【パリ2024大会11日目】文田健一郎がグレコローマン60キロ級で金!開心那がスケートボードパークで2大会連続銀メダル!

執筆者 Risa Bellino
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写真: 2024 Getty Images

パリ2024オリンピック大会11日目を迎えた8月6日は、カヌースプリントが始まるほか、15種目で金メダリストが決定した。

パリ南アリーナ4で行われた卓球団体は、準々決勝に出場した男子代表(張本智和、戸上隼輔、篠塚大登)がChinese Taipeiと対戦し3対1で勝利。女子代表(早田ひな、平野美宇、張本美和)はタイにストレート勝ちで、準決勝進出を決めた。

また、男子バスケットボールの男子準々決勝が行われ、開催国フランスを含む、セルビア、ドイツ、アメリカ合衆国が準決勝に進出。女子バレーボールでは、トルコ、ブラジル、米国、イタリアが準決勝に駒を進めた。

男子ホッケーと女子サッカーもベスト4と、最終局面に突入。男子ホッケーはドイツvsオランダが決勝に進出し、8月8日に決戦を迎える。女子サッカーはアメリカ合衆国vsブラジルが8月10日に決勝戦を迎える。

個人種目では、スポーツクライミングのボルダー&リード複合の女子競技がはじまった。準決勝の1種目目ボルダーを、東京2020銀メダリストの野中生萌(みほう)が7位、初出場の森秋彩(あい)が11位で終え、8月8日の準決勝2種目目のリードとの合計点で上位8人に入り、10日の決勝進出を狙う。

レスリング男子グレコローマン130キロ級では、引退を表明していた41歳のミハイン・ロペスヌネス(キューバ)が、金メダルを獲得。オリンピック史上最多の個人種目5連覇を達成し有終の美を飾った。試合後にはシューズを脱いでマットの上に置き、引退とレスリング競技に感謝の意を示した。

大会11日目(8月6日)の出来事を振り返ってみよう。

女子複合準決勝のボルダーで野中生萌が7位発進/パリ2024スポーツクライミング

写真: 2024 Getty Images

パリ2024大会11日目、8月6日のハイライト

スケートボード・女子パーク:三者三様のベストパフォーマンスでメダリストが決定!

東京2020のスケートボード4種目で3種目を制したTEAM JAPAN。オリンピック新種目としてデビューしてから3年、人気が高まり続けるスケートボードは、若きスケーターたちを魅了し、選手たちは国境を越えてお互いに刺激し合いながら、新しい技に磨きをかけ、日進月歩で成長を遂げてきた。

パリ2024スケートボード競技2日目には、女子ストリート決勝で日本の14歳の吉沢恋(ここ)が金、赤間凛音(りず)が銀メダルを獲得し、3日目の男子ストリートでは、堀米雄斗が2連覇を達成。そして、5日目の8月6日、15歳の開心那(ひらき・ここな)が女子パークで2大会連続の銀メダルを掴み取った。

日中気温が30度まで上がったパリの中心部にあるコンコルド広場で熱戦が繰り広げられたスケートボード女子パーク決勝。2連覇がかかる四十住(よそずみ)さくらが得点を伸ばせずに予選で敗退する中、開と草木ひなが上位8人に入り決勝進出を果たす。パーク内を自由に滑走するラン3本で競われた決勝では、最後に90点台の得点を出した3人によるメダルの色の争いとなった。3本目で暫定3位につけていたアリサ・トゥルーが93.18点でトップに躍り出ると、続くスカイ・ブラウンが92.31点で2位に滑り込み、首位をキープしていた開は3位に後退。しかし、開は最後のランで得点を更新し、ブラウンの得点を上回りメダルの色を確定させた。金メダルは、日本人の母親を持つオーストラリア代表のトゥルー、銀メダルは開、銅メダルは東京大会でも銅メダルに輝いた同じく日本人の母親を持つブラウン(英国)。草木ひなのは8位に入賞した。

「刺激になるし、お互いに支え合う、盛り上げる仲間として本当にみんなには感謝です」と、トゥルーやブラウンの存在について決勝を終えてOlympics.comのインタビューに答えた開。彼女の試合結果とインタビューについて、さらに詳しく読む

パリ2024スケートボード女子パーク/金アリサ・トゥルー(オーストラリア)、銀開心那(日本)、銅スカイ・ブラウン(英国)

写真: Getty Images

レスリング:文田健一郎が金!ロサンゼルス1984以来、40年ぶりの快挙!

東京2020での銀メダルの雪辱を晴らし、パリ2024で頂点に輝いた、男子グレコローマン60キロ級の文田健一郎。2023年世界選手権3位のツァオ・リーグオ(曹利国/中華人民共和国)との決戦を4対1で勝ち抜き、悲願の金メダルを手にした。「一番は3年前の決勝を思い出します。この3年間は紆余曲折あり、経験したことない苦しい期間もありました。ただ楽しいこともあり、トータルでプラスが上回ったので優勝できたのだと思います。会場の声援、日本にいる皆さんの声援、そうしたものを胸の国旗にしまえて戦えたことが力になりました」と、試合後にその喜びを噛み締めた

2018年にブエノスアイレスで開かれたユースオリンピックを制覇した21歳の尾﨑野乃香は、女子68kg級で東京2020銀メダリストのナイジェリア代表、ブレッシング・オボルドゥドゥとの3位決定戦を3対0で制し、銅メダルを獲得した。

また、女子フリースタイル50キロ級で2連覇を狙った須﨑優衣(ゆい)は、東京2020では53キロ級で出場し9位だったビネシュ・ビネシュ(インド)に試合終了間際に逆転を許し、初戦敗退。銅メダルをかけて8月7日の敗者復活戦に挑む。ビネシュはその後も勝ち進み、決勝進出を決めている。

パリ2024大会11日目に入賞した日本代表選手の結果

スケートボード・パーク

  • 開心那(ひらき・ここな)…銀メダル🥈

レスリング

  • 文田健一郎(ふみた・けんいちろう)男子グレコローマン60キロ級…金メダル🥇
  • 尾﨑野乃香(おざき・ののか)女子フリースタイル68キロ級…銅メダル🥉

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パリ2024のTV放送、ライブ配信情報

パリ2024オリンピックでは、これまで複数存在していたオリンピック中継の民放配信サービスが一本化され、TVerでほぼ全競技(※1)のライブ配信(※2)が行われる。

大会の模様は、Olympics.comや公式オリンピック・アプリで最新情報が入手できるほか、大会期間中は、ライブブログで大会にまつわる驚きや感動、笑顔や栄光の瞬間をお届けする。

※1 NHKの地上波放送競技の一部を除く。※2 一部の地上波同時ライブ配信はTVerテレビアプリで視聴できない。また、Chromecastではオリンピック特設ページを視聴できない。