【パリ2024オリンピック2日目】阿部一二三、吉沢恋、加納虹輝が金!赤間凛音、松下知之が銀メダル!

執筆者 Risa Bellino
1 |
パリ2024スケートボードストリート:吉沢恋が金、赤間凛音が銀メダル!
写真: Julian Finney/Getty Images

パリ2024オリンピック大会2日目の7月28日は、TEAM JAPANにとって、金メダル3個、銀メダル2個を獲得するメダルラッシュの1日となった。

体操競技では、東京2020の女子団体総合決勝をメンタルヘルスの問題のために棄権した、アメリカ合衆国女子エースのシモーネ・バイルズがオリンピックに復帰。堂々の演技で個人総合でトップに立ち、団体でも首位でチームを決勝に導いた。日本はエースを欠く中、オリンピック初出場の4人が奮闘。団体戦だけでなく、個人総合(岸里奈、中村遥香)と種目別(岸)でも決勝進出を果たしている。

大会2日目(7月28日)の出来事を振り返ってみよう。

パリ2024大会2日目、7月28日のハイライト

柔道:阿部兄妹のエモーショナルな1日

東京2020の再演を、パリ2024で!兄妹同日に金メダルを手にすることを最大の目標にしていた柔道の阿部兄妹。2回戦で妹の阿部詩(うた)が世界ランキング1位のディヨラ・ケルディヨロワ(ウズベキスタン)を相手に得意技の内股でリードをするも、試合終了まで1分半のところで、ケルディヨロワが完璧な形で谷落としを仕掛け、一本を取られた。あまりの一瞬の出来事に一時あっけにとられるも、詩はすぐにその現実に打ちひしがれ、叫びに近い号泣をしながら崩れ落ちた。会場からは、彼女のこれまでの功績を称え、励ましの『詩コール』が巻き起こり、詩が会場から退場するまでの間、絶え間ない大きな拍手が送られた。

そんな詩の試合を見た兄・阿部一二三(ひふみ)は、「こんなに感情が揺さぶられる試合は、はじめてじゃないかなと思います。妹が2回戦で負けてしまって、正直悔しかったです。でも、兄である僕が金メダルを取らないで、誰がとる!」と奮起して、決勝の舞台に立った。

決勝の相手は、世界ランク8位のウィリアン・リマ(ブラジル)。序盤から足技を交えて積極的に攻めると、隅落(すみおとし)で技あり、さらに袖釣込腰で技ありを取り、合わせ技一本で勝利し、悲願の金メダル、2連覇を達成。一二三は、大きな雄たけびを上げるわけではなく、その勝利を噛み締めるように笑みを浮かべ、東京大会とは違う、有観客の中で行われた会場からの大きな歓声に包まれながら、その一瞬一瞬を記憶に刻んでいるかのようだった。最後に、畳の端に座り手を付いて一礼、起立して一礼してから去る姿は、まさに美しき柔道王者の姿そのものだった。

試合後のインタビューでは、「(3連覇は)当然目指しますし、妹の詩が連覇できなかったんですけど、やっぱり妹とまたオリンピックという舞台で、兄妹で金メダルを取るまでは絶対に終われないので。金メダルを達成したいと思います」と力強く語った。

また、ふたりの笑顔がそろって見られる日を期待したい。

注目選手の関連記事を読む

パリ2024大会2日目に入賞した日本代表選手の結果

柔道・男子66kg級

  • 阿部一二三(あべ・ひふみ)…金メダル🥇

スケートボード・ストリート

  • 吉沢恋(よしざわ・ここ)…金メダル🥇
  • 赤間凛音(あかま・りず)…銀メダル🥈

競泳・男子400m個人メドレー

  • 松下知之(まつした・ともゆき)…銀メダル🥈

フェンシングエペ個人

  • 加納虹輝(かのう・こうき)…金メダル🥇

関連記事

パリ2024大会2日目のベストショット集

パリ2024大会2日目 ベストショット集

パリ2024大会2日目の結果ハイライト

パリ2024のTV放送、ライブ配信情報

パリ2024オリンピックでは、これまで複数存在していたオリンピック中継の民放配信サービスが一本化され、TVerでほぼ全競技(※1)のライブ配信(※2)が行われる。

大会の模様は、Olympics.comや公式オリンピック・アプリで最新情報が入手できるほか、大会期間中は、ライブブログで大会にまつわる驚きや感動、笑顔や栄光の瞬間をお届けする。

※1 NHKの地上波放送競技の一部を除く。※2 一部の地上波同時ライブ配信はTVerテレビアプリで視聴できない。また、Chromecastではオリンピック特設ページを視聴できない。