アラブ首長国連邦、人口第3の都市シャルジャで1月29日〜2月12日、スケートボード世界選手権が行われる。
パリ2024オリンピックの予選を兼ねたこの大会では、ストリート種目(1月29日〜2月5日)、パーク種目(2月5日〜12日)が実施され、日本からは合計31人のスケーターが参戦する。
オリンピックで実施されるスケートボード競技の4種目(男子・女子ストリート、男子・女子パーク)のうち、東京2020で日本勢は男子パークを除く3種目で金メダルを獲得。他種目と比較して一歩遅れをとる男子パーク種目の日本選手たちは、パリ2024に向けて闘志を燃やしていることだろう。
パーク種目最初の予選大会となるこの世界選手権に出場する日本男子スケーターは、平野歩夢をはじめ6選手。主な選手を紹介しよう。
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二刀流の平野歩夢
北京2022冬季オリンピックのスノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した24歳の平野歩夢が、スケートボードへと板を乗り換えて世界の舞台に戻ってくる。
東京2020のスケートボード男子パーク種目に唯一日本代表として出場した平野は、これまでの成績(オリンピック・ワールドスケート・ランキング25位)をもとに世界選手権への出場権を獲得。日本勢唯一のシード選手として、世界のファンの前に登場する。
北京オリンピック直後の2022年2月に行われたOlympics.comのインタビューで、平野はスケートボードで再びオリンピックを目指すかどうか態度を保留とし、「周りに自信を持って(パリを目指すと)言えるほど甘くない世界」とスケートボード男子パークのレベルの高さを語っていたが、昨年11月に地元・新潟県村上市で行われた日本スケートボード選手権に出場(結果は決7位)。今回の世界選手権は、平野が今後どんな道を歩むのかを知る上でも興味深い戦いとなるだろう。
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日本王者の永原悠路
平野ともに東京2020出場をかけて競い合ったのが永原悠路(ゆうろ)と笹岡建介。
17歳長野出身の永原は、12歳だった2018年の日本選手権で4位に入賞して強化選手に選出されて東京2020を目指したが、最終的に代表の座は平野の手に。
2021年には大腿骨骨折という怪我を負って手術をしたこともあるが、怪我からの復帰後は、2022年4月の日本オープンで初優勝を飾り、同月に日本初開催となったXゲームズでは日本勢トップの4位入賞、さらに11月の日本選手権でも初優勝を成し遂げた。
いま最も勢いに乗る日本男子パーク・スケーターと言えるだけに、世界選手権でのパフォーマンスが楽しみだ。
国内トップクラスの笹岡建介
平野がスノーボードに取り組んでいた東京オリンピック以降、スケートボード男子パークシーンで、永原と競い合ってきたのが笹岡建介だ。
1999年生まれ23歳の笹岡は、2018年8月のアジア競技大会のパーク種目に日本代表として出場し、のちに東京オリンピックで金メダルを獲得することになる四十住さくらと共に金メダルを獲得。2019年の日本オープンでも優勝を飾った。
東京2020出場には届かなかったものの、国内外で練習に励んだ笹岡は2021年12月の日本選手権で優勝。2022年の日本オープンと日本選手権では、ともに2位となるなど、国内トップクラスのスケーターとして世界選手権に挑む。
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スケートボード・パーク世界選手権に出場予定の日本男子選手
ここで紹介した3選手のほか、日本代表最年少10歳の三竹陽大(みたけ・ひなた)ら計6選手が出場を予定している。
- 平野歩夢(24)
- 永原悠路(17)
- 笹岡建介(23)
- 栗林錬平(17)
- 三竹陽大(10)
- 猪又湊哉(そうや、13)
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