リレハンメル1994

スケジュール変更

IOCは1986年、夏季オリンピックと冬季オリンピックが異なる年に開催されるよう、オリンピック競技大会のスケジュールを変更することを決定。この新たなスケジュールに合わせるため、リレハンメル大会は1994年に開催されました。冬季オリンピックが2年間隔で行われたのは、これが最初で最後です。

記憶に残る王者

地元の英雄ヨハン・オラフ・コスはスピードスケート3種目で栄冠を獲得。しかも全種目で世界記録をマークしました。一方、アルペンスキーではスイスのフレニ・シュナイダーが金銀銅メダルを手にし、クロスカントリースキーではイタリアのマヌエラ・ディ・チェンタが5種目すべてでメダルを獲得しました。バイアスロン女子でも、カナダのミリアム・ベダールが2種目制覇を成し遂げています。

リレハンメル1994レガシー

このオリンピック大会がホスト国に築いたリレハンメル1994レガシーを発見しよう（英語のみ）。

連覇

スイスのグスタフ・ウェダー／ドナト・アクリン組がボブスレー2人乗りで史上初のオリンピック連覇を達成。フィギュアスケートペアのエカテリーナ・ゴルデーワ／セルゲイ・グリンコフ組（ロシア）は、カルガリー1988に続いて2度目の金メダルを獲得しました。また、アメリカのボニー・ブレアはスピードスケート女子500mで3連覇を成し遂げただけでなく、女性初となる2度目の500m／1000mの2冠に輝きました。

オリンピック精神

この大会はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の最中に開催されましたが、ボブスレー4人乗りの同国チームはクロアチア（1人）、ボスニア（2人）、セルビア（1人）の出身選手で構成され、オリンピック精神を示しました。

**参加国数：**67

**参加選手数：**1,737（女子522、男子1,215）

**競技種目数：**61

**ボランティア：**9,054

**メディア：**6,633（記者2,615、放送4,018）

2年おきに開催

1994年以降、冬季オリンピックと夏季オリンピックは2年ごとに開催されるようになりました。

環境に配慮

リレハンメル1994は環境にやさしい大会として、サマランチIOC会長は「グリーンな冬季オリンピック」と評価しています。