【バドミントン】全日本総合選手権:山口茜や奈良岡功大、渡辺勇大/東野有紗など注目選手を紹介

第76回全日本総合バドミントン選手権大会が12月25日から30日まで行われる。ここでは山口茜や奈良岡功大、渡辺勇大/東野有紗など、各種目の頂点を争う注目選手を紹介していく。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
 Akane Yamaguchi
(2022 Getty Images)

第76回全日本総合バドミントン選手権大会が12月25日に開幕。30日の決勝まで、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で行われる。ここでは、各種目の頂点を争う注目選手を紹介していく。

■男子シングルス

世代交代の波が迫ろうとしているのが男子シングルスだ。長年この種目で世界のトップを走ってきた桃田賢斗(NTT東日本)の状態が上がりきらない中で、この1年は奈良岡功大(IMG)が世界にその名を知らしめた年となった。

奈良岡は今シーズンから本格的にBWF(世界バドミントン連盟)ワールドツアーに参戦し、4度の決勝進出。ベトナムオープンでは優勝も飾った。ツアーランキングでは5位に入り、上位6選手によるツアーファイナルに日本から唯一参戦。Tokyo2020金メダリストのビクトル・アクセルセン(デンマーク)と接戦も繰り広げた。世界ランキングも自己最高位の10位に浮上した。

飛ぶ鳥を落とす勢いの奈良岡と、第72回から74回大会まで3連覇を達成した桃田が優勝争いの軸。何度も上位ランカーを下して話題を呼び、ジャパンオープンも制した西本拳太も楽しみな存在だ。

■女子シングルス

山口茜(再春館製薬所)が圧倒的な優勝候補だ。世界ランキングは堂々の1位。今シーズンは世界選手権に加えて、ツアーファイナル、全英オープン、ジャパンオープンと4度も頂点に立った。世界女王として充実したシーズンを送っており、頭一つ抜けた存在となっている。

4連覇を狙う奥原希望(太陽ホールディングス)にも注目だ。夏場は怪我で世界選手権を棄権したが、10月にはツアーに復帰。11月のHYLOオープンは3位、オーストラリアオープンは準々決勝進出という結果を残している。

■男子ダブルス

この種目をリードしているのは“ホキコバ”の愛称で知られる保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)。今シーズンは9月に世界ランキング1位に到達し、14週に渡ってその座を守っている。ツアーではマレーシアオープン、タイオープンの2勝。7月以降は準決勝以上に進んでいないことが唯一の懸念点だろうか。

竹内義憲/松居圭一郎(日立情報通信エンジニアリング)が彼らを追う2番手筆頭だ。継続してツアーに出場し、最高成績はタイオープンのベスト8。世界ランキングは27位となっている。

■女子ダブルス

最も実力が拮抗し、混戦となっているのが女子ダブルスだろう。志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)、永原和可那/松本麻佑(北都銀行)、福島由紀/廣田彩花(丸杉)と一線級で戦うペアがしのぎを削る。

世界ランキングでは“シダマツ”こと志田/松山が2位でリードしている。今シーズンは全英オープン、インドネシアオープン、タイオープンと3勝を挙げた。“ナガマツ”こと永原/松本は世界ランキング9位。今シーズンは2度の2位があり、タイオープンでは決勝でシダマツに敗れた。世界選手権では3位と日本人最高成績を残している。“フクヒロ”こと福島/廣田も最高成績は2位。インドネシアオープンの決勝でシダマツに敗れた。

■混合ダブルス

Tokyo2020銅メダリスト、渡辺勇大/東野有紗(BIPROGY)が抜きん出た実力を持つ。今シーズンは世界ランキング1位にも到達(現在は3位)。全英オープン優勝のほかに表彰台入りは5回を数え、安定して好成績を残した1年だった。全日本選手権でもその実力を発揮できれば、優勝の可能性は誰よりも高い。

世界ランキング14位の山下恭平/篠谷菜留(NTT東日本)、15位の金子祐樹/松友美佐紀(BIPROGY)が“ワタガシ”を追う展開。いずれもツアーの最高成績はベスト8となっている。

■日程・放送予定

※全日10:00試合開始

12月25日:各種目予選

12月26日:各種目1回戦

12月27日:各種目2回戦

12月28日:各種目3回戦

12月29日:各種目準決勝

12月30日:各種目決勝

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