「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC (以下WBC)」が3月8日に開幕。日本代表・侍ジャパンは、9日に初戦を迎え、中国代表と対戦する。
■プールB
東京ドーム(東京都文京区)で行われるWBC1次ラウンドプールB。優勝候補の一角に挙げられる日本だが、そのほかの出場チームとの力関係はどのようなものだろうか。
▼日本(世界ランキング1位)
日本はWBCでは第1回、第2回大会を制覇。今回は3大会ぶり3回目の優勝を狙っており、1次ラウンドは難なく突破したい。
MLB組が出場していないオリンピックではあるが、2021年に行われたTokyo2020オリンピックでは金メダルを獲得。WBCにはMLB組が多数出場するため各チームの戦力は大幅にアップするが、日本もダルビッシュ有や大谷翔平らオリンピック不出場だったMLB組が加わり、実力では強豪他国に引けを取らない。
MLB組だけでなく、NPB組も実力者もそろえる。2年連続パシフィック・リーグ投手四冠の山本由伸、2022シーズンセントラル・リーグ三冠王の村上宗隆。Tokyo2020でも金メダル獲得に貢献したこの2人が投打の軸となる。オリンピックメンバー以外でも"令和の怪物"佐々木朗希ら、球界の顔と言える選手が出場する。若手とベテランが融合した日本は、3度目のチャンピオンに輝くことはできるか。
▼韓国(世界ランキング4位)
日本にとってはライバルとも言える韓国代表。Tokyo2020では4位となった。今大会では同じプールBに入り、1次ラウンドで日本と激突することとなった。プールBの前評判では日本と2強と言える。
MLBからはキム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)、トミー・エドマン(セントルイス・カージナルス)の2選手がメンバー入り。この2人は大会屈指の二遊間となりそうだ。
国内リーグからも昨季首位打者と打点王を獲得したイ・ジョンフ(キウム・ヒーローズ)、パク・ビョンホ(KTウィズ)らがメンバー入り。韓国は強打が特徴のチームで、日本も過去のオリンピックやWBCでの対戦で重要な場面で打たれた苦い記憶がある。
▼オーストラリア(世界ランキング10位)
前評判では日本と韓国からやや離された3番手評価のオーストラリア代表。だが2強を崩し、1次リーグ突破を目論む。国内リーグのメンバーが中心で、マイナーリーガーも招集されている。
日本とオーストラリアは過去の国際大会でも激戦を繰り広げてきた。前評判ではやや劣勢のオーストラリアだが、準々決勝ラウンド進出時の可能性もあり要注意のチームと言える。
▼中国(世界ランキング30位)
中国代表は過去のWBCには4回出場し、いずれも1次ラウンド敗退に終わっている。
昨季まで福岡ソフトバンクホークスでプレーしていた真砂勇介がメンバーに選ばれた。現在は社会人チームの日立製作所でプレーしている。
▼チェコ共和国(世界ランキング15位)
チェコ共和国代表はプールBでは唯一、ヨーロッパからの参戦。代表メンバーはアマチュア選手が多くを占めている。オークランド・アスレチックスなどで活躍した元メジャーリーガーのエリック・ソガードが注目選手。経験豊富なベテランを中心に金星を狙う。
■プールBの展望
日本と韓国が1次ラウンド突破の本命。首位通過に向けては直接対決が大一番となりそうだ。上位進出を目指すオーストラリアは、初戦の韓国戦が重要。ここを勝利できれば、準々決勝ラウンド進出が見えてくる。そのため韓国も初戦は絶対に落とせない。
日本は初戦の中国戦を確実にものにし、2戦目の韓国戦に臨みたいところだ。前評判ではプール内最上位と見られており、実力を発揮し首位通過を掴めるか。
■日程
1次ラウンド プールB
@東京ドーム(東京都)
3月9日
- 12:00 オーストラリア×韓国
- 19:00 中国×日本 TBS系列 Amazon Prime Video
3月10日
- 12:00 チェコ共和国×中国
- 19:00 韓国×日本 TBS系列
3月11日
- 12:00 中国×オーストラリア
- 19:00 チェコ×日本 テレビ朝日系列 Amazon Prime Video
3月12日
- 12:00 チェコ共和国×韓国
- 19:00 日本×オーストラリア テレビ朝日系列 Amazon Prime Video
3月13日
- 12:00 オーストラリア×チェコ共和国
- 19:00 韓国×中国