互いに譲れない激しい戦いの末の結果だった。
カタール・ドーハで行われている世界柔道選手権2023・大会7日目の5月13日、男子100kg超級が行われ、準々決勝で斉藤立(たつる)がフランスのテディ・リネールと対戦した。
昨年大会で準優勝となり悲願の優勝を目指す斉藤にとっては、パリ2024オリンピック日本代表争いにおいて重要な大会。一方、世界柔道選手権で10度の優勝を誇り、オリンピック男子100kg超級で4つのメダルを獲得しているリネールにとっては2017年ぶりの世界柔道。
両者譲らない戦いとなった試合は、斉藤の大内刈りでリネールが倒れ込むシーンもあったが、延長戦に突入して試合時間が7分30秒を迎えたところで、斉藤が3つ目の指導を受け、21歳の斉藤は34歳の絶対王者リネールに屈する結果となった。
注目の男子100kg超級はここで終わらない。
斉藤の準々決勝の直前には、影浦心(かげうら・こころ)がテムール・ラヒモフ(タジキスタン)との準々決勝に敗れて敗者復活戦に進んでおり、斉藤と影浦は敗者復活戦で直接対決することになった。
パリオリンピック日本代表争いにおいて注目の一戦となったこの敗者復活戦で、斉藤にはリネール戦の疲れが見られる中、延長戦の末に斉藤が3つ目の指導を受け、影浦に軍配が上がった。
柔道
7日 - 14日 5月
柔道 | オリンピック予選 |世界選手権 | ドーハ - カタール