小林陵侑、高梨沙羅、伊藤有希ら参戦!スキージャンプW杯2024/2025シーズン開幕! リレハンメル大会

スキージャンプのオリンピック・プレシーズンのワールドカップがノルウェーのリレハンメルで開幕。日本からは11選手が出場を予定している。

1 執筆者 Chiaki Nishimura
Ryoyu Kobayashi of Japan
(2023 Getty Images)

小林陵侑(りょうゆう)、高梨沙羅伊藤有希など、トップスキージャンパーたちが2024/2025シーズンのワールドカップをスタートさせる。

開幕戦となるのが11月22日〜24日の日程で行われるノルウェー・リレハンメル大会。1994年の冬季オリンピックの際に作られた会場リスガルズバッケンを舞台に、今季3戦が行われる混合団体の第1戦が22日に実施された後、23日、24日に男女個人ラージヒル2戦が予定されている。

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックのプレシーズンとなる今季スキージャンプW杯開幕戦の注目選手と大会日程、W杯のフォーマットを紹介しよう。

スキージャンプW杯の注目選手

スキージャンプのW杯では、このリレハンメル大会から3月下旬のファイナルまで、選手たちが各地を転戦してポイントを重ね、年間総合優勝となる「クリスタルグローブ」を目指す。

前シーズンは北京2022オリンピック男子団体金メダルのシュテファン・クラフト(オーストリア)が男子の年間総合優勝を飾った。昨季クラフトは、通算表彰台数を118に伸ばし、男子トップに立っていたヤンネ・アホネン(フィンランド)の108を大幅に更新した(ちなみに女子のトップは高梨沙羅で116)。

女子ではニカ・プレブツ(スロベニア)が個人7勝で他のジャンパーを圧倒して自身初の年間総合優勝。オリンピックメダリストのペテル・プレヴツセネ・プレヴツ、そしてドメン・プレヴツを兄に持つ19歳のニカは、昨季をもって引退したペテルに代わって、さらなる飛躍が期待される。

日本勢は、オリンピック男子ノーマルヒル金メダリストの小林陵侑が注目選手のひとり。昨季は2勝をあげて年間総合2位だった小林は、W杯で通算32勝をあげており、これは日本男子の歴代トップの全体8位となる。今季は2月に世界選手権を控えている。小林は2年に1度のこの大会でまだ優勝経験がなく、そこでの優勝を今季の目標のひとつに掲げる。

女子では、30歳の伊藤有希が昨シーズンの開幕戦そして札幌大会で優勝して日本勢トップの全体4位でW杯での戦いを終えた。伊藤は今年10月の全日本選手権で2年連続2度目の優勝を果たして今季のW杯をスタートさせる。

一方、平昌2018オリンピック女子ノーマルヒル銅メダルの高梨沙羅は2シーズン連続で勝利から遠ざかっているものの、W杯では男女を通じて歴代トップの通算63勝をあげており、久々の勝利が期待される。

スキージャンプW杯リレハンメル大会の日本代表選手

以下、全日本スキー連盟が発表したスキージャンプW杯リレハンメル大会の遠征メンバー。

男子(11月12日発表)

  • 小林陵侑(こばやし・りょうゆう/TEAM ROY)
  • 二階堂蓮(にかいどう・れん/日本ビールスキー部)
  • 中村直幹(なかむら・なおき/Flying Laboratory SC)
  • 小林潤志郎(こばやし・じゅんしろう/Wynn.)
  • 佐藤慧一(さとう・けいいち/雪印メグミルクスキー部)

女子(11月12日発表)

  • 伊藤有希(いとう・ゆうき/土屋ホームスキー部)
  • 髙梨沙羅(たかなし・さら/クラレ)
  • 丸山希(まるやま・のぞみ/北野建設SC)
  • 勢藤優花(せとう・ゆうか/オカモトグループ)
  • 一戸くる実(いちのへ・くるみ/CHINTAIスキークラブ)
  • 岩佐明香(いわさ・はるか/大林組スキー部)

スキージャンプW杯リレハンメル大会の日程

以下すべて現地時間(日本時間は+8時間)。

2024年11月22日

  • 16:15 混合団体

2024年11月23日

  • 11:00 女子ラージヒル予選ラウンド
  • 12:30 女子ラージヒル本戦
  • 14:45 男子ラージヒル予選ラウンド
  • 16:00 男子ラージヒル本戦

2024年11月24日

  • 11:00 女子ラージヒル予選ラウンド
  • 12:30 女子ラージヒル本戦
  • 14:45 男子ラージヒル予選ラウンド
  • 16:00 男子ラージヒル本戦

スキージャンプW杯リレハンメル大会の放送・ライブ配信情報

スキージャンプW杯の模様はJ SPORTSでライブ配信が予定されている。

スキージャンプ・ワールドカップのフォーマット

スキージャンプW杯の個人戦では、まず予選ラウンドが行われた後、上位選手(男子50、女子40)が本戦に進む。本戦では男子50選手、女子40選手が1本目を行い、上位30人のみが2本目を飛んで合計点数で順位が決まる。

1位の選手から30位の選手まで上から順に100ポイント、80ポイント、60ポイント…が与えられ、選手たちはポイントを積み重ねて年間総合優勝を目指す。

一方、4人1組となって行われる団体戦では最大400ポイント、2人1組のスーパーチームでは最大200ポイントが与えられる。

今季のW杯は11月22日〜24日のリレハンメル大会に始まり、男子はスロベニア・プラニツァ大会(3月28日〜30日)、女子はフィンランド・ラフティ大会(3月20日〜21日)でファイナルを迎える。

男子は個人29戦、団体2戦、スーパーチーム2戦、女子は個人26戦、スーパーチーム1戦が行われる。また、混合団体が3戦予定されている。

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