「2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」のプールB(東京プール)が3月9日にスタート。野球男子日本代表・侍ジャパンは大会初戦で中華人民共和国代表と対戦した。
■大谷翔平が投打で活躍
日本は先発の大谷翔平が二刀流で出場。スライダーを中心に中国打線を封じ、1回を三者凡退で抑えた。その裏、中国先発の王翔から1番のラーズ・ヌートバーがヒットで出塁。王翔の制球が定まらず、近藤健介、大谷がフォアボールを選び、ノーアウト満塁に。続く村上宗隆も四球となり、押し出しで日本が先制に成功した。
大谷は2回、3回以降も3人で抑える上々の立ち上がり。4回で初ヒットを許したが、後続をきっちり打ち取った。日本は得点圏にランナーを送るものの、あと一本が出ない。それでも4回、ヌートバーと近藤の連続ヒットで1アウト1、3塁のチャンスを作り、大谷に打順が回る。大谷はレフトへフェンス直撃のタイムリーツーベース。自らを援護する待望の追加点を挙げ、3点差をつけた。
日本は7回に牧秀悟がダメ押しのソロホームラン。8回には大谷のライト前ヒットから吉田正尚、岡本和真とフォアボールが続き、ノーアウト満塁から山田哲人がタイムリーヒット。源田壮亮の押し出しで1点を追加し、さらに甲斐拓也の2点タイムリーツーベースでこの回一挙4得点とした。
投げては2番手の戸郷翔征が6回にソロホームランを浴びたものの、中国の反撃はここまで。戸郷は5回から7回までを1失点7奪三振、続く湯浅京己が1回を3奪三振に切って取り、最後は伊藤大海が三者凡退で締めた。
日本は8-1で中国を下し白星発進を決めた。大谷は投手として4回1安打無失点5奪三振、打者として4打数2安打2打点の活躍。2戦目は10日に行われ、大韓民国代表と対戦する。