パリ2024のアーティスティックスイミング、男子選手も出場可能に
2024年に行われる次の夏季オリンピックでは、アーティスティックスイミング競技に男子選手が出場可能となることが発表された。
オリンピック史上初めて、アーティスティックスイミング競技への男子選手の出場が可能となった。
ワールドアクアティクス(国際水泳連盟/旧称:FINA)は12月22日、国際オリンピック委員会(IOC)がアーティスティックスイミングのチーム種目に男子選手の出場を承認したことを発表。同競技のチーム種目は、1チーム8人で構成され、最大2選手を起用することができる。
アーティスティックスイミング(旧称:シンクロナイズドスイミング)は1984年からオリンピック競技として採用されているが、これまでは女子だけの競技だった。しかし、パリ2024ではその状況が一変することになる。
パリ2024では、会場となるオリンピック・アクアティクス・センターで10チームが金メダルを目指して競い合う予定で、アーティスティックスイミングに男子アスリートが加わることは、オリンピックにおける男女平等を実現するというIOCの使命に向けた新たな一歩となる。この大会では、史上初めて女子アスリートと男子アスリートの参加者数が同数となる。
アーティスティックスイミングの世界選手権で初の男子チャンピオンとなったアメリカ合衆国のビリー・メイは、オリンピックのアーティスティックスイミングに男子選手が加わることがいかに画期的なことであるかを語った。
「オリンピックのアーティスティックスイミングに男子選手が参加することは、かつては実現不可能な夢だと考えられていました。これは、私たち全員が大きな夢を持つべきだということを証明しています。男子アスリートたちは耐えてきました。今、彼らの忍耐と多くの人々の助けとサポートによって、すべてのアスリートが平等に並んで、オリンピックの栄光を目指すことができるのです」
ワールド・アクアティクスのフセイン・ムサラム会長も同様に喜びを語った。
「水泳競技は世界共通のスポーツであり、男子選手は優れたアーティスティックスイマーであることを証明してきました。新しい局面を迎えたアーティスティックスイミングが、パリで世界中に共有されることを心待ちにしています。アーティスティックスイミング競技に男子選手が出場可能となったことは、実現のために長年尽力してきた人たちの努力の賜物です」
パリ2024のアーティスティックスイミング競技には96選手が参加し、2024年8月5日〜10日に実施される。