【パリ2024大会12日目】日下尚金メダル!グレコローマンスタイルで日本勢2つ目!須﨑優衣が銅!

執筆者 Risa Bellino
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男子グレコローマン77kg級日下尚金メダル!パリ2024レスリング
写真: 2024 Getty Images

パリ2024オリンピック大会12日目を迎えた8月7日は、アーティスティックスイミングのチーム最終種目が行われ、メダルが確定した。

テクニカルルーティン、フリールーティン、アクロバティックルーティーン全てでトップを譲らなかった中華人民共和国が金メダル、追い上げを見せたアメリカ合衆国が銀メダル、日本の藤木麻祐子がコーチを務めるスペイン代表が銅メダルを獲得した。2種目を終えて暫定4位につけていた日本代表はメダル獲得を狙うも、最終種目を7位で終え、5位入賞にとどまった。なお、今大会からオリンピック史上初めて、男子が団体種目に出場できることが認められていたが、今回出場した10チームに男子選手の出場はなかった。

大会12日目はオリンピックに新たな歴史が刻まれた。男子50km競歩に代わる新種目としてマラソン競歩混合リレーが初開催され、初代王者にスペイン代表のマリア・ぺレス&アルバロ・マルティンが輝いた。男女それぞれ1名ずつで構成されるチームが、約10kmずつ4つの区間を男女交互で担当し、合計42.195kmを走らずに完歩するこのリレーに、日本から2チームが出場し、川野将虎&岡田久美子が2時間55分40秒で8位入賞。髙橋和生&柳井綾音が2時間58分08秒で13位となった。

その他の陸上競技では、2023年の世界陸上やり投で日本人選手として初めて優勝した北口榛花(はるか)と上田百寧(ももね)が10日の決勝進出を決め、男子110mハードルに出場した村竹ラシッドも準決勝全体8位で決勝進出を決めた。同種目に出場していた泉谷駿介は9位で敗退となった。また、男子3000m障害決勝に出場した三浦龍司は8位となり、2大会連続の入賞を果たした。

スポーツクライミングでは、男子ボルダー&リード複合種目の準決勝(リード)が行われ、17歳の安楽宙斗(あんらく・そらと)が首位で決勝進出を果たした。東京2020で4位の28歳、楢崎智亜(ならさき・ともあ)は、ボルダーで安楽に続き2位と好位置につけていたが、リードで序盤に極小ホールドのクリンプから手を滑らせて落下し全体10位となり、上位8人で行われる8月9日の男子決勝進出を逃した。

大会12日目(8月7日)の出来事を振り返ってみよう。

パリ2024大会12日目、8月7日のハイライト

レスリング:日本勢が2日連続金メダル!日下尚が金!須﨑優衣が銅!

「一言で言うならば本当に「最高」というしかないです」。男子グレコローマンスタイル77キロ級で世界ランキング1位の日下尚(くさか・なお、23歳)が、決勝でデメウ・ジャドラエフ(カザフスタン)を相手に5対2で勝利し、金メダルを獲得した。国内の選考大会で大学の先輩である東京2020銅メダリストの屋比久翔平(やびく・しょうへい)を破り、パリ2024代表の座を掴んだ日下は、初出場で見事オリンピックの頂点に輝いた。「夢を見ているようです。最高に楽しい6分間でした。(人生が)変わりました」。

男子グレコローマンスタイルでは、前日(現地8月6日)に60キロ級で文田健一郎が金メダルを獲得しており、2日日間連続の金メダル獲得となった。また、日本選手がグレコローマンスタイルで1つの大会で2つの金メダルを獲得するのは東京1964以来、実に60年ぶりの快挙となった。

一方、女子フリースタイル50キロ級でビネシュ・フォガト(インド)との初戦を黒星でスタートした東京2020金メダルの須﨑優衣(ゆい)は、8月7日の敗者復活戦にまわり、本来であればオクサナ・リバチ(ウクライナ)との敗者復活戦から、ユスネイリス・グズマン・ロペス(キューバ)との3位決定戦で銅メダルを目指すはずだったが、フォガトが7日の計量で失格となったため、グズマン・ロペスが決勝に進出。須﨑はリバチと繰り上がりの3位決定戦を行い、圧勝で銅メダルを獲得した。

東京大会からの3年間で怪我などを乗り越えてオリンピックチャンピオンとしてパリの舞台に立った須崎は、「初戦で敗退してから苦しい2日間でした」と心境を語ると、「オリンピックチャンピオンの須﨑優衣でなければ価値がないと思っていましたが、声援を送ってくれて、信じてくれて、励ましてくれた方々に感謝したいです。そうした方々にもう一度、オリンピックチャンピオンになった姿を見せたいので、これからの4年間を頑張っていこうと思います」と気持ちを込めた。

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また、女子フリースタイル53キロ級の準決勝に出場した藤波朱理(あかり)は、東京2020銀メダルのパン・チェンユー(庞倩玉/中国)を相手に10対0で勝利し、決勝進出を果たした。8月8日、エクアドルのルシア・イェペス(エクアドル)と金メダルをかけて対決する。

パリ2024大会12日目に入賞した日本代表選手の結果

レスリング

  • 日下尚(くさか・なお)男子グレコローマン77キロ級…金メダル🥇
  • 須﨑優衣(すさき・ゆい)女子フリースタイル50キロ級…銅メダル🥉

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パリ2024のTV放送、ライブ配信情報

パリ2024オリンピックでは、これまで複数存在していたオリンピック中継の民放配信サービスが一本化され、TVerでほぼ全競技(※1)のライブ配信(※2)が行われる。

大会の模様は、Olympics.comや公式オリンピック・アプリで最新情報が入手できるほか、大会期間中は、ライブブログで大会にまつわる驚きや感動、笑顔や栄光の瞬間をお届けする。

※1 NHKの地上波放送競技の一部を除く。※2 一部の地上波同時ライブ配信はTVerテレビアプリで視聴できない。また、Chromecastではオリンピック特設ページを視聴できない。