スキージャンプ・高梨沙羅10位、小林陵侑16位 W杯開幕戦・リレハンメル大会

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックのプレシーズンとなる2024/2025シーズンのスキージャンプ・ワールドカップがノルウェー・リレハンメルで開幕した。

1 執筆者 Chiaki Nishimura
Sara Takanashi
(2024 Getty Images)

スキージャンプ・ワールドカップ個人の第1戦が11月23日、男女ともにノルウェー・リレハンメル(ヒルサイズ140m)で行われ、女子は昨シーズン年間総合優勝を果たしたニカ・プレブツ(スロベニア)、男子はピウス・パシュケ(ドイツ)が優勝した。19歳のプレブツは、「正直なところ、とても緊張して2晩眠れなかった。これが自信につながると嬉しい。今夜はぐっすり眠れるかもしれません」と語った。

日本からは女子6選手が出場し、高梨沙羅が日本勢トップの10位。男子は5選手が出場し、小林陵侑が日本勢トップの16位となった。

1994年の冬季オリンピックの際に作られた会場リスガルズバッケンで11月22日〜24日の日程で行われている今大会では、24日に個人ラージヒル第2戦が予定されている。

高梨沙羅はW杯初戦で日本勢トップの10位

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックのプレシーズンとなる今季のスキージャンプW杯第1戦。女子では、W杯通算勝利数で最多数を誇る高梨が1本目で12位と出遅れ、2本目で飛距離を伸ばした(124m)ものの211.2点で表彰台に遠くおよばず10位で初戦を終えた。

優勝した19歳のニカ・プレブツは138.5m、138mを飛び合計269.9点を得て他のスキージャンパーを圧倒するパフォーマンスで優勝を飾った。2位はオリンピック2大会連続で銀メダルを獲得しているドイツのカタリナ・シュミット(247.6点)、3位は同じくドイツのセリナ・フライターク(244.4点)だった。

また日本勢は、丸山希が12位(204.1点)、昨シーズンの開幕戦で勝利をあげた伊藤有希が13位(199.4点)、勢藤優花が17位(190.5点)、一戸くる実が31位(74.3点)。岩佐明香は45位(73.6点)で40人で行われる本戦には進めなかった。

小林陵侑は日本勢トップの16位

北京2022冬季オリンピック男子ノーマルヒル金メダリストの小林は、1本目の飛距離が121mでK点(123m)を下回るなどして24位で2本目へ。2本目では飛距離を134.5mに伸ばしたもののトップ争いに加わることはできず16位(283.5点)で初戦を終了した。

男子の優勝は1本目で131.5m、2本目で138.5mを飛んで6位から首位(317.1点)に浮上したピウス・パシュケ。34歳のパシュケは2023年12月に個人戦で初勝利を挙げて以来、通算2度目の優勝となった。2位にはオーストリアのダニエル・ツォフェニッヒ(309.2点)、3位には初の表彰台となった22歳のマクシミリアン・オルトナー(オーストリア/307.1点)が続いた。

このほか日本勢は、二階堂蓮が25位(274.8点)、小林潤志郎が39位(116.9点)、中村直幹が43位(115.2点)。佐藤慧一は予選で敗退した。

スキージャンプ混合団体は5位

また、大会初日の22日には混合団体戦が行われ、伊藤有希、中村直幹、髙梨沙羅、二階堂蓮の4人で挑んだ日本チームは5位となった。優勝はドイツ、2位はノルウェー、3位はオーストリア。

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