日目に当時13歳10ヶ月で女子ストリート金メダルに輝いた西矢椛の記録を更新する形で歴史に名を刻んだ。
北海道出身の彼女は、昨年のXゲームズ千葉で2位、Xゲームズ・カリフォルニアとデューツアーで3位となるなど、四十住と並び世界トップクラスのスケーターとしての道を邁進している。
VANSパークシリーズを除いてスケートボードの主要国際大会での優勝経験はまだないが、限りなく近い場所にいるといっても過言ではない。14歳という年齢を考えると、これからさらなる飛躍を遂げることだろう。そのときが世界選手権で訪れるのか? 楽しみにしたい。
日本選手権女王、草木ひなの
3人目の注目選手は開と同じ14歳の草木ひなの。茨城県出身の草木は、8歳の頃にスケボーをやっていた母親の影響でこのスポーツにのめり込み、13歳で2021年の日本選手権で表彰台の頂点に立った。
その勢いは2022年にも続き、日本オープン、日本選手権と国内2大大会で連続優勝を達成。日本の女王として世界の舞台に立つ。
「パリ2024での世界一」を目指す草木にとって、この世界選手権はパリに向けた大きな一歩となる。草木のパフォーマンスに注目したい。
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スケートボード・パーク世界選手権に出場予定の日本女子選手
ここで紹介した3選手のほか、昨年秋の日本選手権で2位、3位となった菅原姉妹など、日本からは8選手が世界の舞台に挑む。
- 四十住さくら(20)
- 開心那(14)
- 中村貴咲(22)
- 手塚まみ(20)
- 小川希花(きはな/21)
- 草木ひなの(14)
- 菅原芽依(15)
- 菅原琉衣(13)
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