北京オリンピック観戦ガイド:スキージャンプの注目アスリートと日程

北京2022冬季オリンピックで、世界の超一流スキージャンパーが、個人戦と団体戦で競い合う。メダル有力候補の日本選手を含め、競技の見どころや日程、注目選手をチェックしよう!

1 執筆者 Sean McAlister
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(www.jasminwalter.com)

冬季オリンピック初開催となる新種目の混合団体スキージャンプを含め、全5種目が、世界初の常設スキージャンプ台となる全長164mの張家口・国家スキージャンプセンターで行われる。競技は2月5日の男女個人ノーマルヒルから始まり、最終種目の男子団体は、2月14日に行われる。重力に逆らうかのように空中を飛行するアスリートの姿に注目してほしい。

**北京2022**スキージャンプの競技内容やスケジュール、注目選手など、観戦を楽しむための情報をチェックしよう!

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北京2022、スキージャンプの各種目

北京2022では、男子3種目(ノーマルヒル個人、ラージヒル個人、団体)、女子1種目(ノーマルヒル)、混合1種目の計5種目が行われる。

今回オリンピックデビューを飾る混合団体は、女子2名、男子2名の計4名の選手がノーマルヒルで2本のジャンプを行い、初代メダリストの座を争う。この新種目が冬季オリンピックのハイライトとなることは間違いないだろう。

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(2022 Getty Images)

北京2022、注目のスキージャンプ選手

男子スキージャンプは、オリンピック金メダルをかけた古豪と新鋭の対決に目が離せない。近年まれにみるおもしろい試合となるだろう。

2018/2019シーズンのワールドカップにおいて6勝を挙げ、ジャンプ週間4戦完全制覇でグランドスラム達成の歴史を作った25歳の**小林陵侑**は、北京2022でも本領を発揮してくれることだろう。

小林と金メダルを争うのは、世界選手権で4つの金メダルを獲得している平昌2018銀メダリスト、カール・ガイガー(ドイツ)が濃厚だ。また、2020/2021シーズンワールドカップ総合優勝の**ハルヴォル・アイネル・グラネル(ノルウェー)も注目のスター選手だ。そして、28歳にしてワールドカップ総合優勝2回、世界選手権金メダル3回、スキーフライング・ワールドカップ優勝2回と、このスポーツで獲得できるものはすべて獲得してきた伝説の選手、シュテファン・クラフト**(オーストリア)も見逃せない。

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女子のメダル有力候補として、近年、誰もがその名を口にするのが**高梨沙羅**である。ワールドカップ歴代個人最多通算勝利数(男女を通じて最多の61勝)の記録保持者である高梨は、自身3度目のオリンピックで悲願の金メダルを目指す。

しかし、高梨がオリンピックで成功するには、今シーズン好調の**ウルシャ・ボガタジ(スロベニア)、昨年のワールドカップ総合優勝者のニカ・クリジュナル**といった強豪を相手にする必要がある。

2月5日に競技がスタートしたら、スキージャンプに1分たりとも目が離せなくなることは間違いない。

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北京2022、スキージャンプの競技日程

**会場:**張家口・国立スキージャンプセンター
日程:2月5日(土)~14日(月)

以下すべて現地時間です。日程は変更になる場合もあります。
※日本と北京の時差は1時間。日本の方が1時間進んでいます。

2月5日(土)

13:15 男子 個人ノーマルヒル 予選ラウンドトライアル
14:20 男子 個人ノーマルヒル 予選ラウンド
17:45 女子 個人ノーマルヒル 競技ラウンド トライアル
18:45 女子 個人ノーマルヒル ラウンド1
19:35 女子 個人ノーマルヒル 最終ラウンド

2月6日(日)

18:00 男子 個人ノーマルヒル 競技ラウンド トライアル
19:00 男子 個人ノーマルヒル ラウンド1
20:00 男子 個人ノーマルヒル 最終ラウンド

2月7日(月)

18:28 混合団体 競技ラウンド トライアル
19:45 混合団体 ラウンド1
20:51 混合団体 最終ラウンド

2月11日(金)

17:45 男子 個人ラージヒル 予選ラウンドトライアル
19:00 男子 個人ラージヒル 予選ラウンド

2月12日(土)

18:00 男子 個人ラージヒル 競技ラウンド トライアル
19:00 男子 個人ラージヒル ラウンド1
20:00 男子 個人ラージヒル 最終ラウンド

2月14日(月)

18:10 男子団体 競技ラウンドトライアル
19:00 男子団体 ラウンド1
20:06 男子団体 最終ラウンド

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北京2022、スキージャンプ観戦の楽しみ方

張家口の国立スキージャンプセンターに設置された高さ60mのジャンプ台をものすごい勢いで滑り降り、頭から空中に飛び出し、飛距離とジャンプ・着地の美しさで勝敗を争うスキージャンプ。

「 “空を飛ぶ”という感じですね」

オリンピックに5回出場した**原田雅彦**は、Olympics.comのインタビューで、このスポーツについてシンプルかつ明快に説明した。

「鳥のようにいつまでも飛んでいることはできないんですけども、人間の限界、どこまで飛べるのかっていうことに挑戦して、その成果が出たとき。ものすごく気持ちがいいんですよ」と、スキージャンプの魅力について語った。

高梨はOlympics.comのインタビューで、「メンタルがかなり大きく左右されるスポーツなので、メンタルをしっかり試合に向けて持っていくことが必要」と、精神的な強さがカギとなるスポーツだと強調している。

「どんなにジャンプ自体の形が良くても、気持ちが入っていないと飛んでいけないものなので、その辺の兼ね合いと言うか、コントロールが難しいなと思います」

スキー板を外側に向け、V字を描くように空中を滑走するイメージで、ジャンプの揚力を最大にするために前方に寝そべっているような選手のフォームに注目してみよう。この競技が始まった当初は、上体を上にして飛ぶスタイルでジャンプしていたが、長年にわたって技術や道具が大きく進化してきたことがわかる。

ヤン・ボークレブ(スウェーデン)が、現在のスキージャンプ界に広く浸透している「V字スタイル」を開発したと言われている。「当初は嘲笑されていたこの技術だが、1992年にはすべてのオリンピックメダリストがこのスタイルを使っていることが証明された」と、milanocortina2026.orgは説明している。

2017年にシュテファン・クラフトが253.5mを飛び、男子世界記録を樹立するなど、今やスキージャンパーは信じられないような飛距離を到達することができる。平昌2018の女子ノーマルヒルは、マレン・ランドビー(ノルウェー)が105.5mと110mのジャンプで優勝し、男子ラージヒルは**カミル・ストッフ**(ポーランド)が135mと136.5mのジャンプで優勝している。

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